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2018年08月23日

M6スカウトライフル 製作記 09 終


スリングは今現在パラコードを平編みしたモノに変えた。よりサバイバルチックになった。


仕上げ〜完成

各部部品が仕上がって組み上げたら、先ずは試射。

動画に上げていますが、かなり命中精度は高そうです。

何回か書きましたが、基本パワー不足で焦りました。
色々な改修の結果、動画(記事の最後にもう一度URLを張っときます)にあるように、実用十分なパワーに落ち着きました。


で、仕上げ。

ストックなどの真鍮部品は折り曲げるためにガンガン叩いているので、全体的に傷だらけ+凹凸だらけ+半田等の汚れだらけです。
240番のヤスリで粗研ぎして、パテ埋め>再研面>またパテ盛って・・・を繰り返します。マァマァ見れるようになったら、サフを吹き>400番程度で均して・・・
まるで車の板金のようです。
もう一個の趣味であるバイクの塗装何かより面倒でした。

特に銃器は手に持って使うことが前提ですから、使って行くウチに所々剥げてきてしまって綺麗なままを維持するのは中々大変です。
セラコートみたいな強度の高そうな仕上げに出来れば良いのでしょうけど・・・
適当なところで妥協して、プライマーを吹いた後、銃身はダークパーカー・本体やストックなどはパーカーシール・実銃が樹脂っぽい部品はブラックパーカーで仕上げします。

他の部品に関しても同様に仕上げて組み上げます。良く触る部品は黒染めした部分もありますが、半田部分はガンブルーが反応しないのでやっぱり塗装に頼ることになりました。

組み上げている最中にも塗装が剥げたりしましたが、もう気にせず組み上げて完成です。

今後の課題としてはガス漏れ事故を起こしてしまって暫定修理状態のバルブブロックを新しく作り直すことと、HOPチャンバーの一や設定の再検討をしてもう少し命中精度を高める改修工事をするかどうかですかねぇ。

上段バレルに関しては弾筋自体、綺麗に飛んで行くので、まぁ良いかなぁと思います。
下段の散弾の「一発だけHOP効き過ぎ現象」を何とか出来るのか今後の課題ですね。

さてさて、暫く個々を休止して取り組んだM6スカウトライフルですが何とか完成し、お披露目することが出来ました。

お付き合い下さいまして、また色々とコメントを頂いて新たなモチベーションの源になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
で、完成動画をyoutubeに上げておりますので暇な時にでも見てやって下さい。


https://www.youtube.com/watch?v=Zzfukv1511g

それでは。

レシーバー部分のアップ。ボコボコだったストックの真鍮板は何とかこのレベルまで仕上げられた。

P.S.
次回作ですが・・・Mの後の数字を進めるべきか戻すべきか・・・それともGBBに進むのか・・・.22口径が元々好きなのでそっち行くか・・・
どっちにしても今回ほど時間は掛けずに公開出来るかな?と思ってます.お楽しみに〜
  
Posted by ひらりん@ at 22:53Comments(0)M6 スカウトライフル 製作記

2018年08月22日

M6スカウトライフル 製作記 08


主要部品が出来上がりつつある状態で、モチベーション維持のために形にしてみましたの図。
途中でこうやってモチベを維持しないと半年の長丁場、精神的に持たない・・・。


ハンマー・トリガー

今回のM6ではハンマーがガス放出バルブを叩き分けることで上下のバレルを別々に発射できるようにしました。

上下や、4連バレルを個々に発射する方法としては、ガスルートを切り替える手法もあるのですが、かなり組み込みにくい寸法だったのと、私の技術では気密が取れそうもなっかたので、バルブを2コ組み込み、ハンマー側で切り替える方式にしました。


上下に2コバルブがあるのが分かるだろうか?上が上部バレル用、奥に見えるのが下段散弾用のバルブ。
上部バルブに関しては、ちょっとした悲しい事故でガス漏れするようになってしまい、現在の姿はもう少しみっともない姿になった。


で、そのみっともない姿になってしまったバルブ周り。どうもバルブを閉め込むねじ山を舐めてしまったようで、ガス圧が掛かると少し漏れた。
仕方ないのでバルブ周りに小ネジを立てて、ワッシャでバルブを押さえている。ホントにお恥ずかしい。


トリガー&ハンマーの機構としては単純なシングルアクションなので、割と簡単です。ディスコネクターとか要りません。

トリガーとハンマーのクリアランス調整はユックリと慎重に調整しましょう。
もし失敗して削りすぎたりした場合は補強のためにインサートした真鍮板を打ち替えることで再チャレンジできます。


トリガーASSY。独特の形状のトリガーの前方にハンマーに引っかかる突起がある。トリガー自体はアルミ製なのだが(実銃は樹脂っぽい)、突起部分には1mm厚の真鍮板をインサートしてあって、摩耗に備えている。塗装しちゃっているが、何となく色が違うのが分かるだろうか??


