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Posted by ミリタリーブログ at

2018年02月10日

タナカレッドホーク アラスカンカスタム .454カスール 〜製作依頼〜 製作記 04 終


タナカもモデルガンを出せばいいのにと思うのだが、エアガンと同じモデル出すと良からぬコトを企む不届きモノがいるかも知れ無いので出せないのかなと思ったり・・・
セキュリティ6辺りをペガサスで出してくれないかなと思ったり
そういやマルシンのトーラスはどうしたんだろうと思ったり


リアサイトも何か仕上げが粗かったので面出しして、ホワイトラインを引き直しておきました。

やっぱり鬆が多い


一応ココまで磨いて、軽く黒染め

本命の方は、インディさんのブラックパーカーで塗装して、ハンマートリガーサイドを磨いて完成。

やっぱ前に製作した.44Verの750g程度と比べると、重いなぁ〜って感じになりました。依頼者さんが満足してくれるとイイんだけど・・・

持ってみると、重い。しかもシリンダーより前が重いので良いバランス。


さて今度はメッキモデルの方です。

コレについては簡易版での製作&発射機能残しなので簡単かなぁと思ったんですが、メッキの処理に苦労して思いの外苦労してしまいました。

まず、例の通りにバラして、マズルの加工をするのですが、ココでメッキを剥ぐのが一苦労で、マズルだけで数日掛けてしまいました。
コレは私も悪くて、力加えすぎて表面がズタボロになったり、それならば〜ってんで購入した新兵器を駆使した所、芯が出て無くて偏芯したり、中々手間を掛けさせてくれます>というか私が新兵器の操作に慣れていないのをメッキのせいにしているだけとも言います。

ただメッキモデルベースの問題点としては、レッドホークのフレームにはアウターバレルの回転止めのためにキー溝が掘ってあるんです。
ノーマルモデルの場合ココを埋めることでマズルの作成は楽なんですが、普通にアウターバレル先端を削り出しただけだと、寸法が足りなくて、キー溝が見えちゃいます。

そこでマズルのラウンドしている部分の直径を2mm弱増やしてラウンドマズルを作るわけですが、コレが中々難しかったですね。
1mm程の厚みのABS板にホールソーで20mmの穴を開けたモノを接着して、全体を削り出しました。
まぁ何とかなったのでOKですけど・・・・

後は先ほどと同じ様にフロントサイトを製作して、フレームに溝切ってピン穴開けて止めるだけですが、メッキにキズが付きやすいので注意しましょう。

マズルの仕上げはインディのメタルパーカー、フロントサイトはブラックパーカーです。

メッキモデルはこんな感じ。もう少し赤みが少なければ良いメッキなんだけどなぁ

今回久しぶりにご依頼を頂いての製作と成りました。

気に入って頂けると良いのですが・・・
  

2018年02月09日

タナカレッドホーク アラスカンカスタム .454カスール 〜製作依頼〜 製作記 03


チラ見えする弾頭がイイ感じに

次は、発射機構のオミットと同時に重量稼ぎです。

シリンダーをバラして発射バルブユニットを取り外します。タナカペガサスの機構はシリンダー中心にハンマーからの打撃を受ける部分があって、そこにハンマーの打撃が伝わり、その力がリンクを介して発射用がスルートのバルブに伝わり発射されるという機構に成っています。
その内のハンマーからの打撃を受けるピンとSPだけを残して取り去ります。

後にシリンダーガスタンク内を錘で埋めるので、そのピンの周辺を囲って可動を保護します。

その後、マスキングテープで土手を作って鉛を流し込んで瞬着で固めます。

ウェイトを仕込んだガスタンク。一気に鉛を入れて固めず、少しずつ数回に分けて固める

この鉛ですが鉄道模型用の動力車のウエイトで、0.5mm程の小粒になっています。瞬着で固めるとかなりの密度で錘になってくれるので少々お高めながらこの様な用途には適していると言えますね。

同時に根元にある太いOリングの溝にもウェイトを仕込みます。

ガスタンクの内側だけで48gほどだったのが166gに成りました。

またガスタンク外側の前方には、BB弾を収納する溝がありますのでそこにも同様の作業をします。

この様にさらさらと


いっぱいになったら瞬着を染みこませまる


コレで+20g。

まだ大分足りないなぁ・・・・


次はダミー弾頭を仕込みます。
.454カスールのダミーカートは1発1000円以上と非常にお高かったので、今回は.44MagのJHPを使いました。お値段6発3000ほど。

その弾頭部分を取り出して、長さを調節してペガサスシステムのBB弾押さえパーツにネジ止めします。本当は接着しようかなぁと思ったんですが、ばらせる所はばらせる様にしときたいと言う事で、1.4mmの小ネジで弾頭裏から止めてます。


