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2017年06月17日

グリズリーウィンマグGBB製作記13 終

さて、最後の大物マガジンの製作に入ります。

基本方針としては、BB弾のリップ&ガス吐出口の位置は変えずに、バルブ部分をバルブノッカーが叩ける様にするという風に決めました。
するとバルブを叩く方法は3つ。
・バルブノッカーを延長
・バルブを延長
・バルブとノッカーを繋ぐパーツを新設
この中で、上2つは強度や角度の問題で止めました。残るは3つめ。

フレームが軸線に平行に延長した手前、マガジンは斜めになっている関係から単純に延長しただけではバルブとノッカーの関係がずれます。
適当に書いてみた図面でもそれが判りますね。

作業中に書いた汚い漫画絵。写真中央のマガジンを延長したときのバルブ位置のずれ方が判るだろうか?バルブを真っ直ぐに延長しただけではバルブ位置が上方へ3mm位ずれてしまう。
延長分のバルブコネクトピンは大体こんな感じ。スプリングの類は一切入ってない。純正バルブに接触させている。
マガジン延長部をアルミ板の積層で作ったので、階層別に切り欠きを変えることが出来た。苦労した甲斐があった。

で、マガジン後部に9mm厚の延長プレートを取り付けて、そこにバルブコネクトピンを仕込むことに成りました。

8mm厚のアルミのブロックなんて手に入らない&加工が出来ないので、3mm+2mm+2mm+2mm=9mmと言う構成で進めます。

アルミ板をひたすら切り出して、4枚をキッチリと止めるべくネジ止め。ノッカーコネクトピンやマガジン上部の切り欠きを各アルミ板にケガいて穴を開けたり削ったり・・・

切り出して、角穴の位置を決めた状態。

左右の外側にある穴はマガジンに止めるねじ穴。それより内側の4つの穴は4枚の板を繋ぐねじ穴。1,4mmのネジは8mm長のモノしかなかったので一気には止められずこの様に成った。

4枚を積層したら、マルイのマガジンの装着します。このとき接着でも良いかなぁと思ったのですがトラブル時に修理不可になってしまうので1.4mmネジで止めることにします。

マガジンに穴を開け、タップを切るのはとても怖い作業ですが、マガジンの肉厚が厚いであろう部分に、ピンバイスを使って慎重に穴を開けます。深さは4mm程度。内タップで3mm程の深さでネジが切れれば強度的には問題ないでしょう。

延長部分のパーツ。上にちょこんとあるのがバルブコネクトピン。適当な金属で作った。多分アルミパイプに真鍮線を厚入(たたき込んだとも言う)して製作。
マガジンに開けたねじ山もガス室を貫通せずに出来た

そうして全てのパーツを組み込んで、銃に装着。

緊張の一瞬です。


動きました。
弾道も普通のマルイガバと同じ感じです。
リコイルはノーマルガバと比べると重めで迫力有ります。ボアアップ・ストロークアップの恩恵があると思ってます。
でもマルイのDEと比べると物足りない感じ。今後の課題ですかね。

リアサイト回り。エジェクターのモールドも削り取って別パーツをインサートした。

リップセフティー回り。ノーマルガバとも少し違うグリズリー独特のライン。

色々と追記・・・・・
ガスカットのタイミングについてですが、ノーマルのモノより5mm程遅らせています。この辺は少しづつ試しながら決めていくのが良いのでしょうが、現状で動いちゃっているんでイイかなと見て見ぬ振りを決め込んでいます。
またガスカットを遅らせたことにより燃費は悪化しています。フル装弾は撃ちきれません。ただ実銃ではこのサイズのマガジンですと7発装弾ですので、ぶっちゃけ7発打ち切れれば十分です。以前サバゲをやってた頃、リアル装弾にこだわってやってましたからその辺は私としては問題ないですね。

スライドストップはグンゼのモノを使用します。マルイのマガジンフォローアに合うように内側の出っ張りを調整します。

リコイルSPガイドはマルイのノーマルガバのモノにバッファー2枚重ねです。

リコイルSPプランジャーは前から取り出せるように後部の耳の部分を切り落としました。

ブッシングはノーマルです。

リコイルSPは何かのジャンクSPです。このスプリングレートも悩ましいところでして、もっと多様なスプリングを試してみたいですね。

ひとまずコレでグリズリーウィンマグのガスブローバック化改造は終了です。

 


2017/08/19追記
発射シーンの動画を撮ってみました

  

2017年06月17日

グリズリーウィンマグGBB製作記12


ミレットタイプのフロントサイト。ミレットはこの手のGunには人気のようだ。
単純なホワイトドットタイプの方が見やすい気がするが、ターゲットシューティングや実際の狩猟では意味があるのだと思う。