ハンマー。写真は上下逆さまに写ってしまっているが、写真上部のトリガーに設けられた突起とトリガーの突起が噛み合ってハンマーコックされる。
ハンマーもアルミの削り出しなのだが、トリガーとの接触部分には真鍮板をインサートしてある。


ただ、M6の場合ハンマーが倒れてバルブを叩いた後、そのままハンマーSPテンションがバルブに掛かったままだと、ガスが全放出してしまいますので、ハンマーのSPテンションはガスバルブに触れる寸前までしか効いていないようにしています。

要は「響き打ち」にしておかないとダメなんです。ガスバルブの戻りのテンションが弱い場合この方式にしないと、一発撃つと全ガスが出てしまいますし、ハンマーダウン時にハンマーを押すことでガスが放出されてしまいます。

作動シークエンスは・・・

1.トリガーを引いてハンマーが倒れてガスを放出(このバルブを叩く力はハンマーSPとハンマーの重量による慣性力)。バルブに直接メインSPの力は伝わらない。
>コレでBB弾発射。

2.ハンマーの慣性力(ハンマーの質量とハンマーダウンのスピード)によってハンマーがガスバルブを叩いてガスを放出後バルブSPとガスの内圧によりハンマー(このときはハンマーに掛かる力ははフリー)を押し戻す。
>多分BB弾加速中。

3.ハンマーはバルブに触れる寸前の所に戻ってきて停止(リバウンド)。
>多分BB弾飛行中

4.トリガーを戻すとトリガーに設けられたハンマーストップノッチ(ハーフコックみたいな感じ)に引っかかってバルブを押す寸前でハンマーを倒れないようにロック。
>BB弾着弾

作動シークエンスはこんな感じです。


トリガーASSY組み込みの図。

トリガーはインナーシャーシに固定されています。ハンマーはそのインナーシャーシとストックにハンマーピンでインナーシャーシもろとも固定されます。インナーシャーシも真鍮板の半田付けで製作しました。割と力が掛かるので、補強材を入れつつ丈夫に製作します。
分解・組み立て時にはバルブブロックを取り外してからユニットごと取り外します。


ハンマー組み込みの図。ストックが2つ割になっていないので、組み込みにくい。特にハンマーストラットをメインSPに入れるのとハンマーピンを差し込むのが手間だ・・・ハンマーが切り取られたようになっているのはこの部分にガスホースが通るから。


ハンマーSPはマルイのガバ用のハンマーSPを使用していますが、パワー調整のためにSPテンションを調整できるようになっています。結局最大にしてもパワー不足で困りましたが・・・

<ハンマーストラットは、転がっていた何かのハンドガン用ストラットを切って削って使っております。


ハンマーに設けられている上下バルブの切り替えレバーは、ハンマー内にプランジャーとSPにより上下のクリックさせています。

バルブ切り替えレバーの動作。クリックを設けたことで不意に切り替わったりしない。

  
Posted by ひらりん@ at 22:49Comments(0)M6 スカウトライフル 製作記

2018年08月21日

M6スカウトライフル 製作記 07


今日M6スカウトライフルに関する動画を撮影してきた。
やはり自然の中こそこの銃が映えるなぁと


リアサイト・フロントサイト テイクダウンレバー

実銃はリアサイトはピープとVノッチの切り替えになっています。
.22の時は小動物を良く狙えるピープ、.410の時は素早く蛇なんかを捕らえられるVノッチって感じなのでしょう。
試射してみると、思いの外弾道が安定していたので、フロント・リアサイトも真面目に製作しました。

真鍮板を切り出して,L字型に半田付けして回転軸も半田付け。回転軸にクリック用の溝を切ります。
チャンバーブロック(レシーバー)上部にアリミゾ切ってリアサイトベースを組み込み、クリック用のSPとボールベアリングを仕込みます。
左右調整は叩いてリアサイトベースごと動かす感じです。


リアサイトはクリック付きで可動する。左右の移動はもっとタイトにフィッティングすれば完璧だったのだろうが、私の工作精度ではそこまでは無理だった。

フロントサイトはABS板の積層にて製作します。アウターバレルとマズル部分は直径が違う様なので写真のように製作しました。


5mm厚のABS板を2枚重ねて銃口が通る穴を開けて、2枚にバラして、後の一枚だけ銃身が通るように穴を広げる。
それが出来たら2枚を接着して、外形を削り出し、横穴を通して完成。

