2017年11月20日

東京マルイ RUGER P85 GBB化 製作記03


スライドストップの端面やダミーのハンマーピン・ダミーエキストラクターが上手く染まらなかったので、後でもう一度染めてある。やっぱり真鍮は真鍮用のガンブルーが良いみたい


フレーム左側。トリガーバーが左側に通っているのでこちらから見るとスッキリしてる。リアシャーシのカバーはまだ付けていない。ハンマーピンは5mmの真鍮棒。

P85の特徴がまだあります。

マガジンキャッチの構造と作動です。

東京マルイのノーマルP85ではガバメントなどと同じ単純な押し込み式になっていますが、
P85では前方にスライドさせる感じでマガジンキャッチが作動します。
レバーなどの組み替え無しで、左・右両面から作動させられます。

フレーム接着前なのでちょっとズレちゃっているけど、マガジンキャッチの様子。「前に倒す」タイプのマガジンキャッチは珍しい。本来ならど真ん中にマガジンキャッチの突起を付けたかったのだが、フォロアーが通る溝があるので左側からの作動を重視した一に設定している。
マガジンキャッチ用の板バネはカミソリ鋸の替え刃を切り出したモノ。


分解図や透視図ではナカナカ構造が理解出来なかったのですがGun誌88/03月号のレポートを見て理解し、製作しました。
実銃では左右のレバーが別体で、左右からフレームに組み込むようですが、素材をABSで製作したので、マガジンキャッチは一体です。
組み込み時に多少苦労しますが、マガジンもキッチリ止まるし勿論マガジンは自重で落下します。

メインスプリングはM9のメインSPハウジングごと削り込んで組み込みます。長さや角度はM9に準拠していますのでハンマーなどのスプリングテンションも問題無いはず。

グリップ下端のランヤードリングはM9のモノだと太すぎたので、真鍮棒・真鍮パイプを組み合わせて8mmの真鍮丸棒を作ってそれを削り出してランヤードリングとしています。

色々と組み込みして綺麗に収まり、仮止めしたフレームでトリガーなどの作動が確認出来たらモナカフレームの左右を接着します。

写真の様にひたすら挟みまくって固定させる。スライドは挟みすぎると、内股に成るので、適当な幅に合わせた木材を挟み込んでクランプする。
トリガーガードの内側などパテを充填してある部分は瞬着を塗布した上で、ABS部分に用着系接着剤を流し込んで固定させる。


絶対にひび割れたりしない様に、ガッチリと接着するには、まず接合面の油・瞬着・パテなどの邪魔者を除去しつつ平面を出すコト。
で下準備が整ったら、パテなどを充填してある箇所には瞬着を、それ以外のABS部分には様着系の接着剤を流し込み、クリップやシャコ万で押さえつけて酒呑んで寝ましょう。

朝にはしっかりと接着されているはずです。

接着後、接着面を粗処理して各パーツを組み込んだの図。グリップスクリューは少しだけ面出し>黒染めしてる。

細かな部品としては、まずハンマーの形状変更が必要でした。それにはセフティ軸とブリーチの長さ、ハンマーが倒れたときの角度など複雑な関係性を整理しなければ成りませんでした。
結局なんだかんだで、2つハンマーをダメにして今の形に収まりましたが、本当なら後3mm程ハンマーの長さを稼ぎたかった・・・もしくは後5mm程ブリーチを後に下げたかったなぁと。

それからフレーム右側面の後部にハンマーピンがありますが、完全なダミーです。今後もう一丁作ることがあればその辺を起点に作っていきたいと思っていますが・・・・何回やっても後で気づくことが多すぎますね。

  