実は各シリンダーの弾頭固定場所にばらつきが出てしまい、一度分解すると後が大変・・・


シリンダー自体は6mmBB弾を発射するためにシリンダー前方の穴が7mm程の直径ですので11.0mmのドリルで弾頭が収まる様にします。


これを・・・

コレが入る様に・・・

穴を拡大。


その際にバリなどがシリンダー前面に出てしまいますので、綺麗に面出しして軽く黒染めします。


オイルストーンで平面出し。

こうなって・・・

軽くガンブルー処理。



更に重量を稼ぐために、チャンバーブロック周りやインナーバレルの内部・マズルとバレルウェイトの隙間にも鉛の小粒を流し込んで、固定します。


ほぼほぼ完成状態での各パーツ。バレルにもウェイトがくっついている


この状態で重さを量ってみると1055g。イイ感じのグリップにも助けられてひとまず1kgは超えられました。
でもオーダー比84.4%。もう少し何とかならんかな?


この段階で1055g。もうちょっと!


あった〜。
グリップの肉向き穴にもう少し入りそう。


綺麗な木グリに直接錘を接着するわけに行かないので、0.3mmプラ板で枠を製作

こんな感じで組み込む。


って事で0.3mmプラ板で枠を作ってそこの例のモノを入れ・固定。

グリップウェイトで+23g。更にノーマルセフティー(ASGKセフティー)の軸を切って隙間にはめ込んで・・・なんだかんだで完成>組み立てて測ってみると1089gでした達成率87%。

後30gちょい増やせれば90%の達成率になったんだけども、強度や作動の安定を考えるともう無理かなと。


  

2018年02月09日

タナカレッドホーク アラスカンカスタム .454カスール 〜製作依頼〜 製作記 02


グリップの質感が素晴らしい!背面の隙間は調整して納品時には無くなっている

さて、先ずは全バラしましょう。

スーパーレッドホーク3丁。中々に圧力が高い。


基本的に実銃準拠ですし、タナカの取説にも詳しく書かれていますので、ばらすのにはあまり問題無いと思います。
そうはいっても幾つか注意した方が良い点があります。

関係ない部品やがらくたも一部映り込んでいるが、気にしないで頂きたい。ココまでばらす。

まずバレル周りの分解ですが、
・フロントサイトを横にずらしてアリミゾから外す
・フロントサイトベースを止めている+ネジを外す
・マズルを止めているイモネジも外す
・そうするとアウターバレルが外れる(引き抜くだけ)
・バレルウェイトを捻って外す(堅い場合は中程にある切り欠きにレンチを噛まして捻る)
・ココで無理にインナーバレルを引き抜くとHOPチャンバーがちぎれるのでちょっと待つ
・チャンバーブロックごと一旦フレーム方向に押し出して、バレルを固定しているイモネジを抜く(ロットによってこの辺りの仕様変更があるらしいので自分のモノを良く確認しながら分解して下さい)
・ユックリとインナーバレルを引き抜きます
・インナーバレルを前方に抜くとチャンバーブロックが後方に外れます。その時HOP調整用のベアリングを無くさない様に注意です。

って感じです。

で、バラしたら先ずはマズルの製作です。
アウターバレルを適当な長さで切り取ります。

長さは約20mm位

内側にライフリングのモールドがあるのでそれを避けつつ適当な長さで切り、角張ったマズルフェイスをラウンド形状に加工して、フレームにはまる様に直径を落とします。
この加工はホントは新兵器を使いたかったんですが、その頃は導入して居らず、何時もの電動ドリルに咥えての「手旋盤」で加工しました。

何時もの電動ドリルを使った「手旋盤」。コレはコレで慣れるとそこそこ綺麗に仕上げるのだ。

次にフレーム上面のスコープマウント取り付け用凹みを埋め、フレームにあるヒケを均しつつ表面を仕上げます。パテに関しては最近絶大な信頼を置いているJBウェルドを使用しました。食いつき・ヒケ共にイイ感じです。

はみ出て欲しくない場所にはマスキングして余計な作業を減らす。


マスキングを取るとこんな感じ。

ついでにフレーム下部や内側のパーティングラインも消して均しておきます。

作業途中。パーティングラインが判る。

トリガーガードは亜鉛合金製ですので、黒染めを剥いでパーティングラインを消します。最後にはブラックパーカーで仕上げるのですが、一応軽く黒染めしておきました。

作業途中。側面にも鬆が見られるので多少研面する。


磨いてもまだまだ残るパーティングライン


ココまで磨いて〜


さらっと黒染め。

先にフロントサイトを製作します。
今回は3mm厚のフロントサイトにしようという事で1mmと2mmの真鍮板を半田で接着。

左下の金色の2つの小辺がフロントサイトの材料になる2mm厚/1mm厚の真鍮板。汚い角皿はフラックスを受ける容器

3mm厚になったら、ヤスリで削り出していきます。
形状はこんな感じで、傾斜面には筋目ヤスリで反射よけを彫りました。

形状を大まかに削り出したモノ。

フロントサイトが出来たら、取り付け用のスリットをフレーム先端に切る工程です。
フロントサイトブレードがキッチリとはまる様に少しづつ穴を拡大する感じで行きましょう。もし太くなっても修正出来ますので、慌てない。