フロントサイトはABS製だと強度的に心配なので、後でメタルに置き換えようと思いますが、割と肉厚が薄いので上手く亜鉛合金が流れるか心配です。
>その後やってみましたが、案の定湯が流れにくくて失敗しました。後でまたチャレンジします。

実銃ではサイトの上下調整はフロントサイトを削って合わせる(笑)為に少々背が高く作られているそうですが、大体合うように高さを調節しました。


中折れ式なので、装填後に銃身をロックさせなければ成りませんが、そのテイクダウンレバーもアルミ材からの削りだしで製作しました。


この部品も削る際に色々難儀した。微妙なクリアランスというのが基本分かっていないので、ある程度キツメに製作してヤスリで調整。

この部品が、きつすぎるとロック解除の時に固くてダメですし、緩いとガタガタになってしまいます。

なので少しだけキツメに製作して各部を組み立てながら調整することで、動画のように「パチッ」とロックできるようになります。
ホントは銃を痛める&行儀が悪いのであんまりしちゃダメなんですが、手首のスナップでロックすることも可能です。

スナップロックはもう出来無くなっちゃいました。と言うのも昨日お知らせしたガス漏れ修理>パワーダウンを解決するためにもう一個パッキンを噛ませたためです。
でもそのおかげで0.5J程のパワーが出たので結果的にはokかと。
詳しくは下の方にあるyoutubeの動画をご覧下さい。

んで、本日、M6の完成試射動画を撮影してきました。
youtubeにて公開していますので、見てやって下さい。初めての顔出し・・・緊張しましたねー
カミカミ&不都合多いのは大目に見て下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=Zzfukv1511g
  
Posted by ひらりん@ at 23:14Comments(0)M6 スカウトライフル 製作記

2018年08月20日

M6スカウトライフル 製作記 06



発射機構とバレルについて

今回のM6製作において意外に面倒だったのが「パワー」の制御でした。

計画を立てているときは、「散弾にする下部バレルのパワーをどう押さえよう」と考えていて、規定弾数をチャンバーにロードしなかった場合に自動でパワーを押さえる機構を考案していました。

でも、試作発射装置で試してみると、正直な所そんな機構が必要ないほどローパワーで逆に困りました。
作動試作機では上段の単発バレルも下段の散弾部分も共に0.2Jに行くかどうかって感じで、焦りました。

放出バルブ自体はガスブローバックのバルブを使用していますので、ガスブロ並みのパワーは最低でも出るはずと思っていたのです。
で、よくよく考えてみるとガスブロではバルブのすぐ下に大きなガスタンクが有り、バルブに流れるガスは抵抗無く、いくらでも供給されるんですね。

しかしながらこのM6の場合、ガスタンクからホースによって気化ガスが供給されて、更にバルブから放出口に至るルートも狭く長い・・・・用はガス流量不足だったって事に気づきました。

で、バルブブロックの所でもお話ししたように何とか蓄気室を造ってバレル内加速の為のガス流量を稼ぐことにしたのです。

この蓄気室のおかげで何とか上段バレルは0.3J、下段バレルは0.2gBB弾単発で0.4Jを超えられるようになりましたので、まぁ取り敢えずokかなと。
下段バレルに0.12BB弾4発時の初速を測りたいのですがウチにある初速計だと、音速超えるような数値が出ちゃう(まぁエラーでしょうね)ので当てにならず。
一度まともっぽい数値の時は72m/sでした。多分、複数弾が一度に通過するので変な数値が出ているっぽいです。

ただし!ハイパー道楽さんへの投稿が終わった後、この原稿を書く前に、ちょっとした悲しい事故が起こりまして、(上部バルブからのガス漏れ)修理したら上部バレルがパワーダウンしてしまいました。
0.2gBB弾で0.2Jちょいと言った所・・・。
初速では50m/sくらいに成っちゃいました・・・。
その状態で動画を撮影してきたので編集終わったら、公開します。

まぁ、サバゲで使うわけでもないんでイイかなぁと言う所ですが、気合いがノリ次第、バルブブロックの再設計&再制作を考えています。


初めに搭載予定だった「規定弾数を込めないと自動でパワーを落としちゃう機構」は組み込ま無い事にしました。


再掲載のバレルASSY。インナーバレルの設定についても詳しくtestしたいのだが、今ん所予算の関係で見送り中。

インナーバレルに関してはマルイの電動ガンのモノをパッキンごと流用する方針は初めから決めていましたが、バレル長の設定にも悩まされました。

試作機でバレル長を色々買えて試射してみると、バレル長が長すぎると初速が落ち、短すぎてもやはり初速が落ちるという(まぁ常識ですが)事を確認できました。
特に流量が不足しているM6ではこの現象が顕著なようです。