2017年11月17日

東京マルイ RUGER P85 GBB化 製作記02




先ずは何時ものようにフレームから行きます。

P85はモナカ構造なので内部の加工が比較的楽な部類に入ります。
またP85はフレームの内容積が大きいので、比較的組み込みは楽だろうと思って進めました。

フレーム右に臓物を乗せたの図。組み込むに関しては(一部を除いて)問題無く収まるのが判るだろうか。トリガーストップ軸は反対側から差し込んで撮影している

インナーシャーシを加工して押し込んで行くのはいつもの感じなのですが、問題に成ったのが「トリガーバー」でした。

実銃のM9のトリガーバーはフレームの右側を通っておりますが、P85はフレーム左側。しかもディスコネクトする突起がかなり目立つ上に、その作動まで丸わかりな構成・・・

一番初めに作ろうとしたのは、この様に左右にトリガーバーを通して、トリガーバーの根元で左右をリンクさせて作動させようとしたのだ


結果的に失敗だったが、右側のトリガーバーを製作するのに写真の様な型紙を数枚作っている。

で、初めは写真の様に右側と左側に両方トリガーバーを作って、ハンマーシア周りの作動は左側のバー・ディスコネクトは右側のバーに役割を分けてみようと思ったのですが、トリガーバーが重すぎ&フリクション多すぎで、断念。

最終的には、実銃と同じ構成にするべくリアインナーシャーシの左側隔壁に穴を開けて左側のみの作動にしました。

左側トリガーバーの型紙。黒いヤツは3止めの形状検討に用いたABS板で作ったもの


最終的にはこんな形に。トリガーバー後端は90度折って、トリガーやシアの作動部分にしている。当然強度的に1.2mmの鉄板では持たないので、もう一枚の鉄板を半田付けして、厚みを増している。

M9などの多くのトリガーバーはキックバネをグリップ内側に仕込んでトリガーバーの制御をしていますが、P85の場合フレーム前部からプランジャーでテンションを効かせているという構成です。

何故にこの様なお金の掛かりそうな方式にしたのか判りませんが、フレームに穴を開け、プランジャー&スプリング&スクリューを仕込むのと、キックバネを仕込むのとどう違うのでしょうねぇ。

まぁ実銃がそうなっているなら仕方ないなぁと思いつつプランジャーを仕込みましたが、スプリングの反発力が弱めな様で、勢いよくトリガーを引くと偶にハンマーが倒れないという感じになっちゃいました。トリガーバーが重くて持ち上がらないみたい・・・
随分作動testさせているとその症状も治まってきましたけどね。

取り敢えず撃てる様ではあるので良いスプリングを入手するまで、暫く運用してみようと思います。


スライドストップ下に見えるのがトリガーバープランジャー。実銃通りにフレーム前方のねじ穴からSPテンションを掛けてトリガーバーを後上方へ押している。


スライドストップの抜け止めの様子。スライドストップに切られた溝にはまってすぐには抜けてこない。

スライドストップも面白い構造で、フィールドストリップする際にスライドストップを抜くのですが、分解位置でストップして完全には抜けてこない様になってます。

抜け止めの為のキックバネを仕込んであります。そのバネがスライドストップ軸の溝にはまって抜け止めと成ります。完全に抜きたい場合は、スライドストップを回して溝のない部分で引き抜けば抜けます。

スライドストップ自体は5mmの真鍮棒と1mm厚の真鍮板を2枚。それらを半田で接合して、ラインを整え、レバーの出っ張り部分をABS板で成型して貼り付けています。

製作したスライドストップ。下にあるのは真鍮板を切り出すときに使った型紙。
真鍮を半田付けすることでそこそこの強度と、加工しやすさが実現出来ます。オートマグ3の時の様なホワイトメタルで複製よりも時間効率は随分と良いですね。

半田付けする際には、130wの半田ごてとフラックス、ヤニ無しの金属加工用半田を使いました。
真鍮パイプを幾層に重ねて接合したりしましたが、フラックスを塗っておくとそれが熱を伝え、フラックスが塗布されていた隙間に半田が流れ込んで行く感じで、かなりしっかり接合されました。


