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Posted by ミリタリーブログ at

2017年08月29日

マルイ オートマグ3 GBB 製作記06 終


通常分解。

バレル・マガジン製作

次はバレルです。

基本的にマルイのガバメントのバレルを延長するのですが、チャンバー部分も延長しなければ成りません。

また実銃が.30カービンなので、アウターバレル内径も7.62mm位にしないといけません。

と言う事で、グリズリーの時のようにロッキングリセス1個分チャンバーを延長する感じでロッキングリセスを埋めます。

また新しいリセスを3mmのABS板から製作して取り付けます。
写真のように整えればイイかなと。

アウターバレルのリセスを作って後は仕上げ寸前のバレルASSY。

またバレルも延長します。外径・内径共に都合のイイモノが有ればそれを利用するとイイと思いますが、私はジャンクパーツで入手したマルイのS70のアウターバレルを延長して使用しました。
延長のやり方はこれまたグリズリーの時と同じくですので、そちらをご参照下さい。

マズルに関しては.30カービンにしてあげなければ成りませんので、外径9mm内径8mmの真鍮パイプをガバの銃口に填めます。
その時にライフリングを何となく再現しておくと後で少しだけ報われるかなと。

バレル内側にインサートしたパイプ

プラペーパーの細切りを

内側に貼ってライフリングっぽく

センターを出しつつ接着>パテで埋め

インナーバレルには今回6インチのカスタムバレルにしてみました。あまり意味はないのですが、アウターバレルの内径が細い(特に出口が)ので発射時にあまり後の方でタマが出ない方が良いかなと思いまして・・・


マガジンですが当初はノーマルマガジンを切ればいいかなと思っていましたが、組んでみるとガバよりも短いことが判明しました。しかも傾き・切る長さ共に微妙で、ガス容量や熱量の問題はありそうでもデトニクスのマガジンを延長することにいたしました。

ホワイトメタルで製作したマガジン背部の延長部とデトニクスのマガジンを1,4mmのネジで固定して、ABSの積層でマガジン下部を延長。

デトニクスを使ったせいで、マガジンの延長が凄い。

ホワイトメタル製の延長部分と、バルブコネクト。

大体の形状が出来たら、組み上げた本体に差し込んで余分な分をカット。
ベースプレートを1.2mm厚の鉄板から切り出して装着。

ガスの注入はアダプターがないと出来ない仕様になってしまいましたが、コレも仕方なし・・・・・


セフティには、ハンマーをブロックするプレートをネジ止めします。このプレートがセフティーONの時にハンマーをブロックして、バルブノッカーを叩くのを妨害します。

トリガーバーに関しては実銃と同じようにトリガーから出ているピンにはめ込むだけにしておりましたがこれまた実銃と同じように抜けちゃってめんどくさかったので,Eリングにて抜け止め出来る様にしました。

新しく製作し直したトリガーコネクトピン。電動ドリルを使った「簡易旋盤」で製作

この様にEリングで固定。

構成はこんな感じ。

で・・・・
外観の仕上げですが、砂型の地を再現できなくて、結局キャロムショットのステンレスシルバー丸吹きと成りました。
ステンレス製の銃は最終の仕上げが困難で困ります。

組み上げて、試運転させて・・・・細かなパーツを装着して



完成です。

やはり質量があるスライドを動かすのはデトニクスのマガジンではきついようで、実銃と同じ7発撃ってスライドストップは気温の高い時期じゃないと上手く行きません。

それでもコッキングガンがガスブロする様は一様に目を引くようで、ちょっと満足です。

機材を更新して綺麗なハイスピードが取れる様になった。
  

2017年08月28日

マルイ オートマグ3 GBB 製作記05

長いリコイルSPガイドがナカナカ見つからず苦労した

さてスライドです。

基本モナカ構造&内部に余裕&基本ガバ系列と言う事で慎重に寸法取り・正確な工作・少しのアレンジで何とかなります。

まずは右側です。

ブリーチを乗せてあるがこの様に寸法的には素直に組み込める

スライドレールはガバ系と比べると少々薄いので、ココは思い切って1mm厚のABS板で厚みを増します。スライド後端の形状バランスが少し変わってしまいますが、ココを実銃準拠にしてしまうと、色々と工数が掛かってしまうので、ガバ寄りにします。

当然のことながらコッキングエアガンに必要なリブや突起は全て切り落としてあります。左右のスライドの位置を決めるダボには金属のロールピンがはまっているのですが、接着時に邪魔になるので、プラ棒で置き換えます。

スライド内側の内容量はガバ以上有るので、エンジンなども割と余裕で入ります。

スライド右から見ていきます。

スライド最後部。
この様な構成になりました。エンジンのブリーチ部分の後半はセフティーが通るように削ってあります。

レールの厚みを増やしているのが判るだろうか?

エンジン収納部分。
現物合わせにてブリーチが綺麗にはまるように側面にプラ板などを裏打ちしておきます。またシリンダーが前後できて、しかもある程度でそれ以上前にスライドしないようにシリンダーレールと隔壁を作ります。

この辺りでシリンダーの前進をブロックする。

ABS板やプラ板などでレールや固定リブを作る

エジェクションポート部分。
強度とレールの上部のためにABS板を裏打ちしています。またエジェクションポートの後ろ側にはアウターバレルが当たるようにスライドの厚みを増やしておきます。

中央の黒い部分が裏打ち部分

スライド前方部。
ブッシングががたつかず、しっかりはまるようにプラ板やパテなどで成型します。左右割りになっている状態で出来るだけ工作を終わらせると楽できますが、左右を接着しないと判らない問題など有りますので、ある程度の目処が付いたら勢いで接着しても良いでしょう。ダメならまた割ればいいですし。。。

この部分は左側と仮組みしながら製作していく


続いてスライド左側

ブリーチをこっち側に移して

こちらも右側と同様の工作をすることになりますが、舐めてかかると左右を合わせたときにブリーチのセンターズレ・スライド左右の平行/垂直、レールの歪みなどの問題が出てきます。
ですので頻繁に仮組みしてブリーチを入れてみたりバレルを動かしたりして様子を見て下さい。
また接着後少し時間をおいてから工作をする方が歪みが少なくなるでしょう。


