2018年08月17日

M6スカウトライフル 製作記 03

M6スカウトライフル 製作記 03
発射機構の「肝」の部分。
上部バレルはマルイの電動ガンHOPパッキンが飛び出していてガス放出口周辺に押しつけられて気密を取り、
下部バレルは放出口周辺に配置したOリングが、チャンバー周辺に密着して気密する。


バルブブロックの対と成るチャンバーブロックです。

幅25mmのアルミブロックから削り出して行きますが、上下アウターバレルを差し込む穴を開けるのに非常に難儀しました。

M6スカウトライフル 製作記 03
写真では綺麗に見えるのだが、傷だらけだったのでパテで埋めて>サフ吹いて>インディのパーカーシールで何とか見れるように。
サイドに空いている穴の内、前方の2コは5mmの貫通穴でアウターバレルの固定用ピン穴。
それより後方の小さな穴は上部インナーバレル固定用の3mmのイモネジの穴。
その上方の4mmの穴は、テイクダウンラッチのピン穴。
チャンバーブロック上方の穴はリアサイトのクリック用のバネ&ボールが入る3mm穴。

上部アウターバレルは12mm下部アウターは15mmに設定したのですが、2つのトンネルを平行・垂直で約75mm程の長さを開けるのはとても難しい。

M6スカウトライフル 製作記 03
例の漫画絵。
コレをABS材で製作したのでは少し中折れさせるとヒンジ部分からポッキリ逝くのは必須。
直径15mmの穴を真っ直ぐに開けるのがこんなに難しいことだとは知らなかった。

いくつも失敗しながら何とかそれらしく空いたモノをベースに外観を削り出していきます。
結局片側から開けるのではなく、前後両側から小径のドリルで開けて、繋げて、広げる 方法が成功率が高かったですね。

外径についてはフライス盤・ロータリーテーブルを使いつつ・・・細かな所はリューターにて仕上げました。

M6スカウトライフル 製作記 03
チャンバーより前側の全体構成の図。
各種平行ピンなどはモノタロウ様から購入。昔は平行ピンですら、ジャンクパーツを撮っておいて大事に使ったのだがイイ時代になったなぁと。
ただし、Eリングを止める溝は、ドリルにピンを咥えての「手旋盤」で溝を切った。今度は旋盤が欲しいなぁ。

上部バレルはマルイのインナーバレルとHOPパッキンセットをそのまま使います。
可変機構はテイクダウンラッチの下側にイモネジを配置してその上下にて調整を行います。マルイのチャンバーに使われている小さなゴムは使用しませんが、上手くHOPを調整するとかなり素直な弾道を描いて飛んで行きます。

下部バレルは4発発射を目標にBB弾4発分前方にHOPパッキンが位置するようにチャンバーを製作します。
後方に弾こぼれしないように,Oリングを配置しています。
写真の最下部に写っているモノが散弾用チャンバーです。ジャンクのアルミパイプを組み合わせて製作してます。

下部バレルのHOPの調整は非常に面倒で、先ず上部インナーバレルを取り外し、テイクダウンレバー&SPも取り外し、テイクダウンレバーSPの根元からHOP調整イモネジを回して行います。

調整時にはしっかり押さえて構えれば、半分バラしたままでも発射できるので、使用する弾(0.12g弾が現実的です)を決めて、キッチリ調整してしまえば、その後はあまりHOPを変化させることもないと思うので・・・まぁ問題無いかと・・・。

金属製とは言え柔らかいアルミですので、中折れ部分の隙間は少しキツメに削り出しておいて、後で少しづつ調整した方が良いでしょう。

あまりに緩いと構えたときにガタガタになってしまいます。


同じカテゴリー(M6 スカウトライフル 製作記)の記事画像
M6スカウトライフル 製作記 09 終
M6スカウトライフル 製作記 08
M6スカウトライフル 製作記 07
M6スカウトライフル 製作記 06
M6スカウトライフル 製作記 05
M6スカウトライフル 製作記 04
同じカテゴリー(M6 スカウトライフル 製作記)の記事
 M6スカウトライフル 製作記 09 終 (2018-08-23 22:53)
 M6スカウトライフル 製作記 08 (2018-08-22 22:49)
 M6スカウトライフル 製作記 07 (2018-08-21 23:14)
 M6スカウトライフル 製作記 06 (2018-08-20 17:40)
 M6スカウトライフル 製作記 05 (2018-08-19 19:13)
 M6スカウトライフル 製作記 04 (2018-08-18 21:16)
この記事へのコメント
はじめまして。
素敵な機種選定に思わず書き込みせずにはいられませんでした。

形にできる制作技術もさることながら、単発撃ちの弾道には驚きです。
散弾のほうは少しバラけ過ぎのような気はしますが。
いっそのこと口径違いということで8㎜BBなどではいかがでしょうか。
飛距離は出ないかもしれませんが。

こんなもの(良い意味で)を造る方は過去にどのようなものをと思いましたが、やはり私のストライクゾーンに入るものばかり。
特にCP1はド・ストライクです。
機会があれば動画(出来れば実物)を拝見できればと思います。
Posted by フミンスキー at 2018年08月18日 00:25
試行錯誤の末に素晴らしい物が出来ていますね。
Posted by くろねこくろねこ at 2018年08月18日 06:09
フミンスキー様>
M6に反応して頂けるとは! かなりマイナーな銃なので誰も知らないんじゃないかと思っていました。
弾道に関しては私自身ちょっと驚く位の安定度で、撃った本人が驚きました。

散弾に関しては「まともに使える散弾銃」というのがかなり前からの研究テーマなのでそのうち形にしたいと思っております。散弾と言うからにはOOバック=9発同時発射&有効射程25mくらい&1発装填時でもパワー期制に引っかからないって感じで考えてますが、中々難しいです。
また機種選定にしても水平2連か上下2連がイイかなぁと

CP-1も握って撃ってみると非常に撃ちやすいですよ〜

くろねこ様>
ありがとうございます.冬から半年かかりました。
割と真面目に作っていたんですけど、時間掛かりましたね。
Posted by ひらりん@ひらりん@ at 2018年08月18日 21:36
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。