トリガーバーを作動させるトリガーにもP85独特の構成が見られました。それは「トリガーピン」が存在しないと言う事です。

実銃の場合はフレームにトリガーがはまり込む窪みがあって、その内壁を滑る様にトリガーが作動します。

プラフレーム&インナーシャーシがある今回の場合、流石に実銃通りには行かず、1.5mmのピアノ線をトリガーピンとして設定しました。

トリガー。M9のモノを加工して使用している。


M9のトリガー後部にトリガーバーとリンクする部分を取り付けて、トリガーバーの作動量を稼いでいる。トリガーSPもM9を短くカットしたモノ。

M9のトリガー軸よりも少し上方にしか設置出来なかったのですが、不具合は出ていません。多少トリガーストローク(トリガーバーの移動量)が少なくなってしまうかなと心配しましたが、ダブル・シングル共にOKでした。
  

2017年11月13日

東京マルイ RUGER P85 GBB化 製作記01


マルイ製品でおなじみの銀色KP85ではなくブラックモデルのP85。非常にマッチョで精悍な造形だと思う。マルイのKP85はブラックモデルを出すべきなんではないかと・・・

1,材料
東京マルイ P85 エアコッキングガン
マルイP85は中古屋でもオークションでも家の押し入れでもちょっと探せば出てくる程大量に出回っているので入手は簡単でしょう。
ただし、最近のモデルはスライドなどの刻印が「RUGER P85」ではないので、古い刻印のモノを入手しましょう。

セフティーレバーを本体から削ぎ落とすときにスライドに傷を付けてしまう可能性が高いので出来ればもう一丁入手して、スライドを活かすベースとレバーを活かすドナーに分けて製作すると加工の安心度が高くなります。

東京マルイ M9A1 ガスブローバック
スライドにセフティレバーがあってデコッキングも出来る機種と成るとコレかPX4が選択肢に上がります。
今回はM9が家に転がっていたので、コレを使用しました。

後は何時もの材料です。

2.工具
コレも何時もの工具です。

基本方針
・フレームは内容積が大きいので内張することで全体的な剛性を上げられそう。
・スライド内部も容積はありそうなのでエンジン組み込みには苦労はしないかも。
・バレル(チャンバー)はロッキングラグ方式のM9とチルトバレルのP85ではナカナカ面倒かも知れ無いなぁ
・セフティーに関してはM9の機構と以前製作したS&W M645のノウハウが使えるかな?多少のアレンジがいるかもだけど
・スライドストップはマルイエアコキのモノとGun誌のレポートのモノとで形状が違う。形状的にはGun誌のレポートの方が格好いいので、作るしかないか・・・
・分解動画を見ても透視図を見てもトリガーピンが存在しない。ココは実銃通りというわけに行かないかな?
・トリガーバーが左側面に設置されているのね。M9と逆。どうしよう・・・
・色々見てみると、ユニークな構造がそこかしこにある。出来るだけ実銃準拠にした方が良い様な気が・・・

という感じで製作を進めていきます。  

2017年11月12日

東京マルイ RUGER P85 GBB化 製作記 序


登場した当時は何か野暮ったく感じてしまっていたのだが、こうして30年ほど経ってみるとナカナカにマッチョ格好いい感じ。

今から30年程前に行われた米軍正式拳銃トライアル。M92SBの改良型であるM92Fが正式拳銃の座を射止め、現在に至るわけですが、もし色んな事が上手く廻っていたらこの銃になっていて色々な事が変わっていたかも知れません。

それは・・・RUGER P85。

アメリカのスタームルガー社の製造で、9mmパラを15+1装填出来、当時のレポートに寄れば精度も十分に合格ラインだったそうで・・・
しかもお値段がM92Fの1/2。そのアクションもスムーズでナカナカ良い銃だと聞きます。

やたら大きく見えますがM92Fと大差有りません。

映画ではシュワルッツネッガー主演の「トゥルーライズ」で確か.45口径版のP90を使用していたと思います。

日本においてこの銃は東京マルイのエアコキもしくは電動ハンドガンとしてモデルアップされているのみと成ります。

P85はステンレスモデルもあり(と言うかマルイはステンレスモデル)こちらはKP85というモデルになります。
KP85もP85もスライドのモデル名刻印は「P85」なので、黒く塗ってしまえばP85、銀色そのままならKP85と言う事ですね。