スライド最後部。
こちらも右側とほぼ同じです。最後部の隙間などを上手く誤魔化して下さい。この辺りは射撃時に一番目に付くので、丁寧な工作をすると良い感じです。

ピッタリ収まる様に・・・

エンジン収納部分。
こちらも右側とほぼ同様ですね。エンジンの固定はマルイと同じようにほんの少しだけスライドを広げてエンジンを取り出す感じです。

右側と同じ様に加工

インナーレール部分。
マルイのガバのスムーズさの重要部品であるスライド内側に取り付ける亜鉛製のレール。コレはスライドストップの削れを防止すると共に、スライドのスムーズな作動に大きく関わっている部品です。
コレを取り付けるには、スライドストップの場所を基準として、スライド内側を大きく彫り込まなければ成りません。
幸いにも一体成形ではないので、リューターや彫刻刀ヤスリなど持っている工具を総動員して何とか納めて下さい。
このパーツが有る/無いでは作動の安定性に大きく違いが出てきます。
まぁ彫り込むと行っても、大部分は殆ど掘らずに済みますので、気楽にやって下さい。

レールをネジ止めする部分はABS片をしっかり貼り付けてそこにねじ穴を開けて止める。このパーツはスライドのフリクションに大きく関わるので無くても動くが、何とか取り付ける。

スライド前方
ブッシングをキッチリと固定するためには写真のような感じではダメでした。
スライド左右を接着した際に、ブッシングにかなりガタが出たので、後にパテで断面が円筒形になるように作り直しました。

このままではダメでした。仮組みしてみるとガタガタで、左右を貼り付けた後、パテ盛って円形に成形する。

である程度納得したら左右を接着します。
接着には例の流し込み接着剤と、JBウェルド、高強度瞬間接着剤を使ってガッチリ接着させましょう。
また、貼り合わせ部分の隙間などをしっかりパテ埋めして元々一体成形であったように見せましょう。

接着剤を流し込んで、左右のズレを確認したらガッチリ挟んで一日放置。スライド後方の黒い所はセフティーレバーを切り取ってABS板で埋めたあと。セレーションも切り直してある。セフティーを回したときに割と目立つのでキッチリ成形する。

中央に出来る隙間をJBウェルドなどで埋めておく。

バレルブッシングですが、どうも実銃のブッシングはガバのノーマルと比べると少し大きいように見えます。昔のガバにはブッシングの形がちょっとおかしいモノがあったはずと思って、倉庫を漁ると・・・有りました。昔のコクサイコッキングガバ。

左がマルイ/オートマグ3のブッシング。右がコクサイのコッキングガバのブッシング。ラインが似ている

このブッシングは少々大きく、オートマグ3のモノと比べても良い感じ。
コレをまた独特の形状に成形してOK。

この様に成形

リコイルスプリングプランジャーは多分WA用のカスタムパーツを加工。長さ的にもっと長いものの方が良かったんですが、希望の形状のモノ(6インチ・ブッシング仕様・ガイド穴アリ)がなかったのでコレで妥協します。
アルミパイプなどを組み合わせて製作しても良かったのですが、取り敢えずコレで。

コレの右側の出っ張りを切り取って使用する


左右貼り付けたスライドの写真を幾つかお見せします。

スライド後部のセフティーレバーの部分を埋めてセレーションを掘り起こすのはタガネが良い

エジェクターはノーマルのモールドを彫り込んでアルミのL字材で製作して貼り付ける

結構スライドの肉厚が厚い

こんな感じ

こんな感じ

もうちょっと内側綺麗に作れば良かったなぁ
  

2017年08月27日

マルイ オートマグ3 GBB 製作記04


オートマグ3が少し野暮ったく見えるのは、グリップのデザインが悪いからだと思う

さて次にエンジンです。

前回作成したグリズリーと同じようにシリンダーストロークを伸ばします。

と言いながら前回使ったような都合の良いアルミパイプが発見できなかったので、15mmの真鍮パイプと1mm厚の真鍮板をはんだで接合してシリンダーを製作します。

部品が大きいのでバーナーも用意しましたが、130Wの半田ごてで上手く行きました。まぁ最初に部材の温度を上げる際には軽く炙ると楽に行きますが・・・。

使う物。半田ごて130w 半田スタンド 工作用半田 フラックス フラックス入れる陶器の皿 フラックスを塗る面相筆 一応バーナー
手前にあるのが加工中のシリンダー

まず適当な長さで真鍮パイプを切り出して、1mm真鍮板を直径15mm・14mmの円形に2枚切り出します。またその際に3mm程の穴をセンターに開けておきます。

1mm真鍮板を円形に加工中。真ん中に開けた穴にネジを通してしっかり締めてドリルに挟んで「簡易旋盤」で削る

それを真鍮パイプに半田ごてにて接合します。その際フラックスを塗って少量の半田を流し込みましょう。あまり多くの半田を流し込んでしまうと、シリンダー内壁に流れ出てしまい厄介なことになります。

接合したシリンダーの元。後で綺麗に仕上げる

その後シリンダーヘッドの部分にガスルートやねじ穴などの加工を施して、シリンダー負圧バルブの押さえ部品をネジ止めし、所定の形状に切り出したノズル部分と接合させます。

ねじ穴を開ける。1.4mmのタップは折れやすいので注意!

薄くケガいているのが、不圧バルブを止めるパーツの接合面

で、こんな風に取り付ける。今回は余ってたアルミの社外品パーツを使用

真鍮部品と樹脂部品との組み合わせに付き、小ネジの加工が多いのですが、その接合部分のガス漏れ対策として今回はJBウェルドを使ってみました。
ひとまずは強固に接合&ガス漏れしてないっぽいですが、今後ガスやオイル・振動・衝撃等の影響があるかも知れませんので、まぁとりあえず運用と言った感じでしょうか。

ノーマルシリンダーはこの様にカット、後ガスルートの部分を薄く加工

ネジで止めるとこんな感じ。まだシリンダーはカットしていないのでまだ恐ろしく長い。

エンジンの延長量は約11.4mm。内径は殆どノーマルと変わらないのでリコイルはノーマルと変わらない感じでしょう。

ノーマルシンダー全長57.5mm

オートマグ3用ストロークアップシリンダー68.9mm

シリンダーリターンスプリングはWA方式の引きバネに変更しました。

ブリーチに関してはほぼノーマルと形状を変えずに使用しますが、スライドに組み込む際の干渉する部分は軽く削り落としてあります。

ピストン部分も11mm程延長。ノーマルピストンヘッドにP.D.Iのピストンヘッドをプラスして組み込んで長さを合わせてあります。

最終的にはスライド・バレル関係が形になってから調整しますので形になってればひとまずOKですね。

  