色々と試して上下共に300mm弱の長さとしましたが、コレも時間と根気・沢山のインナーバレルが有れば、もう少し最適な長さを割り出せたかも知れません。
インナーバレルはマルイの電動ガンのモノを300mm程度にして使用してます。


インナーバレルの固定スリーブを銃口まで伸ばさないと銃口やアウターバレル内壁にBB弾が当たってしまうのでアルミパイプの内・外径を上手く組み合わせてBB弾を銃口まで導きましょう。

ここで、実銃とBB弾の直径の矛盾が有って、上部バレルの銃口直径は7mmになってしまってます。実銃は5.5mm程ですから大分大きいのですが、6mmBB弾を使用する以上コレは仕方ないですね。
クリアランスが無くってダミーのライフリングも入れられない感じです。

下段バレルの内径は実銃の.410ですと11mm程ですから、アルミパイプの組み合わせでそれらしい感じになると思います。スムースボアですしね。

スリーブ(マズル部分)とアウターバレルの固定は1.4mmの小ネジを使って固定します.小ネジはフロントサイトに隠れてしまいます。

この様に1.4mmの皿小ネジを使って固定する。小さいネジだがしっかり止めればかなりガッチリ固定できる。

弾道は上部バレルに関しては低初速(0.2gBB弾で60m/s行かない位)成れども「スゥゥ〜」っと伸びる弾道です。
パワーとインナーバレル長・同じ位の長さの内径7mmのスリーブの組み合わせにより割と安定した弾道が実現できました。
でも、グルーピングを取ってみるとたいしたことが無くて(と言うか悪かった)、ちょっと残念でしたがまた外で調整してグルーピングUPを目指したいと思ってます。

下段バレルの散弾は0.12gBB弾を4発発射させると、20mほどで90*90cm位に広がる感じですが、一発はフライヤーっぽく後3発はそれより弾道が下に成る様です.チャンバー回りの煮詰めも合わせて行わないと行けませんねぇ。

パワーは1発発射で、上段バレルよりパワーが出るように成っちゃいましたが、それでも70m/s弱なのでパワー的には丁度良いかなと思ってます。
  
Posted by ひらりん@ at 17:40Comments(0)M6 スカウトライフル 製作記

2018年08月19日

M6スカウトライフル 製作記 05


下段.410チャンバーにローダーを使用して装填の図。
この様に4発のBB弾を一気に装弾する。


ガスタンクとBBローダー

実銃ではストック内部に予備弾薬がしまい込めるM6スカウトライフルですが、エアガン化したときもその機能を実装したいと思います。


Gun誌84/01号より〜
実銃はこの様に.410を4発 .22なら15発仕舞っておける。


先ずガスタンクですが、.410のリムっぽい感じで12mmの真鍮パイプを3本連結してタンクを作成します(実銃では.410が4発入るのですが後述するBBローダーの長さを稼ぐために3発分です〕。

半田付けで製作しましたが、ガス漏れも無く使用できています。ガス容量はかなり少なめですが、中折れ単発銃(単発じゃないけど)では十分な容量です。


半田と格闘したので外見は非常に汚くなってしまったが、完成してしまえば見えないので気にしない。3つのタンクを接ぐパイプだけではタンクの剛性が稼げないのでタンクの間に真鍮板を半田接合してある。

タンクASSYが出来たら気密testを行って完成ですが、目に見える部分だけでもリアルにしたかったので、オークションで.410のから薬莢を購入。


力技ではばらせないので、シェルケースを切り取り、リューターで丁寧にリム内部に残ったシェルケースや雷管を削り取る。
相手は真鍮・しかもかなり薄いので、良く切れるビットで低速にて根気よく仕上げる



ダミーの雷管を再現しても良かったのだが、.410は実包が日本国内に存在するので、やめておいた。

タンクと前後してストック内部バットプレートを製作します。
3mm・5mmABS板を使用して写真のように組みます。この辺は慣れたABS板工作だったので楽に出来ました。
バットプレートの滑り止めのチェッカリングは、チェッカーシートを貼り込んで再現します。


この部品をストック内部に挿入することで、ストックの剛性が確保される。固定はストック上部後端の蓋のピンとストック下部後端のスリングスイベルでストックと固定される。

薬莢をバラして、シェルケース・プライマー部分を削除してガスタンクの上方に被せて完成です。
蓋を開けるとそれっぽくなりました。

ストック後部の完成の図。当然カートは抜き出せ無いが、蓋を開けるときらりとリム部分が顔を覗かせる。固定ははめ込んでいるだけ。

ガスタンクからバルブブロックへは6mmのガスホースで繋いでいます。当初は4mmホースで繋げたのですがガスの流量が少なく6mmにしました。

実際に使用する場面では上部バレルには0.12gもしくは0.2gBB弾、下部バレルには0.12gBB弾4発というのが想定される組み合わせなのですが、下部バレルに4発入れると言うのを手で行うのは非常に面倒です。

