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Posted by ミリタリーブログ at

2020年08月27日

Ruger Mk-1 GBB 製作記 03 終



バレル関連

何処かの写真で見たサイドがカットされたブルバレルが格好良かったんで、2017材から削り出します。

アルマイト加工で赤も良いかなと思ったのだが、無難にブラックシール仕上げ後>サイド磨き上げとした。

直径は22mm 銃口は7mm(ホントは5.5mm位にしたいんですが、6mmBB弾を飛ばす以上コレが限界です)、途中からインナーバレルが通るように8..6mm、チャンバー付近は10mmで穴を開けます。

この様な長い穴に関しては、旋盤を使わないと上手く開けられないようです。
その為に7mmと8.6mmの長いドリルを入手しました。

また、サイドカットに関してもナカナカ難しく、50パイの15mm程厚みのあるサイドカッターを入手。それで製作しました。
このバレルだけでかなりコストが掛かってしまいました。


この撮影後、クラウン部分だけ磨いて地肌を出してみた。

銃口は雰囲気だけでもと言う事でステップドクラウンに。
フロントサイトはマルシンのブルバレル用サイトに取り付けネジを追加して装着してます。


非常に雰囲気の良いグリップ。
その仕上げの良さに本体が完全に負けてる・・・。

グリップはMULEのターゲットグリップを装着。スゲー上品になりました。

とコレで完成です。

やはり寸法に余裕がないので、細かな摺り合わせがメンドイですが、小気味よく動く感じは.22LRらしいかなと。


オマケでこの様なモノも製作しました。
AWC TM-Amphibian ’S’モデル。

作例のバレル・レシーバーASSYを組み替えている。
レシーバーとバレルが一体モノなので、ABSパイプから作成。
丁度良い厚みの規格ABSパイプは無いので2本の径の違うパイプを重ねて接着し、肉厚の25.4mmABSパイプを作成。
それに、色々と穴を開け溝を切り、チャンバーの仕切りを作り、サイレンサーを組んで完成。


この辺は後で番外編として、詳しく紹介します。
本当はスライドストップが付いたMk-2がベースのようですが、まぁ細かいことは気にせずに。。。


短いですが作動動画
https://www.youtube.com/watch?v=75tdKYH9V_w
  
Posted by ひらりん@ at 16:59Comments(2)Ruger Mk-1 GBB 製作記

2020年08月27日

Ruger Mk-1 GBB 製作記 02


ほぼ全バラの展開図。
なるべくベースモデルのパーツを無加工で使いたいと心がけてみた。
でもかなりのパーツに後加工が必要・・・


次はトリガー・ハンマーです。

この作例では「サブフレーム方式」を採用してみました。
実銃のMk-1は全体構成がプレスで、そのフレームに直接ハンマーなどを組み込んで行く感じなのですが、3DCAD>3Dプリンタでサブフレームを出力し、そこにハンマー・シア・バルブストライカー・バルブロック・セフティーを組み込んでASSYごとフレームに組み込みます。

組み上げたサブフレームASSY。
ハンマーピンの中央に穴が空いているのは、ココにセフティレバーのクリック用プランジャーが収まる為。


とその前に、RugerMk-1とLUGER P-08では少しだけグリップアングルが異なっています。角度にして2.2-2.5度くらいP-08の方がきつくなっています。
またマガジンの前後長も少しだけ長いので、フレーム内部に図のような部品を接着してマガジンを固定します。

コレをフレームの隔壁に接着して角度を整える。
もう一箇所はマガジンのボトムプレートの出っ張りを調整してガタが出ないようにするのだ


この部品の上部はサブフレームと組み合わさるように溝があり、サブフレームの下部を支えます。

サブフレームにはこれだけの部品を詰め込んでいます。


真上方左の真鍮のパーツから、
バルブロック/バルブロックSP
バルブストライカーSP/バルブストライカー上方にストライカーガイドピン
シアSP/シア/シアアーム/シアの下シアピン
ハンマーASSY
写真左のイモネジは一個はセフティー軸検査部フレーム固定ネジ
もう一個は右側のサブフレーム固定ネジ
3Dプリンタ出力品のサブフレーム本体(PLA樹脂)
セフティーレバーベース/セフティーレバー


真鍮製のパーツは真鍮で削り出したり3Dプリンタで出力したモノを原形に、鋳造屋さん(アクセサリーなどを作っている所)にお願いして真鍮のロストワックスで作って貰いました。
原形の材質は割と自由がきくので、ハンマーシアなどの強度が必要な部分の製作にはイイと思います。特に少量生産を目論んでいる方にはうってつけかなと。

作動の様子は
ハンマー起きている状態


ハンマー倒れてバルブストライカーがバルブを叩く


トリガーバーがボルトに押されてシアと離れてハンマーが起きるけどバルブロックによってバルブストライカーは出っぱなし。


最後バルブロッカーが時間差で下方に押されてストライカーも元に戻る


となっています。

GBBではおなじみの作動シークエンスですね。

トリガーに関してはマルシンのトリガーが緩衝する部分を削り落とし、レーザーカット屋さんでカットして貰ったトリガーバーを組み込んでいます。

レーザーカットして貰ったトリガーバー。
材質はレーザー屋さんに在庫してあった普通の鉄板。非常に早く下手すると注文して明日には届く。
そして精度と苦労を考えると安い金額。
非常にお勧め。
ただし試作は手でやった方が早い気がするのは、私がCADに慣れていないからだろう。