2017年08月26日

マルイ オートマグ3 GBB 製作記03


非常に長いオートバグ3。撃ち味はドンガシャ・・・という感じ。

ココでちょっと新しいことにチャレンジします。
セフティレバー・スライドストップ・リアサイト・ハンマー・マガジン延長部の鋳造です。

まずハンマー。
原形はマルイオートマグ3から切り出したハンマーの指掛けにマルイのガバメントの基部を接着して作ります。プラ+ABS+アルミパイプ+パテ+亜鉛合金というハイブリッドでは強度が出ませんので、シリコンゴムで型を取って低融金属でまるっと置き換えてしまおうとの算段です。

こんな感じで繋いでハンマーの根元も一体で鋳造しようと思ったが・・・今の私では精度・強度共に出せない。。。

で、マァ複製に関しては色々のノウハウが紹介されていますのでそこを参考にしながら、こんなかんじで型を作って・・・・

コレはスライドストップの原形を粘度に埋めて剥離剤塗った所、金属鋳造では写真の様なキャストの複製っぽい感じで型を作るより「露天掘り」に近い方が良いらしい事を後から知った

熱型シリコン4470。上手く熱を逃がさないとホワイトメタルでも型が痛む。

完成した型にチョークの粉を塗布して

ジャンクパーツを溶かした亜鉛合金を流し込んだ

失敗したレバー。また溶かされてしまう。

んで まずはコンロで亜鉛合金を溶かしてチャレンジ。
シリコンは耐熱シリコン旭化成4410を使用しました。タダ、このシリコン耐熱温度は亜鉛合金の融解温度より低いのです。それでもまぁ少しは耐えてくれるだろうと思ってチャレンジしてみました。結果は>>>見事に失敗。

やはり温度が高すぎてシリコン型が溶けてしまっています。

仕方がないのでもう一度シリコン型を作成して今度はホワイトメタルを使用します。数回の試し抜きをしつつ、型に湯の逃げなどを掘ったり、型の締め付ける力を加減したりしながら抜くと、今度は成功。

ただし、ハンマーの基部などの再現や、強度に不安が有るために、ハンマーの形状変更部分だけを型で抜き、マルイのハンマーに接合する方法をとりました。延長部とハンマーとの接合は1.4mmの小ネジ&JBウェルドにて行いました。

結局亜鉛合金では上手く行かずホワイトメタルでの鋳造に切り替え。コレはハンマー延長部分

この様にハンマーを繋ぐ。強度が心配・・・・

ホワイトメタルは強度的に心配なところがあるので、今後鋳造技術が向上したら、今度は石膏型を製作して材質を亜鉛合金にして、まるっと一体成形で製作しようかなと思っております。


セフティーレバーはカミソリのこで切り出したマルイ製品のモールドに直径12mmのアルミパイプを接合して原形としました。ホワイトメタルで鋳造してダミーのファイヤリングピンを仕込みます。ダミーのファイヤリングピンは適当なスプリングと真鍮棒を使って製作しました。
実銃のオートマグ3のセフティーシステムは、ファイヤリングピンをブロックするだけのモノですので、ココはそれに倣うとします。
従ってセフティーを掛けた状態でトリガーを引いた際に、ハンマーが倒れるんだけどファイヤリングピンは叩かないと言う作動を再現させなければ成りません。
実銃であれば発火にはスライドにあるファイヤリングピンをブロックするだけで良いのですが、GBBではハンマー基部にあるバルブノッカーが作動しないようにハンマーの作動を制限するか、バルブノッカーの作動をロックさせなければ成りません。
マルイのガバ系はハーフコックの位置でバルブノッカーを叩かなくなりますので、ハンマーが倒れてもハーフコックで止まるようにハンマー前面とセフティー位置に回した際のセフティーがぶつかるようにします。
セフティーレバーの心棒に2mm厚の板を1.4mmの小ネジで留めてハンマーとぶつかる厚みを作ります。またこのプレートが抜け止めの役目も果たしています。

セフティーの回転部分。この様にブリーチとスライドで保持できるように丁寧に工作する

スライドストップは大きなバリや湯逃げを削って形を整えた後、プランジャーを仕込むように加工します。プランジャーは2mmの棒をリューターに咥えて形を作り、適当なスプリングを仕込んで、オートマグ3の左右を留めていたロールピンを流用して抜け止めとします。

結局ホワイトメタル製になってしまった。構造はこの様に成っている

プランジャーをリューターを使って削り出し

組み上げて完成。軸が曲がってしまうかと心配したが、今のところ強度的に持ちこたえている様だ。

リアサイトは実銃ではミレットが装着されていてマルイのノーマルにもそれらしいモノが付いておりますが、MGCのミレットサイトを加工して原形を製作。無可動状態のサイトをホワイトメタルで作りました。
上下にエレベーションは出来ますが左右は無可動です。プラ製のノーマルをしゃっきりさせても良かったんですが、この方が良い感じです。

左がマルイについて来るリアサイトで、右がMGCのミレットサイト少々短いのでプラ板で延長>セレーションを切って>ホワイトメタルで複製した。したがって無可動。

右からMGCのミレットサイトを加工した原形>複製したて>ゲートやバリなどを処理して>黒く塗って完成。

こんな感じで完成。原形の出来が良いので、刻印もシャープに仕上がった

マグナムオートでおなじみのマガジンの作成もグリズリーの時のようなアルミ板を切り出し>積層>削りだし>穴開けをやらずに、グリズリーのモノを寸法を変更して複製しました。

結局、金属による鋳造はホワイトメタルになってしまいました。強度的に少し心配なので、もう少し研究して亜鉛合金に置き換えてみたいと思って居ます。
何しろ融点が100度以上高いようでシリコン型では難しいみたいですね。
もしかすると溶かし方や成分調整でシリコン型でも抜けるのかも知れませんが・・・開放型に型を変えればいけそうと思ってます。今度やる機会があったらその方法でやって見ます。

次はエンジン編です。

  