フロントサイトを製作します。
実銃ではミレット(初期はウィチタ、.50AEのマーク5ではボマーらしいですが)を装備しています。
Gun誌のJackにはチンドン屋と言われていましたが、特徴的なレッドポイントが良いので、再現してみます。

実はグンゼのノーマルにはそれらしいモールドがあるので、それをベースにレッドポイントを埋め込んでみたいと思います。

まず、グンゼのフロントサイトのモールドを頼りに彫り込んでいきます。1mm幅のタガネやデザインナイフを駆使して彫り込みますが、写真のように万力などでしっかり固定しないと刃を滑らせて失敗もしくは怪我をしちゃいますので注意です。


モールドを彫り込むの図。使っているのは模型用の幅1mmのタガネ。丁寧にやれば綺麗に彫り込める。

で肝心の赤い部分ですが、ウチに転がってたこいつの屋根を頂く事にしました。この赤いプラ材を縦長の凸の字状に切り出してフロントサイトの溝に接着。

何故かウチにあったスカイラインRSのプラモ。貴重なモノなのかどうでもイイモノなのかは不明だが、成仏して欲しい。

こんな感じで接着。こうしてインサートしておけば塗装がはげることもなく、質感も良い。ただ実銃はどうもペイントっぽいので、オーバークオリティだったかも。

外形を削りだしたら、マスキングして>塗装。でもノーマルのフロントサイトの溝に赤い塗料を塗るだけで良かったんではないかとも思いますが、何となく・・・・自己満足ですね。

スライドへの取り付けは四角い穴を綺麗に開けるのは面倒だったので、真鍮線で足を生やしつつ、1.4mmの小ネジでも留めるという感じで固定しました。スライド内側にネジ頭が飛び出さないようにネジの頭の分逃げを作りましょう。
真鍮線の足はホンの短いモノでOKです。あまり長いとネジが斜めに止める関係上、浮いてしまいますので・・・。

真鍮線はこの様に接着後、長さ1mm程に切る。

この様にネジ止め出来る様に穴を開けて1.4mmの皿ネジで固定。真鍮線を仕込んだのは「回り止め」の為なのだ。

リアサイトはグンゼのモノを使います。実はMGCにもミレットサイトが存在したのですが、入手してみるとグリズリーには大きすぎてダメでした。
グンゼのモノはヒケ多く、ABS製なので交換したかったのですが、再仕上げして使うことにします。
サイト自体は再現性も良く、良い出来なのでこれはコレで良いかと。

サイドにあるヒケは黒い瞬着で埋めて面出し。サイトブレードにあるヒケはモールドを全て削り落として面出し>モールド復活>ホワイトの墨入れで完成です。

リアサイトのホワイトのラインを彫り込んでいるの図。両面テープでデザインナイフの刃を定規代わりに貼り付けて彫り込む。ココで使用するのは0.5mm幅のタガネ。出発点と終着点に深い傷を入れてその2点を繋ぐように掘る

チンドン屋らしい派手めな風合いになったと思います。

こうやってアップで見ても良い出来のグンゼのリアサイト。刻印もリアルだし上下左右の調整も効く(クリックはない)。各部の引けを取ってやれば十分だ。



  

2017年06月17日

グリズリーウィンマグGBB製作記11

スライドを成形している合間にアウターバレルを延長しましょう。
インナーバレルも延長しようかなと思ったのですが、実射性能は5インチで十分ですし、6インチのモノが入手できなかった事もあって、ガバノーマル5インチのままインナーバレルは使用します。

Gun誌のレポートですとバレル長はガバの128mmに対して160mmと言う事でしたので32mm延長します。
まずベースにするのはMEU用の黒いアウターバレル。そこにS70のバレル部分だけを切り取って繋げます。

S70のアウターバレルを切断。この段階で寸法を間違えている。

ただし、内側に補強を入れないと折れてしまうので、外径10.5mm位で内径が出来るだけ大きい肉薄のパイプを探します。
コレが市販のパイプでは中々見つからず、家中を探しまくってようやく見つけたのが何かの折に貰った「LED付きボールペン付き指し棒」の胴体でした。

左の方のキャップをとるとボールペンが顔を出し、そのまま引っ張ると指し棒になり、右手のボタンを押すとLEDが点灯するという、スパイグッズのようなプライズ品。何でもかんでも取って置くモノである。NO!断捨離!