実銃が、9mmダブルカラムマガジン・ダブルアクション・ デコッキングセフティ・セフティレバーはスライド・ハンマー外装式と言う事から、GBB化するための中身には東京マルイのM9A1を使用しました。

東京マルイがモデルアップしたエアコキモデルの外観の出来は非常に良かったのですが、今回の作品ではスライドストップレバーをGun誌1988/3月号に紹介されてた形状にしました。

エアコキベースにGBB化するのは結構慣れて来たので、割と早く終わると思って始めましたが、そこは何時ものようにかなり面倒をしました。  

2017年11月03日

GBB 東京マルイ RUGER P85 完成前動作確認動画

GBB 東京マルイ RUGER P85 完成前動作確認動画


お久しぶりです。

途中経過をお知らせしつつ更新すればいいのでしょうけど、加工途中で方針転換や加工やり直しが多いので、ある程度完成した状態で記事を書き始めるので、更新にムラが出来てしまいます。


もう少しすると完成>公開出来ると思いますので今しばらくお待ち下さい。  
Posted by ひらりん@ at 22:33Comments(4)エアガン改造記

2017年10月19日

マルコシ ワルサーP5 GBB化 製作記06 終


テイクダウンレバーをキッチリ仕上げれば良かったなぁと反省中

マガジンは作動試験まではノーマルのマガジンキャッチを利用してノーマルサイズのマガジンを使って行います。
色々と誤魔化しを行った結果、一つはノーマルのアライメントを残しておかないと、調整のしようが無くなるからです。

ココからは前に公開した動作試験の様子を記録した動画を見て頂くとして・・・・


以前公開した動画。

何とか上手く動く様に成ったらマガジンの長さ詰め&マガジンキャッチの製作です。

マガジンは3mm程長さを詰めます。非常に微妙な寸法で、マガジンベースはピン2本で止めているのですがその内前方1本は使えません。かといってマガジンベースの寸法に余裕が無く、ギリギリの所で固定しましたが、テンションが弱く、仕方なくエポキシ系の接着剤でガス漏れ止め&固定することと成ってしまいました。

微妙に長さを詰めたマガジン。これくらいの長さを詰めるのが一番難しい。

コレでは分解不可能&もし漏れてしまうと修理不能になってしまうので、本当はやりたくなかったのですが・・・仕方ないですね。



マガジンキャッチは根元の部分をP38、つめの部分は、マルコシP5を繋いで使用しました。接続には1.4mmネジを4本使用してます。

このマガジンキャッチの構成(仕様)上、マガジンの抜き差し時にマガジンキャッチの爪がバルブを少しだけ押してしまうので、マガジン交換時に少々コツが必要となってしまいました。
マガジンを少し前に回転させるように抜き差しすることで、バルブを押すことがない様に出来ます。まぁ普通に抜いても「ポスッ」っと少しだけガスが出ちゃうだけですけどね。


外観の仕上げには
スライド・バレル:インディ製ダークパーカー&側面のみスポンジでヘアライン加工
フレーム・小部品:インディ製ブラックパーカー
を使用しました。

実銃もフレームはアルミ製のためか割と真っ黒な感じ、スライドはガンブルー仕上げっぽい感じに見えたので、この様に処理しました。

コレにて完成です。
9mmシングルカラムのマガジンとあって冷え&連射にはとても弱いです。

きちんと人肌くらいにマガジンを温めれば、スライドストップしますが、今の時期は厳しい感じです。


紹介し忘れたスライドとバレルのかみ合い具合。本当ならバレル基部にワルサーバナーの刻印があるのだが、刻印を作るのは今の私にはムリなのでさらっと無視した。
それでは次回作まで・・・・
  