2017年08月25日

マルイ オートマグ3 GBB 製作記02


マガジンの延長部分が思いの外長くて、ガスのノズルに延長アダプターを使わなければガスが注入出来なくなってしまった。

まずフレームです。

まずはオートマグ3をバラします。ベースモデルがモナカ構造なので、見えるネジを前部外して半身に割ったら内部のリブ・必要無い内部パーツなどを切除してしまいます。左右別々に工作できるので一体成形モデルの下準備するよりも楽に作ることが出来ると思います。
フレーム右側

左側

マルイ・オートマグ3は安価なモデルなので、フレームなどの肉厚が薄い感じです。それが原因で握ったときのギシギシとした安物感が有るのでしょう。それを解決するためにフレーム内側に1mm厚のABS板を貼り付け、フレームを肉厚にします。
フレーム上部は亜鉛製のサブフレームが入りますのでそれを避けるように補強します。

次に、オートマグ3フレームの右側、トリガーバーの凹みの部分をフレーム側面と面一に成るように、穴埋め>穴開けします。

フレーム右側の凹みを埋めた後で、トリガーバーとトリガーを繋げる為の穴を開ける

トリガーはMGCのM459のトリガーを使用しました。実銃のオートマグ3を参考にしつつトリガーピンを生やします。写真の場所に2mmの穴を開け、2mm金属棒でトリガーピンを作ります。

この真鍮ピンの反対側にトリガーSPを取り付ける

トリガーを裏側より見たの図。 トリガーピンの反対側、一段細くなってる所にトリガーSPを引っかける

トリガーは写真のように加工して、トリガーバーに接続する突起を作ります。
写真のようにトリガーリターンSPが引っかかるようにしました。
トリガーリターンSPは何かのジャンクパーツからキックバネを持ってきます。

トリガーの工作が終わったら、フレーム右側面に新たにトリガーバーを連結させるための穴を開口して、トリガーとトリガーバーを連結させる様にしておきましょう。

こんな感じでトリガーバーとのコネクトが出来る

今更大体の構成図。実銃がガバのクローンだけに割と合う。

次にガバメントのインナーシャーシを切断します。

以前製作したグリズリーウィンマグと同じ要領で切断します。切断した前後インナーフレームが上手くはまり込むようにフレーム内部を調整します。

まず、インナーフレーム前部ですが、フレーム形状や、スライドストップピンなどの位置関係により、インナーシャーシも削り込まなければ上手く収まりません。
一番大事なのは、マガジンの角度と位置、スライドと組み合わさるレールの高さなので、まずは高さをキッチリ決めたあと、前後をマガジン位置を基準に決めましょう。
グリップアングルが少しだけ合わない様ですが、1〜2度くらいであれば何とかなります。

私の場合スライドストップの軸の位置がかなりずれてしまいましたが、ココを優先すると全てのパーツに手を入れることになってしまうので、スライドストップの軸位置を再設定することにしました。
フレームの写真で黒くふさがれている場所が本来の位置。その斜め後方3mm位の場所が新しいスライドストップ軸の位置です。

スライドストップはモールドなので。カミソリ鋸で削ぎ切りして、ABS板で埋める

ライドストップ軸は前方上に移動した。

インナーフレーム後部に関しても同様で、マガジン前後長を決めたあとその分後に下げて固定します。前部のインナーフレームと真っ直ぐになるように固定して下さい。固定はハンマーピンとシアピンで行います。

オートマグ3のトリガーシステムはシングルアクションですが、ノーマルガバメントと違ってシアを前から「押す」のではなく、「引く」方式です。またディスコネクトもトリガーバーをスライドが押し下げることでシアとの連携を絶つ方式なので、実銃に準拠した形に改めましょう。

ガバのインナーフレーム後部右側のディスコネクターはトリガーバーがディスコネクターを兼ねるので必要なくなります。
ディスコネクターの無いフレーム側面からシアが見えますのでシアの側面にピンを立てます。と言っても取り外しできるようなピンでないと、分解組み立てが出来なくなるので、シアの写真の位置に1.4mmのねじ穴を切って右側面にシアを動かせるだけの突起をネジ止めします。この突起と、トリガーバー・トリガーが連動してシアを回転させ、ハンマーを落とします。

アに1.4mmのねじ穴を開ける。写真中央部にうっすらSPが見えている。それがシアSP。

で、この様なバーを作って

トリガーバーと組み合わせる

ガバメントシリーズでは先が3つに割れた板バネの真ん中の一本が担っている、シアSPですが、オートマグ3では板バネ自体を使いませんので、シアSPを組み込みます。
シアとインナーシャーシの間にちょうど良い場所があるのでそこに2mmの非貫通穴を開け、少し強めのスプリングを仕込んで組み立てます。

シアからの延長ピンとシアSP、トリガーからのトリガーバー接続ピンが出来たら、肝心要のトリガーバーを製作しましょう。

材料はこの様な建築金物。厚みは1.2mm程の「鉄」です。

多分柱の接ぎに使う感じの金物。

まずは、トリガーとシアの定位置を決め、そのピン位置を基準にマスキングテープなどで大まかなアウトラインを引きます。

寸法間違えても100回作れば大丈夫 と信じて寸法取り・・・

オートマグ3はスライド右側面、セレーションの下の方に半円形の窪みがありますが、そこがスライド閉鎖時、トリガーバーの「逃げ」と成ります。スライド閉鎖時にその窪みにトリガーバーの上部が逃げることによって、ディスコネクトされない様になってます。
ピン位置をしっかりと写し取ったら、ディスコネクト用の突起を含めて大体の形を書き写して、鉄板を切り出します。

まず、形をケガいたら、穴を開けてから切り出す

大まかに切り取ったら、鉄工用のヤスリでガシガシ削って形を出します。
前部のトリガーと繋がる場所・後部のシアと繋がる場所・上部のディスコネクトする場所の3ヶ所がキッチリ出来れば、多少のことは大体でOKです。

鉄はガシガシ削れて気持ちいい

トリガーバーが出来たら、トリガーバーを上に押し上げるスプリングをM92F系列から持ってきて同じように取り付けられるように加工します。

で、トリガーシステムの作動は
・トリガーを引くと、トリガーバーを介して、シアーを動かしハンマーが落ちる
・ブローバックして半円形の窪みがトリガーバー上部を通過するとスライドにより強制的にトリガーバーが下方へ移動し、シアとの連携を絶たれ、フリーになったシアがスライド閉鎖の前にハンマーを捕まえる。
・ブローバックが終わってトリガーから指を離すとトリガーSPによってトリガーとトリガーバーは最初の位置に戻り、シアと繋がる。
コレがオートマグ3のセミオート作動の動きです。