試作では0.7位の鉄板を元に手で削りました。その形状を元にCADでDATA製作>レーザーカットとなりました。
さすがにレーザー、超綺麗に上がって来てしかも考えてたよりお安い感じで、コレもお勧めです。
トリガーバーには軸を打ってありますが、鉄板と真鍮棒は半田で接合できます。

今回製作したモノにはボルトオープン機構は付いていない。
実銃だとセフティーレバーを作動することでボルトをオープン状態でキープできるようだが。。。
  
Posted by ひらりん@ at 16:45Comments(0)Ruger Mk-1 GBB 製作記

2020年08月27日

Ruger Mk-1 GBB 製作記 01




先ずは発射・作動の肝になるエンジンですが、タナカ・WEのLUGERP-08をベースにします。

選定の決め手になったのはグリップアングルが近いこと、内部パーツが全体的にコンパクトなことです。
マガジンは左右で1mm程壁を削ぎ落として居ますので、ガス圧による変形・破損が怖いですが、今のところ大丈夫なようです。

試作時にはタナカのピストンを使用して、内部の作動バルブを負圧式に変更してボルト(シリンダー)はアルミ2017材からの削り出しとしていましたが、第2次試作時にはWEのピストン使用に第5次試作くらいにはピストンは3Dプリンタでの出力品・ボルト(シリンダー)は削り出し、マガジンはWEのマガジンを削り込み・・・。
と言った構成に落ち着きました。

マガジンはフライス盤で慎重に削り込みます。
完成時の壁の厚みは1mm無いくらいになってしまいますので、慎重に。

壁が薄い。
変に高圧になったら、変形しちゃうんではないかと心配になる。でもプライベーターにはマガジンは一番高いハードルなのだ。


ピストンは3DCADにて設計>出力を繰り返して今の形に落ちる来ました。写真では負圧バルブはWEのバルブを組み込んでいます。
ピストン径は直径12mm。有効ストロークは24mm位でしょうか。
ピストンリターンSPはP-08と同じで、ピストン内に引きバネを仕込む形。そのバネの固定と負圧バルブの位置決めの為にスリーブを入れて横からネジで止めています。

積層痕が残ってるが、大事な所だけ磨いておけばOK。

ボルトは2017材からの削り出しです。
何気に工数が多くて、しかも下手くそがゴリゴリヤルもんですから、歩留まりが悪く、多くの材料が死にました。
しかしアルミムク材で作っているのでリコイルもそこそこ、耐久性も十分あるようです。
ボルトハンドルは3Dプリンタ出力品。ホントに良い時代になりました。


コレを製作するには結構な工数が掛かる。
シリンダー内壁だけはリーマを掛けて、ペーパーで均し、ピカール様で磨いてある。
リコイルSP ASSYがセンターに無いのが判るだろうか?勿論アッパーレシーバーの対応する部分もSPの逃がし溝を掘ってある。


実銃のRugerMk-1はリコイルSPがボルト中央にあるのですが、シリンダーを内包する関係上、あまりボルト中央に寄せられません。で、少し左にオフセットして居ます。こうしないと組み込んだ時にエジェクションポートからSPが丸見えになってしまうのです。

シリンダーを内包する弊害としてダミーのエキストラクターのモールドを入れる余裕が無く今回はオミットしてしまいました。

やはりココが開くと気分が盛り上がる。  
Posted by ひらりん@ at 16:27Comments(0)Ruger Mk-1 GBB 製作記

2020年08月27日

Ruger Mk-1 GBB 製作記 序



昔CMCのモデルガンを所有していたこともあって、好みの拳銃でありました。
TOYGUN業界では.22後継のモデルは一部を除いて割と不人気で、.22口径の拳銃GBBモデルは未だに発売されておりません。

製作を進めて行くウチに何故.22の銃のGBBがないのか、判ったような気がしました。
やはりマガジン容積が少なく、寒さに弱い・ガス切れが早いなど、クレームの対象に成る様なトラブルが目に見えています。
.22口径拳銃にはウッズマンやハイスタンダード、ワルサーGSP、ヘンメリーなど魅力的なモデルが多いのでメーカーさんには頑張って欲しいと思っております。
一機種でも発売されると、それをベースに色々作れるので製作の苦労も半減しそうです(特にマガジン)。

まぁぼやいてもMk-1GBBは手に出来ないので、マルシン製ガスフィクストモデルをベースにRuger Mk-1 GBB を製作してみました。

RugerMk-1は年代別にMk-1-4まであってマルシンのモデルアップ(そのコピーであるKJMORKSのモノも同様)したのはMk-1で、スライドストップが付いたMk-2、マガジンキャッチがボタン式になったMk-3、分解方法が違い形状も随分進化したMk-4とバリエーションが有り、またサードパーティからも多種多様なオプションが販売されているようです。

今回製作したのはMk-1のサイドカットブルバレル6インチと組み替えでAWC TM-Amphibian ’S’モデルです。
勿論ペンシルバレル4インチにも組み替え可能です。



ペンシルバレルにはシンプルな良さがあるが、ブルバレルになると精密さや迫力が出てくる。  
Posted by ひらりん@ at 16:13Comments(0)Ruger Mk-1 GBB 製作記