2017年11月29日
東京マルイ RUGER P85 GBB化 製作記04

P85はするバーモデルよりブラックの方が格好いいと個人的には思うのだ。
スライドです。
あの時代に流行った、セフティーレバーはスライド側で、しかもダブルアクション&デコッキングという構成です。
それ故にマルイのM9A1をベース銃に選んだのですが、案の定セフティーレバーの製作と構成には手を焼きました。

エンジン側のデコッキングカム
まずセフティーレバー本体ですが、5mm真鍮棒に6mmパイプを被せて8mmパイプを被せ、マルシンの8mmバレルを被せて、最後に12mmのパイプ(と言うか何かのパーツ)。それらを半田で接合して12mmの真鍮丸棒を製作。
それを心棒にしてレバー部分を1mm真鍮板で作って、左右に分解出来る様加工しながら、デコッキングレバー(スライド側)を動かせる様にカム溝切って作りました。

カムは大体このくらい作動する。フレーム側の突起はフレーム天面と面一に成る様に削っている
文章に書くと酷く面倒ですが、4時間くらいで組み上がりましたので改めて真鍮という素材の加工しやすさに驚きました。

こんな感じでセフティーレバーを作った。真鍮丸棒のサイズを幾つか揃えてあれば、もっと簡単に製作出来そう。
肝心のデコッキングレバー(スライド側)はエンジン部分に何とか組み込んでいます。レバー比や作動量の確認のため珍しく図面を書いたり、厚紙で型紙作ったりしましたが、当然一発ではダメで、2個目で上手く行きました。
スライド内側はエンジンがキッチリと収まる様に、エンジンにマスキングテープを巻き付けてその上にパテを載せ、スライド内側に押し当てて形状を作りました。

エンジンにマスキングテープを貼って、JBウェルドを盛りつけたの図。この状態でスライドに押しつけ、スライド内部の隙間を潰す。
スライドの方は比較的肉が薄いので作動に関係ない部分はABS板などで裏打ちして剛性を高めています。

スライド内部。黒い部分がABS板。この様に裏打ちすることで剛性が高まる。
スライド前端、バレルとリコイルSPガイドが通る穴には薄切りにしたパイプを噛ませてあります。こうすることで穴の真円形状が保持されて、完成したときに美しく見えます。ただしその設置は中心軸を通る様に慎重に決めて下さい。

薄切りパイプを仕込むことで、摺動抵抗の低下にも成っている気がする。
バレルはインナーバレルがG26、チャンバーカバーもG26。バレルはそこら辺に転がってた9mm口径のジャンクパーツを繋げました。
スライドストップ軸との連結がパーツのクリアランスの関係で非常に華奢な感じになってしまったのでココも改良ポイントですねぇ。
リコイルSPガイドは多分マルイGBBのコマンダーサイズのジャンクパーツを削り出して形状を整えました。P85のリコイルSPガイドは先端部分がえぐれた形状になっているのが面白いですね。
リコイルSPは何時入手したか判らない、ガバ用の柔らかいモノです。
リアサイトとフロントサイトはABSから削り出し、フロントサイトはピン留め、リアサイトはアリミゾ切った上に、エンジン固定ネジで裏側から固定しています。
スライドも目処が付いたら左右をしっかり接着します。フレームと違って押さえすぎれば内股に、押さえが足りなければしっかり接着出来ない事になるので、スライド開口部に何か治具を差し込んで、スライドの幅をしっかりキープする様にします。