オートマティックのシングルアクションのもっとも代表的なセミオート作動方式ですので作動原理を知っている方は多いと思いますが・・・。

コッキング状態。トリガーバーがシアに引っかかっていてトリガーバーが前方へ動けばシアが回転してハンマーが倒れる

トリガーを引いた状態。ハンマーが倒れてブローバック開始。

ブローバックしてスライドの切り込みが無くなってトリガーバーを下げると、シアとの関係がディスコネクトされてトリガーが起きた状態で保持される。

実銃のような大きなヒゲバネを用意できれば実銃通りの構成でもOKなのですが、ああいったバネは中々見つからずM9A1のヒゲバネで代用しました。

またフレーム右側面にトリガーバーがオバーランしないような突起や、トリガーバーSPを引っかける突起を取り付け、グリップ内側をトリガーバーの動きを邪魔しないように削ってやれば、トリガーシステムはほぼ完成です。


トリガー関係が出来たらハンマースプリングを何とかしましょう。ガバメントシリーズと違いオートマグ3ではハンマーSPハウジングはありません。従ってハンマーSPはフレーム上部より入れて、ハンマーASSYを組み立てると言うことになります。

実銃ではハンマーストラットが短く、ハンマーSPも短いようですが、実射に関わる部品なのであまりメーカー出荷時と設定を崩したくないので、ストラットは長め、グリップ下端までハンマーSPが来るようにアレンジしました。
マガジンとの隔壁の隙間に、真鍮パイプを仕込んで、その中にハンマーSPが入るようにしました。スプリングなどの設定はあとで悩みながら行うことになりますが、何とかなると思います。

写真右側の真鍮パイプがメインSPがはいる所

それからハンマー自体ですが、マルイのオートマグ3とガバのハンマーを切り繋いで原形を製作してそれを元にホワイトメタルで複製>延長部分をメタルに置き換えてマルイのハンマーと接合して作りました。


接合して継ぎ目をパテで埋めた所

マガジンキャッチはノーマルガバのモノを使用します。フレームに施されているモールドの位置に穴を開ければほぼOKです。ただし、フレームの厚みが薄いので、マガジンキャッチプランジャーを回してマガジンキャッチを固定すると少々飛び出してしまいます。
ですのでマガジンキャッチプランジャーの突起が当たる部分のフレームの厚みを少し厚くして、マガジンキャッチが面一に成る様にしておきましょう。

モナカ構造のエアガンは加工が簡単です。半身に割った状態で全ての加工が終わらせましょう。
「ココまでやれば後悔しないぞ」と思ったら左右を貼り合わせます。
貼り合わせる前には、左右をテープなどでしっかり固定した上で全てのパーツの組み込みが可能か、ズレはないか、歪んでいないか良く確認して貼り合わせます。
貼り合わせた後でも多少の修正は出来ますが、貼り合わせてからですと苦労がハンパ無いです。

貼り合わせにはアクリルサンデー系の接着剤が非常に良い感じでした。
しっかり溶けて速乾性。溶けた部分に鬆が出来にくい等、作業性はかなり良かったです。溶着系の接着剤を使用する際には、接合面にパテや瞬着などが残ってないようにさらっとヤスリで馴らしてから接着しましょう。

完全に乾燥したら、各部のヒケ、合わせ目などを丁寧に処理してひとまずフレームはできあがりかなと。

あとはキャストそのままの地の実銃をどう再現するか・・・しかもステンレス。

ストーン調塗料か500番のサフの砂吹きか・・・上塗りの銀塗装の厚みもあるから中々厄介だなぁ・・・。
  

2017年08月24日

マルイ オートマグ3 GBB 製作記01


.30カービンと言うと5.7mm弾を使う5-7ピストル見たいな物かなぁと。.30カービン弾はかなり高速軽量弾という事らしい

1.材料
まずは「東京マルイ製オートマグ3」
幾つかのバリエーションがありますが、10才以上用でも18才以上用でもどちらでも構いません。
ただ、メッキモデルは面倒なので安いノーマル仕上げのモノを入手しましょう。中古であれば1000円以下で手に入ると思います。
ベースモデルと成りますので、中古を入手するとしても外観の綺麗なモノがお勧めです。

次に内蔵となる「マルイ製ガバメントモデル(どのモデルでも大体OK)」
ガバの中で使うのは、インナーフレーム一式・エンジン一式・バレル周り一式・マガジンキャッチ・その他細かいパーツなので、きちんと動くジャンク品ならイケると思います。
逆に外観はボロボロでもOKなので、なるべく安い個体を探しましょう。

それに1/2/3mm厚のABS板・0.5mmプラ板・2/3mm厚のアルミ板・ちょっと長めのリコイルスプリング・1.4mmの小ネジ・2mm真鍮棒・マルイM9系のトリガーバーSP・引きバネ(WAガバのピストンリターンSPが最適)・ガンブルー・1,2mm鉄板・12パイのアルミパイプ・ホワイトメタルのブロック・耐熱シリコンゴム・型取り用の粘土やブロックなどなど。
細かなモノは後で紹介していきますが大体こんな感じ。。。。かな?