そこでストックにBBローダーを搭載できるようにしました。
と言っても、市販されているBBローダーはどれも幅が広すぎ&大きすぎたので、マルイのBBローダーの幅を薄くして搭載できるようにしました。

このローダー、ワンアクションで4発装填できるので散弾の装填に丁度良い感じです。

マルイのBBローダー(拳銃用)は9mmパラのダブルカラムのマガジンを(多分92F辺りかな?)モデルにしてあるので幅を詰めるべくカミソリのこで4枚に下ろして左右幅を詰め、新しく壁をABS板にて製作して、ストックの中に収まるようにしました。

BB弾ローダーをバラして、おもむろにカット。失敗してもプラ材は修正可能なので、ガンガン行く。


で幅を詰めたらサイドをABSを接着。少し大きめに切り出して外形は後で切り落とすと接着が楽。

ローダーの側面には、チャージングレバーのロックボタンがありますが、幅を短縮して、ストック内部に収まる様に加工します。
コレで実射時にストック内部からローダーを取り出し、中折れさせてチャンバーを露出、下部バレルには4発の0.12gBB弾をロード、上部バレルには0.12gBB弾を使用する際にはそのまま1発だけロード、0.2gを使用する場合はポッケに入れておいたBB弾を手で込める・・・・・

こんな感じでローダーを収納できる。M6っぽさをエアガンで再現するとこんな感じかと

これで最初の写真のように、散弾(4発でしか有りませんが)のロードが楽になりますし、銃単体で持ったときになんとなくなんとなく予備弾があるってのが、サバイバルっぽくてイイかなと。
  
Posted by ひらりん@ at 19:13Comments(2)M6 スカウトライフル 製作記

2018年08月18日

M6スカウトライフル 製作記 04


実銃で良く行われているバレルにパラコード巻をしてみた。確かに構えやすく、撃ちやすくなった。

ストックです。

実銃はプレスで断面形状を「ロの字型」に成形した後、ハンマーの後の部分で溶接しているようですが、結構深い折が必要なので、左右モナカで製作した後、半田で溶着させる方法をとりました。

350*170に切り出して貰った真鍮板を2枚瞬着で仮止めして、その2枚板に型紙を接着。

長い直線部分を真鍮板の端に合わせて切る長さを減らしたかったが、バカ正直にギリギリに設定してしまって、あえなく長い距離を切り出すはめに。
切り出しにはカミソリのこを使用した。

2枚一緒に切り出します。切り出しは糸鋸やカミソリのこを駆使。ストック下側に空いている穴などはフライス盤で開け、同じ形状の板を2枚切り出します。


切り出して、左右共通に空いている穴を開口して切り口を整え、OKなら、仮止めしていた2枚の板をカッターで剥がす。
仮止め時にあまりガッツリ接着すると、剥がすのに難儀する。型紙についても同様で、弱めのスプレー糊などを使用した方が良い。


左右切りだし>折り曲げを待つストック部分。曲線部分はリューターやフライス盤などを駆使して成形。

右側の板にはダミーのファイヤリングピンボルトがありますし、少し形状の違う場所もありますので、「大枠共通・細部に違いアリ」を意識しつつ製作します。

ストックの上部と下部は90度に折り曲げなければならないのでコレはもう力技にて折り曲げました。
万力に挟んで少しずつハンマーで叩きます。
当然のことながらキズ・歪みなど出てしまうのですが、ユックリと落ち着いて曲げていきます。

折り曲げているときの写真は撮影する余裕がありませんでした。

たたき終わった頃に割と安く「ベンダー」が売られていることを知り、ショックを受けつつも、キズはパテで埋め・歪みはハンマーで優しく叩き左右合わせたときにズレないように修正します。

外側に関しては最悪の場合、プラ材や板金系のパテで修正出来るので、ヤケを起こさないように頑張ります。

汗と涙を大量に流しつつ、折り曲げ終わって見てみると、エライ凹み&傷。。。仕方ないのでJBウェルドを塗りたくって後で研ぎ出しした


ストック後部上端には、予備弾が収まる様に成っていますが、その蓋も製作します。
蓋に関しては、コの字型なのですが、3枚の真鍮板材を半田で溶着させる方法をとりました。
頬当ての樹脂部品もあるので補強にも成り、半田付けでもそこそこの強度を出せます。
ストック本体も4枚板から半田溶着の方が楽かも知れません・・・。