マスキングテープなどで当たりを付けた後に、リューターやタガネなどで溝を彫り込みました。
そこに製作したフロントサイトを取り付けてみて、傾きやガタ付きをチェックしたら、止めるためのピン穴を開けます。
フロントサイト固定ピンは1.5mmの真鍮線を加工したモノで黒染めしてあります。X/Y軸ともに垂直が出ていないと以外と目立ちますので、細いドリルから順番に開けた方が良いかも知れません。

こういった場所は、電動工具を使用すると失敗したときのダメージがデカイので、手作業で・・・

  

2018年02月09日

タナカレッドホーク アラスカンカスタム .454カスール 〜製作依頼〜 製作記 01


過去に製作した.44カスール・メッキモデル・本命の3丁。迫力有る絵面。

1,材料
タナカレッドホーク .454カスール
初めに送って頂いたメッキモデルは、多少赤みが強いモノの非常に鉄っぽい質感で仕上げは良好でした。
ただし、パーティングラインなどは処理してからメッキを掛けて欲しかったなぁと。

本命の方はノーマルウェイトでもHWでも良いのですが今回のオーダー「1250g」を考えるとHWで良かったなぁと。

こちらもよく見ていくとパーティングラインは消していないし微妙なヒケが有ったり、ゲート痕はほぼ未処理だったりと、基本的な仕上げ行程も結構時間が掛かりそうです(.44アラスカンの時は大分サボったんで時間はそんなに掛からなかったんです)。

後は何時もの材料です。


2.工具
コレも何時もの工具です。
と言いたい所ですが、実は年明けに「新兵器」を導入しました。
今回のアラスカンでは少ししか活躍しなかったのですが、今後オペレーター(私)のスキルアップと供に、より高度な(高精度な?)製作が出来るかな?と期待してます。
詳細は別記事で!

基本方針
・アラスカン化させるのは大きな問題は無いはず。でも自分用じゃなくて依頼モノは妙に緊張するなぁ。
・目標重量1250gは多分無理だろう。でも何とか1000gは超えたい!
・発射機構は一切必要ないとのことナノで、ガスタンク・BB弾の弾倉・ゴムパッキンの溝・インナーバレル内部など隙間に鉛をぶち込むしかないか・・・。
・鉛より重いモノ・・・金か劣化ウランかな?それは無理
・鉛を溶かして鋳込む方が良いけど、熱で歪んだりしたらやだなぁ。
・自分のモノであればキズがあってもい行けけど、気をつけて工作しなければ。
・送ってくれた木グリイイ感じだなぁ
・メッキモデルの方は工作自体は工数が少ないけど、メッキモデル特有の落とし穴がありそう・・・

という感じで製作を進めていきます。  

2018年02月08日

タナカレッドホーク アラスカンカスタム .454カスール 〜製作依頼〜 製作記 序


.454カスールのアラスカンカスタム。以前製作した.44モデルと比べるとフルート無しのシリンダーが素敵

1月上旬に、BLOGを読んで下さっている方から「アラスカンカスタム」の製作依頼を頂きました。
メールでの打ち合わせの後、ベースと成るカスール仕様を送って頂き(その際に少々行き違いがあって最終的に2コ製作する事になりました・・・)、以前製作した.44Magアラスカンの仕様+αのオーダーで製作を始めました。


まず、何故2コ製作するかというと、初め送って頂いたベースモデルがメッキモデルだったのです。
メッキモデルは外観の仕上げやパテ埋め等の加工が難しく(と言うか不可能)、もう一つHWモデルを送って頂きました。

そこでメッキモデルの方はフレーム上面のスコープマウント用凹みは埋めずに発射可能モデルとして製作する事になりました。

で、本命のHWモデルの方は「発射機能は無くて良いのでなるべく重たく。出来れば1250gで」と言うオーダーでした。

コレに関しては今の私の技術では「1250gは多分難しい、1000gは超えられると思うけど・・・出来るだけ重くします・・・」という事に成りました。
ちなみに以前製作した.44アラスカンの重量は約740gです。

また、「シリンダーから弾頭がチラ見えしたらかっちょいいんじゃないっすか?」と言う事でダミーカートも送って頂きました。
それと発注者様から上等の木グリも送って頂き、俄然やる気が出てきます。

本当は製作過程を公開しながらと思っていたのですが、本業がバタバタしてたので、まとめて公開という感じになりました。


2丁のアラスカンカスール。メッキモデルはイイ感じなのだが、加工には全く向かない。