参考資料はGun誌90年5月号。写真と見比べてみるとマルイのモデルは多少のディフォルメが有るようですが、良い感じに再現しているようです。マルイのスライド幅は25mmほど。オートマグ5のレポート時にあった実銃のスライド幅は27mm。オートマグ5はスライド幅を少々幅マシしているようですから、実は案外正しくモデルアップしているのかも知れませんね。
この辺はエンジンなどの関係もあってスライド幅はマルイ準拠で行く予定です。

2.工具
コレも追々写真などでご紹介しますが、ざっと今、思いつくモノを列挙します。と言ってもいつもの通り。
デザインナイフ・カミソリのこ・鉄筆・デジタルノギス・棒ヤスリ各種・紙やすり各種・スポンジヤスリ各種・スコヤ・ニッパー・ラジオペンチ・ペンチ・万力・ピンセット・ピンバイス・ドリル歯各種・タップ1.4mm・ABS用接着剤・耐衝撃瞬間接着剤・黒い瞬間接着剤・瞬間接着剤の硬化促進剤・爪楊枝・リューター・各種ビット・両面テープ・サーフェイサー・ガラスなどの平面な板かテーブル・・・それからガスコンロ・小さな鍋・革手袋・・・

工夫と気合いを駆使してフライス板や旋盤が無くとも出来るところまで頑張りましょう。


基本方針
・実銃がガバメントのクローンなので基本組み込めるはず。
・.30カービンは全長が約42mm、ケース長が33mm .45ACPは全長32mm、ケース長約23mm ストロークは約20mm以上長くなるので、エンジンストロークの延長と多少のボアアップをしたい。
・マガジンはノーマルガバの加工>グリズリーで作動安定していたのでココは冒険しない方向で。
・セフティレバー・スライドストップはプラ製では持たないかな〜と思ったので。ホワイトメタルなどでパーツの鋳造を出来ればやりたい。
・セフティの作動は実銃はファイヤリングピンのブロックのみだが、シアーのブロックかディスコネクト方式にアレンジ。。。しようかな??上手く行くならバルブノッカーを叩く前にブロックする感じで作れると良いのだけども。

と言う方向性で行くことにしました。

次回からフレーム工作です。

  

2017年08月23日

ステアー M-GB GBB化 製作記 06 終

いじってると愛が生まれるのね。昔は負けた銃という感覚しかなかったけど、今はコレを採用してたら面白かったのに!と思う様になったりして。

スライドです。

いつもの感じで加工したスライド


動く物がスムースに動くか、止まる物はそこで止まるかが重要。

スライドも大型なので楽に入ると思ったんですが、PX4のエンジンもバカでかくて結局スライド内部(特に上部)をかなり削り込みました。
左右に関しては余裕があるので内幅を0.5mmずつ狭めています。

ガスディレイテッドであるGBはスライド前方のレールがありません。バレルとバレルブッシングがその役割を果たします。
スライド後方はレールが必要なのですがノーマルGBにもレールがあるのでそれを利用します。ただしストロークが短い分、後部のスライドレールを延長します。

レールはこのくらい延長してる。分解時に分解出来るくらいの長さに調整。

エンジン自体の外周が大きいのでスライドの方と相談しつつエンジンのブリーチ部分も肉厚を落とします。PX4のエンジンはデコックレバーの関係か大径ピストンが左側にオフセットされていますので全体の形状がスライド内壁に沿う様に削って下さい。

スライドの隔壁の概念図。ブルーがシリンダーで、パープルが隔壁。

そこそこエンジンが収まる様に成ってきたら、エンジンの搭載位置を決めて隔壁を作ります。
まずはブリーチが前後に動かない様に土手(隔壁)の高さは1mm程で、次にシリンダーが前方に抜けてしまわない様に一部分をもっと高くします。スムーズにシリンダーが前後する様に調整したら、シリンダーリターンSPを取り付けます。
マルイのエンジンではリターンSPは押しバネですが、スペースの都合上マグナに使われている引きバネを使用します。

後述するセフティレバーの受けなんかも作ってある

この状態で、まずスライドがスムーズに動くかどうかを念入りに確認します。ガスの流入口の位置などがキッチリ合っているかどうかの確認も重要です。
上手い事動く様なら、シリンダーが抵抗無く前後して、前方に抜けてしまわないのかを確認して、ひとまず作動testを行います。

上手く動く様なら良いのですが、ガス圧が上がった状態だとスライド内壁に設けた、シリンダー抜け止めを乗り越えてシリンダーが飛び出してスライドがスタックしたり、抜け止めの壁自体が剥がれたりします(私はやっちゃいました)。


この作例ではエンジン本体をスライドに直接固定してません。前後に関してはエンジンの隔壁で止まってますし、基本組み上げた状態ではエンジンが下方に落ちて来る事はないからです。
後述するセフティレバーでエンジン後部を支えているだけで十分です。

何気に最大の難関だったのはセフティレバーです。

PX4のセフティレバーの軸線とGBのセフティーレバーの軸線が微妙に離れており(約7mm)、3回目にようやく上手く行きました。

1回目はPX4のレバー軸(約8mm直径)の外周にピン穴を開けて、スライド側面に長穴を開けてピンを通して、GBのレバー裏側にリンクさせて動かそうとしました。
動作前

動作後はこうなると思ってた

でも作動が渋い&力が掛かりにくく、まともにセフティー軸が回らないのでボツに。


2回目の試作は、エンジンの軸穴を利用してレバーを仕込んで直接でコッキングレバーを押す方法を考えました。
動作前

こうなる予定だったのだ

しかし支点と作用点があまりにも近すぎて、作動量が稼げず、レバーを動かしてもデコッキングレバーはピクリとも動きませんでした。
せっかくスライドに開けた長穴を泣きながら埋めました。


で3回目。GBのセフティー軸を作りそこにカムを半田付け。分解できるようにキー溝切って、ハンマー側から接合する方式にしました。


動作前

動作後。こうなる予定でこうなった。初めからそうすれば良かった・・・

コレは以前製作したM645のセフティーを作動させるためにやった方式で、やっとこさ上手く行きました。
右側のセフティー軸を保持するためにスライド内側にABS板で保持するための形状を整えました。

コレが完成形のセフティーシステム。レバーの根元は1mm圧の真鍮板。それをプラ製のGBオリジナルのレバーと接合している。

上図の緑色のパーツがデコッキングレバーですが、形状を前下がりにしています。セフティーを作動させたときに力が後方に逃げてしまうとスライドが動いてしまうので、作動時に力が前方に逃げる様に角度やカムの当たり位置を調整します。