コの字に半田付けしてるの図。20cmくらいしかも2箇所止めるので、
1.キッチリ治具を作って垂直を出して、端っこだけ仮半田>半田の際は必ず半田を流したい部分にフラックスを塗ること
2.水に濡らしたティッシュを仮半田の手前に置いて反対側を半分位本付け
3.ある程度冷えたら、本付けした部分に濡れティッシュを移動させて仮止め部分も含めて残りの本半田付け

以上の手順を踏むと成功しやすい。
溶接ではないのでムリな力が掛かると割れてしまうが、その際も慌てずに半田を溶かしたくない部分に濡れティッシュでガードして割れた部分をバーナーで炙ると「スッ」と溶けて修理完了。

苦労の甲斐あって、接合したストックにバルブブロックや後述するガスタンクASSYなどを組み込むとかなり丈夫な仕上がりとなりました。
  
Posted by ひらりん@ at 21:16Comments(0)M6 スカウトライフル 製作記

2018年08月17日

M6スカウトライフル 製作記 03


発射機構の「肝」の部分。
上部バレルはマルイの電動ガンHOPパッキンが飛び出していてガス放出口周辺に押しつけられて気密を取り、
下部バレルは放出口周辺に配置したOリングが、チャンバー周辺に密着して気密する。


バルブブロックの対と成るチャンバーブロックです。

幅25mmのアルミブロックから削り出して行きますが、上下アウターバレルを差し込む穴を開けるのに非常に難儀しました。


写真では綺麗に見えるのだが、傷だらけだったのでパテで埋めて>サフ吹いて>インディのパーカーシールで何とか見れるように。
サイドに空いている穴の内、前方の2コは5mmの貫通穴でアウターバレルの固定用ピン穴。
それより後方の小さな穴は上部インナーバレル固定用の3mmのイモネジの穴。
その上方の4mmの穴は、テイクダウンラッチのピン穴。
チャンバーブロック上方の穴はリアサイトのクリック用のバネ&ボールが入る3mm穴。

上部アウターバレルは12mm下部アウターは15mmに設定したのですが、2つのトンネルを平行・垂直で約75mm程の長さを開けるのはとても難しい。

例の漫画絵。
コレをABS材で製作したのでは少し中折れさせるとヒンジ部分からポッキリ逝くのは必須。
直径15mmの穴を真っ直ぐに開けるのがこんなに難しいことだとは知らなかった。

いくつも失敗しながら何とかそれらしく空いたモノをベースに外観を削り出していきます。
結局片側から開けるのではなく、前後両側から小径のドリルで開けて、繋げて、広げる 方法が成功率が高かったですね。

外径についてはフライス盤・ロータリーテーブルを使いつつ・・・細かな所はリューターにて仕上げました。


チャンバーより前側の全体構成の図。
各種平行ピンなどはモノタロウ様から購入。昔は平行ピンですら、ジャンクパーツを撮っておいて大事に使ったのだがイイ時代になったなぁと。
ただし、Eリングを止める溝は、ドリルにピンを咥えての「手旋盤」で溝を切った。今度は旋盤が欲しいなぁ。

上部バレルはマルイのインナーバレルとHOPパッキンセットをそのまま使います。
可変機構はテイクダウンラッチの下側にイモネジを配置してその上下にて調整を行います。マルイのチャンバーに使われている小さなゴムは使用しませんが、上手くHOPを調整するとかなり素直な弾道を描いて飛んで行きます。

下部バレルは4発発射を目標にBB弾4発分前方にHOPパッキンが位置するようにチャンバーを製作します。
後方に弾こぼれしないように,Oリングを配置しています。
写真の最下部に写っているモノが散弾用チャンバーです。ジャンクのアルミパイプを組み合わせて製作してます。

下部バレルのHOPの調整は非常に面倒で、先ず上部インナーバレルを取り外し、テイクダウンレバー&SPも取り外し、テイクダウンレバーSPの根元からHOP調整イモネジを回して行います。

調整時にはしっかり押さえて構えれば、半分バラしたままでも発射できるので、使用する弾(0.12g弾が現実的です)を決めて、キッチリ調整してしまえば、その後はあまりHOPを変化させることもないと思うので・・・まぁ問題無いかと・・・。

金属製とは言え柔らかいアルミですので、中折れ部分の隙間は少しキツメに削り出しておいて、後で少しづつ調整した方が良いでしょう。

あまりに緩いと構えたときにガタガタになってしまいます。
  
Posted by ひらりん@ at 20:47Comments(3)M6 スカウトライフル 製作記

2018年08月17日

M6スカウトライフル 製作記 02


中折れしましたの図。
正直折りたたんでもハンドリングがイイとは言い難い。
もう少しイイデザインをすれば、もっと折りたたみ時の体積を減らすことも出来そうだが、何ともやっつけでデザインしたようなフォルムがとても気に入っている。