2017年10月17日

マルコシ ワルサーP5 GBB化 製作記05


マルコシのスライドはヒケが多いのだが、平面出しをすると結構イイ感じ。

スライド内側です。

前回載せた写真だけどもう一回。

やたら白いですが、細かな寸法調整で0.3〜0.5mmのプラ板を多用した為です。
せめて0.5mm厚のABS板があったらいいなと思うのですが・・・

スライド内側。

細かな寸法は「現物合わせ」で行ってますので良く判らなくなっちゃいました。

スライド内側。エンジンのシリンダーは引きバネで戻している。

とにかくも内側に関しては上部にエンジンを納めないとお話になりませんし、しかも削りすぎれば薄すぎてダメと・・・
まぁそれでも直径15mmの真鍮パイプに100番くらいのヤスリを貼り付けたモノでごしごし削って、エンジンとバレルが収まる様にします。
スライド上面の肉厚は大体1mm位は残してます。

スライド内側。リコイルSPの受けを接着してある。

マルコシのスライドの内側は貫通構造なので、削り込むのは楽なのですが・・・・

スライド内側。写真の位置でエンジンを止めている。

ただしシリンダー本体はノズル位置が下方に偏芯している関係上、ノズル基準で考えると、バレル軸線と比べて上方に位置します。
スライド内側の削り込みはバレル軸線とほぼ並行に削っていったので、シリンダーが収まったらバレル部分のスライド内側に0.5mmプラ板を貼り付けて、P38ノーマルのアライメントに近づけます。

しかしながら今作の構成ではP38のアライメント通りに組み込めませんでしたので、P38のシステムが許容する範囲で誤魔化していきます。
例えばシリンダーのガス流入口を少しだけ削ったり、マガジンのガス流出口がガス流出時に1mm弱上昇することを利用したり。インナーシャーシ後部上面を1mm弱削り込んでみたり・・・

エンジン。シリンダー外径も少しがけ細く落としてある。

GBBは0.1mm単位で性能が上下する繊細なモノですが、場所によってはかなり許容範囲が大きい場所があります。その辺りを全て動員して足りない寸法を埋めていきます。
何時もの事ながらココまで削り落とすとエンジングロック自体の強度はかなり落ちている。

シリンダーリターンSPは何時ものように引きバネに換装します。またエンジンASSYを固定するために、P38ではセフティーレバーが貫通する部分に隔壁を立ててそこにネジ止めします。

P38ではファイヤリングピンがセフティーON時にハンマーをブロックする仕様なのですが、スライドにセフティーがないP5ではファイヤリングピンは只のダミーです。

スライド内側にはロッキングブロックがはまり込む溝などを作って、上手いこと動けば一応スライドは完成です。

各パーツの名前は 青>P38ノーマル 緑>自作または加工 赤>マルコシP5 そのパーツが2色の場合マルゼンベースで加工という感じでほぼ全パーツの構成を示している
  

2017年10月16日

マルコシ ワルサーP5 GBB化 製作記04


右側面は刻印も無し、エジェクションポートもナシなのでアッサリしている。

さてスライドです。

実は今回のP5スライドを一本ダメにしてます。
と言うのも、ぱっと見余裕で入ると思ったエンジンが、実は端から無理ゲーだったことに原因があります。

歪んでしまった失敗スライド。スライドの左右幅が縮んでいる。カメラのレンズの歪みではなく、本当にこれくらい歪んでしまった・・・・。

実はP38、結構スライド容量が少なく、マルゼンはリアサイト前方のカバーの寸法も使ってエンジンを納めてあります。そこを見誤って「余裕で入る」と見込んだ私は、スライド上部内側をガンガン削っていきました。
削っちゃ組み、削っちゃ組み・・・・を繰り返してもどうもバレルと軸線が合わない・・・そこでよくよく検討してみると、しっかり軸線を合わせると実は3mm程、軸線が合わないことが発覚します。
そこでエンジン部分とフレームの組み合わせで0.数ミリ、スライド自体の高さを2mmかさ上げ後色々と寸法を譲って・・・何とか収まる算段が付きました。