セフティーシステム展開写真。軸の真鍮棒とカムやレバー裏の真鍮板は半田で接合している

セルフリターンする機構はPX4に付いてるスプリングを利用して構成します。


コレで全体を組み立てて、完成です。

通常分解写真。ホントに普通のGBBっぽい仕上がりになった。

発射動画を下に載せていますのでご覧下さい。

ひとまず射撃動画&ハイスピード撮影。ハイスピード撮影の画質がヒドイので

機材購入して、そこそこ見れる様になった。
  

2017年08月22日

ステアー M-GB GBB化 製作記 05


各部レバー関係は、軸だけ金属化しただけだが、今のところ壊れていない。

バレル周りです。
まずチャンバーカバーを製作しましょう。GB分解時に切り取ったチャンバー部分を接着して、何故か上部に空いている穴を埋めます。

フレームから切り取ったチャンバー部分。

穴埋めには曲がり癖を付けたABS板を使います。接着出来たらパテで綺麗に仕上げ、綺麗な円筒形に仕上げます。

左右接着後、癖を付けたABS板を乗っけて

JBウェルドで埋めて

成形。

このままでは少し長いので、写真のラインで切断し、アウターバレルになる外形13mmのアルミパイプを接着します。インナーバレルはこのアウターバレルの上方に偏芯させて固定しますのでそれを念頭にチャンバーが固定される様に組みます。

チャンバー部分の全長は37,3mm。

寸法を合わせるときはある程度組み上げたフレームにインナーバレルのチャンバー部分を組み込んで、エンジン部分との整合性を取って下さい。多少のズレは何とかごまかせますが、なるべく軸線を通す感じで調整して下さい。


インナーバレル先端にはベクターの時に作った三日月状パーツをはめてきちんとアウターバレルの上方に固定される様にする。
多少斜めに設置して銃口だけセンターにしても良いのだが、射撃時に下の方に集団してしまうのでお勧めしない。

アウターバレル先端はこのままですと内径11mmと.45口径になってしまうので外形11.1mmのプラパイプにポリゴナルライフリングっぽく加工した物を差し込んで9mm口径っぽくします。

0.14厚のプラペーパーでライフリングを作る

角を馴らすとポリゴナレルっぽくなる

この銃口部分があまり肉厚ですと発射したBB弾が当たる可能性があるので9mm口径がギリです。

インナーバレル・ホップチャンバーもPX4を使いますが、HOP調整ダイヤルが少々厚いので、固定ネジも含めて半分ほどの厚みに削ぎ落とします。
材質がナイロンっぽいので、削れないなぁと思っても実はザックリ削れている事があるので様子を見ながら削りましょう。

HOPダイヤル部分も薄く削っている。

次にGBの特徴であるバレルブッシングです。
ノーマルのブッシングはダイキャスト製です。材質は良いのですが、長さが少々足りないので外形16mm内径13.5mmのアルミパイプを継ぎ足します。
ブッシングの細い部分が外形17.8mm程ですので慎重に16mmのパイプが刺さる様に内側を広げます。今回はステップドリルを使用して5mm程の深さを16mmまで広げました。

肉厚がギリギリ。気を抜くと破壊してしまうので慎重に・・・

たった5mmでも差し込んでから接着すると強度と軸線が出ますのでブッシングを破壊しない様に気をつけながら工作して下さい。

この様に延長するが、最終調整でスライドストップを掛けやすくするために、延長部分を5mm程カットして有効ブローバックストロークを伸ばした

マガジンに関しては、長さが6mm程短い感じでしたので、3mmABS板を積層した物とノーマルGBのマガジンベースをマガジン下部に2mmネジ3ヶ所で装着しました。
マガジン本体にねじ穴を掛けるのは非常に怖いのですが、大体6mm程深さで下穴を開けて、タップでネジを切りました。強度はそんなに求められない場所なので、コレで大丈夫でしょう。
くれぐれも深すぎる穴を開けてタンクを貫通させない様にして下さい。またねじ穴の位置はあまり外周に近いとパッキンを傷つけちゃいますので、それにも注意が必要です。

マガジンキャッチはマルイノーマルはアレンジが加えられていますので、構成を実銃準拠に戻します。基本的には昔のS&Wオート・・M59と似た感じです。
ノーマルのABS製のマガジンキャッチを削り、軸に3mmのネジを立てます。それにジャンクパーツのボタン部分とボールを使って実銃と同じ感じになりました。

ノーマルのマガジンキャッチ。実銃を上手くアレンジして少ない部品点数で再現しているが、コレはフレームがモナカ構造でないと組み立て出来ないので、実銃準拠の構成に直す。

製作記2のちらちら写っていたマガジンキャッチ部の4mm程のパイプはマガジンキャッチSPが入るガイドと成っております。
今のところプラ部品にて製作していますが、コレも後で亜鉛に置き換えようかなと思っています。
*完成して暫く使用しました(200発ほどの実射+その数倍の空撃ち それに伴うマガジンの脱着)が、取り敢えず壊れず持っています。
  

2017年08月22日

動画撮ってみました2

動画撮ってみました でハイスピード撮影の画質の悪さに失望して急遽新しい機材を導入しました。
中古でsonyのRX10 3を購入。早速試し撮りをしてきました。

ステアーGB

作例公開中のステアーGBです。非常に調子良い動きでした。調整が上手く行って、ほぼ100%スライドストップが掛かります。

オートマグ3

コレも作例公開中です。ロングストロークで、切れはない様ですが、銃本体の重量が軽い割にリコイルは重い感じです。

キャスピアン

MGCのキャスピアンにマルイのエンジン、マルイSIGのマガジンで制作したキャスピアン。普通に動きます。
でも競技に出るには、マガジンの量産が面倒なので不向きですね。握りやすくてシングルガバより元気良いけど・・・

M745

コレは、ごく初期に作ったM745。中身はほぼマルイのガバメントです。トリガーの構成等が実銃と全く違うので、作り直したい一品。
でも作動は非常に調子良いです。

CZP 09

KJワークス製のノーマル。この銃が今回撮影した中では一番ブローバックスピードが速い感じです。このメカを使ってGBB化したい銃があれこれ・・・・

M92F

東京マルイのノーマル92Fです。発売からかなり経っている割にナカナカ元気が良い感じ。多分気温が高いからかなと。撃ち味はシャープだけど軽い感じ。
かなり出回ったモデルで中古がかなり安いのでデコッキングしないダブルアクションの銃の機関部にしたいのですが、なかなか出番がありません。

M945

KSCのM945の白・黒を自分で組み替えたデュアルトーン仕様です。動画の途中でスライドからブッシングが脱落しています。撮影時には気がつかず、撤収時に「なんだコレ??」と成って気づいたという・・・