先ずは、心臓部の製作より取りかかりますが、流石に脳内設計図だけではムリなので漫画絵を引くことにしました。
と言っても私はイラストレーターやCADソフトは扱えないので、伝家の宝刀(友人からはバカだと言われてますが)フォトショップでの作図を行います。
何故フォトショップなのか?本業の方でフォトショップの扱いには慣れていますので、新たにCADを習熟するよりも早いと信じて、シコシコと作図します。




資料などから寸法出しを行い、各パーツの概算の大きさを決定します。
アメリカ製なのでインチで設計されているっぽいのでミリで割り切りのイイ数字かもとか考えながら各部の大きさを決定して行きます。
このミリへの変換(と言うかディフォルメ)は結構重要で、ミリに落とし込めるところは落とし込んでなるべくミリ規格のモノがそのまま使用できるようにしておくと後が楽です。


先ずは、実銃でファイヤリングブロックに当たるバルブブロック。


バルブブロックの設計図。この図には蓄気室が描かれていないが、実際の開口時には必殺現物合わせで開けた。
こんな感じで設計図を描く。脳内にはイメージが出来上がっているので、まぁ寸法などを忘れないための漫画なんだと思って欲しい。。。


上の漫画絵では分かりにくいかも知れませんが、小さなアルミブロックにガスバルブが2コ・ガス放出口が2コ、それらを繋ぐガスルート、小さいながらも蓄気室。
更に左右のストックを止める固定ネジ穴、右側面のダミーマイナスネジ、チャンバーとの気密用のOリングの溝等、ギリギリの寸法です。

実際フライス盤の習熟もままならない状態でスタートしたので、5-6コは失敗しています。

小さなアルミブロックの中にバルブユニットやガスルート放出口など縦横に穴を開けまくっていますのでちょっと間違えると貫通してはいけない穴どおしが繋がってしまって途方に暮れます。

ガス放出口とチャンバーブロックとの気密は、上部チャンバーはバレル側のマルイHOPパッキンの後端を、下部チャンバーの気密は放出口の周りに配置したOリングで行っています。


試作1号機で発射実験を行ったところ、上部バレル0.2g弾で0.2J、下部バレルで0.25Jしかパワーが出ず、急遽蓄気室を備えた2号機を製作しました。
2号機でtestしたところ、両バレルとも0.4〜0.5Jのパワーになったので、こちらを採用しました。
バルブ部分。非常に小さなブロックに2コのバルブを納めた、バルブはセンターから少しオフセットして放出口に繋がっている。

放出バルブにはガスブローバックに使用される放出バルブを使用します。
ガスブロ用のノーマルバルブではパワーが低かったのでジャンク中古マガジンから、カスタムバルブを装着してます。

  
Posted by ひらりん@ at 15:09Comments(2)M6 スカウトライフル 製作記

2018年08月16日

M6スカウトライフル 製作記 01

中折れ式の銃をお飾りにせず作動させて遊ぶにはある程度の強度が必要。
この強度確保のために金属部品を使用するのだが、その実現のために凄い時間が掛かった。

1,材料
アルミ端材 A5052 25mm厚 20mm厚>ヤフオク
アルミパイプ 外径15mm/13mm/12mm/10mm/9mmなど>モノタロウ
真鍮板 350*170 1mm厚>材料屋さん
真鍮パイプ 12mm他>モノタロウ
真鍮丸棒 6mm>モノタロウ
ABS版 1mm/2mm/3mm/5mm厚>モノタロウ
ガスブローバック用ガスバルブ2コ
6mmガスホース タケノコ>モノタロウ
東京マルイ 電動ガン用バレル2セット>ヤフオク
色んなスプリング>モノタロウ/ジャンクパーツ
色んなネジ(マイナスネジ/ヘキサネジなど)>モノタロウ/ジャンクパーツ
色んなピン(平行ピン/ロールピン)>モノタロウ
色んなOリング>モノタロウ
Eリング>モノタロウ
ボールベアリング>ジャンクパーツ
その他色々・・・・

2.工具


本業で使っている事務所が、すっかり工場の様に成ってきた。でもコレを入手して工作の幅が広がった。

今回の製作ではコレがなければスタートできませんでしたの中華製フライス盤
とそれに伴う各種刃物、フライス盤本体のベアリングやギアの修理、フライス関係の本を数冊。
なんだかんだで10万円以上掛かりました。