ヒドイ有様・・・・熱湯につけて形を修正しようとしても、そこら中歪んできて、結局捨てることに。

しかしながらその算段が付く前に削ってしまったスライドの上方は厚みが0.5mm以下になってしまい、指で触るともうペコペコ凹む様になっちゃいました。苦肉の策でアルミ缶の切れっ端をスライド内側に貼ったりして何とかなるかな?と思っておりましたが、強度的にかなりヤバイ感じになっちゃいました。

一縷の望みを掛けて貼り付けたアルミ板。何時も飲んでる発泡酒を気って貼り付けたが無駄だった・・・でも樹脂部品との滑りは良い様なので、このノウハウは後で使えるかも知れ無い・・・・と思って自分を慰める。

更に、スライドの内側に隔壁を接着して行くのですが、その段階で歪みが出てしまい、どうにもならなくなりました。直すには、刻印・セレーション部分を残してスクラッチするか、新たにもう1丁入手するしか無くなりました。

で、ヤフオクで泣きながらもう一丁入手。スライドをもう一回製作します。


もう一回作り直したスライド。今度は上手く行った

さて、今度はスライド上方の厚みに気をつけつつエンジンを納めます。
バレルとの軸線は多少合わないのですが、少しだけなら斜めにシリンダーがバレルに突っ込んでも動きます。
ただし、今回の構成では実射したときにジャムが心配ですが・・・

スライド左側面。スライド下方にパテのラインが見えるが、その分上下方向に延長している。


スライド右側面。セレーションの目立てが下手くそすぎる・・・・

さてマルコシのスライド自体は刻印が深く入っていて玩具っぽさがありますが、ヒケもものすごく深いので、それを平面出ししていくと良い塩梅に刻印が薄くなります。ただ、一部刻印はヒケの中心にあって完全に平面を出してしまうと刻印が消えてしまいますので、追い彫りするか適当に諦めてしまいましょう。

エジェクションポートの形状&大きさが少し気にくわないので、ABS板とパテで成型します。エジェクターの溝も同時に掘ってダミーエジェクターはABS板からの削り出しで製作しました。

3mm程前に詰めて全体に小型化する。

スライド上部には細かいセレーションが切ってありますが、入手した個体は多少潰れていた上にそれを修正しようとして大失敗。どうにもならなくなってジャンクで転がっていたマルコシのSSオートマグのバレル上面のセレーションを移植しました。

フロントサイトは一度切り飛ばして、再生している。その方が全体の作業は楽になる。

成形時に邪魔になったフロントサイトとリアサイトは切り飛ばしてABS板から製作>装着。
フロントサイトは実銃でもスライドと一体成形なので、スライドに接着しています。

リアサイトは左右調整が出来るモノらしかったのですが。スペースの関係や気力の関係でスライドにはめ込んであるだけです(ネジのモールドは再現してますが・・・)。



先ほどお話しした様にエンジン組み込みのためスライドの高さを稼ぐために、スライドを2mm程かさ上げしています。
スライドの下端に2mm厚のABS板を接着しています。写真でスライド下方にうっすらとグレーの筋が確認出来ると思いますが、そこがノーマルのスライドです。
スライド下面の角は斜めに面取りしてあるので、その辺を上手く処理することで、スライドの厚みも、刻印のバランスも酷く崩れないようです。



  

2017年10月14日

マルコシ ワルサーP5 GBB化 製作記03


コンパクトで握りやすい。総弾数も8発で十分と考えるとイイ拳銃だと思う。

インナーシャーシ&各小部品を組み込んだ状態です。

左側面。デコッキングレバーの構成は実銃とは違うが、機能は同じに出来た。

写真を撮影した状態ではマガジンキャッチがP38そのままです。コレは作動をチェックして細かい調整をした後にマガジンの全長を短縮しつつマガジンキャッチの長さも詰めて形状を変更します。