ココから下はハイスピード動画だけです。
ショートリコイルの動きや物によっては給弾の様子、シリンダーの動きなどが判ります。

P-38

マルゼンのノーマルP-38。この気温であればかなり良い感じで動きます。9mmパラのシングルマガジンは貴重で、コレか、WE、タナカのP-08/SIGP220くらいしか有りません。

デザートイーグル50AE

東京マルイのノーマルです。かなりロングストロークなのが判ります。スライド横の白いのはジャンクで購入時から付いてた汚れです。

M9A1

デコッキングする新型のM9です。ブローバックの感じは旧型モデルと大差ない感じでした。フレームを細かく数えれば違いが出るかもですが。

M&P9

マルイノーマルです。シリンダーがリバウンドしながら戻っていく感じが面白いです。

ココまでのハイスピード撮影だとグローバックスピードやハンマースピード、リコイルSPの反発力など今まで「撃った感触」でしか判らなかった動きが可視化されるので、ノーマル・カスタム問わず色々勉強になります。
もっとフレームレートが上がれば発射されたBB弾のHOP回転などを観測出来るのでしょうけど、それはもう少し先でしょうね。

今日は非常に暑く、またカメラの操作にも慣れていなかったので撮影して公開出来るのはこのくらいですが、今後も他の銃やアングルで撮影してみたいと思っています。


外気温は33度ほど、そこそこの風、晴れ。
モデルは友人のM氏です。

撮影機材:sony RX10 3  ハイスピード撮影は960fpsです。

各リンクは各作品の「終」ページに書き足しておきます。  
Posted by ひらりん@ at 00:56Comments(0)エアガン改造記動画

2017年08月21日

ステアー M-GB GBB化 製作記 04

仕上げ直すとかなり良い感じになるマルイステアーGB。GBB化しなくても仕上げ直すだけでも良い感じ。
 
次はトリガー周りです。

トリガー本体はGBのモノを使いますが、構成上ノーマルのトリガーを写真の様な形状に加工します。
ノーマルトリガーから生えている軸を切り取り、トリガー上部をブロック状に成る様にABS板やJBウェルドなどで成形しました。
マルイのノーマルトリガーの形状が右側面に壁があればこんな面倒な事しなくてもリンク機構を仕込めたのですが仕方有りません。

この様に右側面にトリガーバーとのリンクを作る

次にトリガーバーを製作します。材料は1.2mm厚の軟鋼板。コレを大まかに切り出し、後部にPX4のトリガーバーから切り取ったつめを1.4mmのネジなどで固定します。

最終的にはこの様な形状と成る

トリガーバー後端の出っ張りはノーマルPX4のトリガーバーから切り取った突起。1.4mmの小ネジ2本でトリガーバーに取り付けてある。
黒い物体は、スペースを埋めるためのABS板。2mm厚。

次にシア・ハンマーの動作を確認しつつ、トリガーバー上部のディスコネクト突起の形状を削り出します。少しずつ削りと仮組み仮作動を繰り返してきちんとディスコネクトされる事を確認しながら、トリガーバーを曲げて、フレームに収まる様にします。

インナーシャーシを組み込んでトリガーバーも組み込んで、トリガーの作動角とシングル・ダブルアクションするかどうか確認して最終的にトリガーバーの長さを決め、トリガーとコネクトするピン穴を開けます。

トリガーSPはトリガーとトリガーバーを押し開く感じのキックバネですのでジャンク箱にあったバネを少々曲げたりして製作しました。

トリガー周り一式。

スライドストップの軸はトリガー軸にも成っていますので、ノーマルのスライドストップをベースに軸だけアルミの5mm棒にしたモノを製作します。
ノーマルのスライドストップレバーの軸の部分に2mmの穴を開け、皿ネジが埋まる様にさらっておきます。同時に軸になる5mmアルミ棒にねじ穴を開け、2mm皿ネジで止めます。と同時に緩み止めの瞬間接着剤を流し込み、ネジの頭にパテを詰めて綺麗に成形します。
次にスライドに引っかかる部分をアルミの端材から製作し、1.4mmのネジと瞬間接着剤でしっかりと止めます。

スライドストップはこの様にプラ材とアルミのハイブリッドで製作しましたが、コレをベースにホワイトメタルへの置き換えも視野に入れておきます。もし破損しちゃったら修理しつつ、原形にして>複製という流れになるでしょう。
*完成して暫く使用しました(200発ほどの実射+その数倍の空撃ち)が、取り敢えず壊れず持っています。

フレーム左側には分解用のレバーがあります。何故かこの部品に関してはノーマルGBが亜鉛ダイキャストになっていますので、この部品を使いつつ軸に6mmアルミ棒で延長して図の様な断面に加工します。

テイクダウンレバーを左側面から見つつ中央部分の断面形状はこんな感じ。黄色い部分が削ってしまう部分

図はレバーを左側から見た状態です。赤い部分はレバーの裏側。軸の中央部10mm幅をこの様な断面に削ります。

分解時(図を時計回りに90度回した状態)は、切り込みのおかげでリコイルSPガイドが後退出来、バレルブッシングの穴に先端がはまっていたリコイルSPガイドが後に下がって、ブッシングを回転させる事が出来る様に成ります。

逆に組み立て時はまずリコイルSPガイドを差し込み、バレルブッシングを取り付けた後に、テイクダウンレバーを定位置に回す事で少しだけリコイルSPガイドが前進。それによってブッシングの穴に先端がはまり込んで回転止めと成ります。

リコイルSPガイドのテンションを支えるのはこのテイクダウンレバーの軸という事になります。

それでは左右フレームを接着しましょう。

接着したら、ガッチリ固定して一晩寝て待つ。

接着面にはみ出ているパテや瞬着を綺麗に落として、溶着系接着剤を流し込みます。表面は仕上げ直ししますので、とにかくガッチリ接着する事を目指して下さい。

一日おいて接着出来たら、接着部分や表面の荒れなどを直して、シボ仕上げでない部分をマスキングします。

ストーン調スプレーは塗膜が厚いので必要ない所には吹き付けたくない。しっかりマスキングする


で、アサヒペンのストーン調塗料で吹き付けます。この塗料はかなり癖が強い塗料なので、要らないプラ板などで吹き味を習得する事をお勧めします。
また気温がなるべく高い時期に吹き付ける方がコントロールしやすい様です。

しっかり乾くとこんな感じ。