このほかにも多種多様なドリル刃を駆使した。15.1mmや12.1mmのドリル刃は中々持って無い気がする

刃物に関しては写真のような刃物を主に使用しました。
正直言って、間違った使い方をしているかも知れませんし、危険な行為があったかも知れません。

ロータリーテーブル>円形状に削り出す際に必要だったくるくる回るテーブル。
ヤフオクで購入。プロが使うモノだったらしく恐ろしく重いです。が、回転は非常になめらかで、思ったように造形できました。セッティングに時間が掛かるノは仕方ないかなと。
アルミブロックの円形形状部分の削り出しに使用しました。

ロータリーテーブルは凄く重い。腰を入れて持たないと間違いなく腰をやられるタイプのヤツ。

ダイヤルゲージ>各種芯出し等に使用。レバータイプの安いヤツがモノタロウにしかなかったです。

上記の2コ+αはかなりハードルの高い逸品ですが、これらががなければ出来ない領域に足を突っ込めた経験、もう一つの趣味であるバイク関連のパーツ作成が出来る事を考えると安い!とは言いませんが「買って良かった」とは思ってます。

バーナー>真鍮素材の半田付けに多用しました。


半田は金属工作用のヤニ無し半田を使用する。フラックスも必須。

写真左側のバーナーが一番使えましたが、炎の範囲が狭い小型バーナーや半田ごて(130w)も併用しつつ作業しました。

M12mm*0.5mmのタップ>蓄気室の蓋取り付け用の特殊タップ。
M9mm*0.5mmのタップ>放出バルブ取り付け用の特殊タップ。
M5mm*0.5mmのタップ>注入バルブ(MGCTYPE)のタップ。
折れたM3mm*0.5mmのタップの頭を平らにした非貫通穴用タップ。
M1.4mm*0.2mmのタップ>細かな部品締結用ネジタップ。

以前ならこんな特殊なタップは入手が難しかった。モノタロウさんありがとう。

これらタップの下穴用のドリルも必要です。8.5mmや11.5mmなどあんまり普段使わないサイズです。

後は何時もの工具です。


基本方針
・カート式にするかどうか>実銃が6mmBB弾よりも口径が小さい.22だし、実射性能を考えたり、カートの製作〔量産〕を考慮に入れるとカートレスに決定。

・パワーソース>機構面からも、ガス式一択

・全体の材質は…>ヒンジ部分の強度の問題が有るのでアルミ材を主体とした全金属製・・・ライフルだからOK

・安全面>全金属で製作する事もあって、銃刀法や武器等製造法に違反しないよう注意しないと。

・発射機構は…>ガスバルブを使用した響き打ちハンマー方式・上下の切り替えは実銃を模してバルブを2コ付けてのハンマー切り替え方式

・ストック部分は真鍮板を折り曲げて製作

・下段バレルの.410の方は何とか散弾方式にしたい。パワーによっては1発装弾時のパワー制御もしなければ・・・

・上下バレル共に可変HOPは装備したい

・資料にしたGun誌1984/01ではクロスボルト式のセフティーが装備されているが、バルブ位置の関係でセフティーレスになってしまいそう… 極初期モデルはセフティーレスだったとの事なので後で考えよう

・一先ずフライス盤の習熟が急務。精度はともかく怪我しないようにしなければ・・・・


3.資料
Gun誌84/01号
Web上の色々なページです。
  
Posted by ひらりん@ at 21:30Comments(0)M6 スカウトライフル 製作記

2018年08月16日

M6スカウトライフル 製作記 序


もう30年位前になりますか・・・。当時、鉄砲関連の情報も今の様に無い時代、私の興味をかき立てる銃を知りました。

「M6 スカウトライフル」〔サバイバルライフルとも)
これを知った後、何とか製作したかったのですが、中折れ式と言うことで、強度的にプラスティック素材で製作する事は無理と感じ、以後心の中に「いつか造りたい銃」として残っておりました。

時は経ち、安価なフライス盤が出回り、各種工作部材も入手可能になり、自分の工作スキルも少しだけ上達して、若き頃に造りたかったM6を一から製作することにしました。


造ると決めてからは、BLOGの更新もお休みして、中華製フライス盤を購入し、各種部材を集め、失敗を繰り返し・・・・半年がかりで漸く公開出来るようになりました。

途中写真なども撮影する余裕もなく、製作記とするには少し物足りない記事となりますが、今の私が出来うる最大限のリソースをつぎ込んだ自作エアガンを観て見てやって下さい。


基本的な構想としては、可能な限り実銃を模した構造にすることを目標に、安全性と実用性を市販品レベルに落とし込みたいと考えました。

四半世紀見続けたオッサンの夢。どうなりますやら・・・

仕上げていない状態での試射動画があります。
https://www.youtube.com/watch?v=PBL6tDv_Bhk
見てみて下さい  
Posted by ひらりん@ at 16:44Comments(0)M6 スカウトライフル 製作記