右側面。

また作動実験しつつハンマー形状なんかも煮詰めていくので完成写真とは少しだけ各部形状が異なります。

フレーム左側面


試作には厚紙を使った。7枚位作って形状を詰めていった。

P5の特徴であるデコッキングレバーの表に出る部分はマルコシから頂きますが、その作動にはかなり悩みました。

フレームの中央にある銀色のパーツがデコッキングレバーの本体です。
その作動は・・・



ハンマーコッキング状態でデコッキングレバーを下げると写真赤丸部分がシアを押し上げて・・・



ハンマーを倒します。と同時に写真赤丸部分がハンマーの下側をブロックして完全にハンマーが倒れる事を阻止します。

マルゼンP38はハンマーが倒れてガスバルブノッカーを押す瞬間にはハンマーSPテンションが効いてない「響き打ち」なのでこの後、デコッキングレバーを離しても、ガスバルブを叩く事は無く、そのままハンマーダウンします。

P38は響き打ちなのだが、グリップウェイトを付けていないとハンマーSPテンションが効いちゃって、デコッキングレバーを離すとガスが「ポシュ」っと出る。

P5ではスライドストップもこのデコッキングレバーと連動するので、P38のスライドストップを延長してデコッキングレバーの作動と連携して動く様にしてあります。
実銃はかなり複雑なリンク機構がある様なのですが、今作では単純にピアノ線で延長して作動量を調整しやすくしています。


スライドストップレバーとデコッキングレバーを裏側から見た写真。スライドストップの延長はピアノ線をぶち込んだだけ。

タイミングとしては、遊び>スライドストップレバー作動>デコック作動という感じになりますのでデコッキングレバーをちょと下げると、スライドストップのみ下げることも出来ます。

デコッキングレバーの材質は何時もの1.2mm厚の鉄板です。作動試験には厚紙を使って数回形状試作をしました。

数回の試作の後、しっかりと作動できるようになりました。

ノーマルP38のトリガーバーはトリガーに差し込んであるだけです。
このままですとトリガーの穴から抜け落ちてしまう可能性があるので、トリガーバーのピンの先端に溝を彫り込み、そこにEリングをはめて作動確実性を高めています。


見えるかなぁ〜リアルではなくなるけど、作動確実性の向上には役立っている。

実銃P5のグリップフレーム前方にはセレーションが切ってあります。
16本も!
今回のP5の大山の一つがこのセレーションでした。


泣きそうに成りながら、チビリそうに成りながら手加工で挑んだセレーション。イイ工具が欲しいなぁ・・・・・

なぎなた型のヤスリも入手出来ず、0.9〜1mmピッチの筋目ヤスリもなく、いっそのこと見なかったことにしようか悩みましたが、ノギスとPカッター、良く切れる単目のヤスリで彫り込みました。
1m程離れて見ればそれらしく見えますが、まじまじと見るとお恥ずかしい限りです。


バレル周りです。


P38ベースにヤスリで削り込んだ。

ベースにするのはP38のバレルです。まず全長を詰めて、チャンバーの形状を変更します。
この作例ではP38のチャンバーを削り込んでいます。

円筒を削り出して行くのはかなり骨が折れますが、エジェクションポートが小さいので多少歪んでもあまり判りませんので、思い切っていきましょう。


本当なら、先端のブロックにワルサーバナーや口径などの刻印があるのだが、今回は華麗にスルーした。

先端ブロックはマルコシから移植しましたが、手間を考えるとマルっと製作した方が楽だったかも知れません。細かな寸法出しにプラ板を貼ったり削ったりしてます。

銃口にはライフリングっぽいモールドを作っています。

インナーバレルは長さを詰めています。銃口部分は切りっぱなしにしないでリーマなどでバリを取っておきましょう。

ロッキングブロックなどはノーマルを使用します。
  

2017年10月13日

マルコシ ワルサーP5 GBB化 製作記02


普通の銃だとこちら側(右側面)か上方にエジェクションポートがあるのだが、P5では左側面にある。何でも内部構造と強度との兼ね合いでこうなったらしい・・・。

まずはマルゼンP38のフレームをP5っぽくして行きます。

大まかに書くと
・フレーム前端の形状変更
・フレーム前方の内溝の除去
・グリップ部分の高さを2mm程詰める
・それに伴いグリップ部分のフレーム形状変更
・フレーム後端をマルコシから移植
・グリップスクリューの場所変更
・テイクダウンレバー後方に六角のスチールインサートモールド追加
・トリガーガード移植
・トリガーガード上方の形状変更
・グリップ部分前方にセレーション追加
・バレル形状の変更
等々・・・・

結構作業量多いなぁ・・・。

今回は製作途中のDATAが飛んでしまって、仕上げ前の写真を元に解説します。
先ずは全体写真左です。

完成形ではなく、製作進捗90%位の写真。大きな所だとフレーム下部に補強を入れたりしている

フレーム/グリップ部分上部の金色のパーツは、デコッキングレバーの回転軸に成るねじ穴です。この支点を支持するためにグリップの肉抜き穴を埋めています。
ガバのグリップスクリュー基部を埋め込んでます。


グリップ下部のカットラインが判るだろうか?

右側
グリップ下部は2mm程高さを詰めます。この位置で繋いだのはハンマーSPのテンションを受ける部分をそのままにしたかったからなのですが、実銃とほぼ同じ肉抜きしてあるマルゼンのフレームはこのままでは強度が保てない様で、後で補強のプレートを接着しました。
握るとフレーム前部の接着面から割れちゃったんですよ・・・。

フレーム前部です。

トリガーガード前方にセレーションを彫ってある。ウチにある筋目ヤスリを使用

ABS板やパテなどでP5フレームを再現します。マルコシP5のスライドは形状がナカナカリアルに出来ている様なので、それとフレームを仮合わせしながらラインを出します。
ほんの少し長めに作ってスライドに合わせる様に前面を削り出すと組んだときにワルサーらしい精度感が出るのではないかと思います。今作で出てるかどうかは別ですが・・・。

トリガーガード周辺

リューターでの一発勝負。一応鉛筆で危険区域をケガいた後に削る。

マルコシP5を移植する事で簡単に済ませます。と言ってもマルコシのモノはエッジが少し太い&甘い感じがするので少々エッジを鋭く・細く成型します。
細い部品の移植で強度もそこそこ必要なので、接着面には軸を打った方が良いかもしれません。

フレームのひょうたん型ラインですが写真を見ながらリューターでコリコリと削り込みました。非常に微妙なラインなのでマルゼンさんがコマーシャルタイプのP38を出してくれると楽が出来たんですが・・・。なんで出さないんでしょうね?コマーシャルタイプ。某有名人が使ってるのでそこそこ売れると思うんですがね。

フレーム左面上部前方

こういったモールド再現は、何気に手間取る。

実銃P5はフレームがアルミ製でロッキングブロックが当たる部分に六角形のスチールインサートが埋め込まれているのでそのモールドを再現します。
P38の戦後VerのP4何かにもある様ですが、こういったモールドの再現は何かめんどくさいんですよね。

フレーム後部

仕上げ前に更にエッジを出したり寸法を調整したりしている

ココはマルゼンP38では別体になっているので、マルゼン製のパーツを成形しようかと思いましたが、マルコシP5の後部を切り取って製作しました。

左側面。一部メインフレームと繋がっていないのは、後述する「ハンマーを最後まで倒させないレバー」がここに来るため

上方から。

右側方。最後部の丸いパテ痕からマルコシベースと判る。フレームの幅自体はP38と同じで、すんなりと収まった。

この部分もスライドとラインを合わせる関係上、粗成形した後スライドの仕様が固まってから、スライドとラインを合わせる様に仕上げます。
最終段階でキッチリとスライドと合わせられればOKです。