この指し棒のLED部分をばらす。必要な部材は真ん中の白いパイプ。我が家では私がノギスを持ちながら家中を物色する姿には慣れっこのようだが、端から見れば不審な行動だろう。

コレをバラして目的のパイプを入手して、補強材として使います。

内径・外径共にピッタリ。気持ちいいくらいピタッと決まった。

繋ぐとこんな感じ。本文にも書いたが、この段階で8mm程長くなっちゃってる。後で直した。

まっすぐに繋いで、継ぎ目に黒瞬着を流し込んで、ヤスって完成。後でサフ吹いて塗装しましょう。

この様に綺麗に繋がり、強度は十分なモノになる。円筒状のモノの仕上げは「多角形」にならないようにすることと、繋いだ場所が痩せないようにすることが肝心。あて板をした紙やすりを斜めに捻る様にサンディングすると綺麗に仕上がる。

ちなみに写真では8mm程計算間違えてロングバレルになっちゃってます。後で気づいて8mm短縮してます。

またチャンバー部分は、グンゼのチャンバーカバーにカッチョイイ刻印がされていますのでステンレス製のそのカバーをアウターバレルに接着します。
長さはチャンバーのロッキングリセスの1個先まで。其れによってチャンバー側のロッキングリセスは一個になっちゃいます。リアリティを求める方はリセスをもう一個追加するのもイイでしょうが、不安要素を抱えたくなかったんで潔く無視します。
それよりもチャンバーカバーを貼り付けた分チャンバーが太ってショートリコイルし辛くなりますので、チャンバーカバーのバリを良く磨いて、スライド内側を少々広げましょう。コレをしないでムリに動かすと色んな所が壊れます。ムリは禁物。ガタガタにならない程度にクリアランスを取りましょう。
スライド内側を削るには例の15パイの真鍮パイプに紙やすりを貼り付けてガスガスやると良い感じです。
削りすぎると良くないので様子を見ながら抵抗無くスライドが動いてバレルが後座する感じにします。

45WINMAGの刻印が素敵。

スライドの方はほぼ終了なのですが、ストロークアップエンジンについて少々追記を・・・。
まずはエンジン全体

ノーマルエンジンと比べるとノズル位置が約8mm前進している。またシリンダーリターンSPはWA方式に変更。スプリング取り付け位置はもっと後の方にしたかったのだがシリンダー本体の薄い肉厚のアルミパイプにネジを立てたくなかったのであえなくこの位置に。

基本的な構成はマルイのノーマルエンジンです。シリンダーリターンSPが引きバネに変わっているのが大きな変更点ですね。

シリンダー。前のページで紹介した様に負圧バルブ部分とシリンダー部分を継いでいる。シリンダー横に出っ張っている出っ張りをこの位置に作れたので、ストロークは約8mmアップに出来た。

シリンダーはこの様にストロークアップしてます。ノーマルが約26.5mmコレは33.8mm。7.3mmのストロークアップですね。
写真では引きバネ下に小さなプラスネジが確認できると思いますが、コレとその反対側、後ノーマルの上からの3点でノズル前部と後部を固定しています。
シリンダーボアは14.95mm。ノーマルは13.95mmなのでボアも1mm程大きくなってます。
ボアが大きくなってしまった関係でノーマルのピストンカップは使えないので、ジャンクボックスに入っていたカスタムピストンヘッドに少し大きめのOリングを組み合わせて使用しています。ただこの設定が、良いのかどうかは今後色々とtestしてみないと判りません。

ちらりと見えるのが(多分)PDIのピストンヘッド。その左側のスペーサーはミニ4駆のローラー2コ。ABS板から作ろうと思ったのだが、コレで良いやと。

作動を見てみると

閉鎖状態。ノズルのすぐ前にはバレルASSYが有り、ガス流入口にはマガジンのガス吐出口がくっついている。のだ。

ブローバック折り返し地点。この写真だとシリンダーが動いている様に見えるが、スライドとピストンASSYが後方へ動いている。この段階でシリンダー内部からガスが排出され、リコイルSPの力でスライドは前進を始める。まぁその前にシリンダーリターンSPで、シリンダーがピストン側に引き込まれ次弾の装填業務を行う準備もする。

この様に動きます。

シリンダーユニットの延長が上手く行ったので、スライド内側の「シリンダーユニットをこれ以上前進させない壁&シリンダーユニットのレール」を加工・調整します。

スライド内部左側。「ココの段差」という壁でシリンダーユニットがそれ以上前進できない様にブロックする。またシリンダーユニットがスムーズに前後できる様にブリーチにあるガイドレールを延長する形でレールを延長する。

スライド内部右側。ココも元々あった段差を利用する。左側と同様にレールも延長。

この壁はノーマルのスライド内側にあるモノなのですが、加工したシリンダーユニットが上手く止まる様に、また先端部分はもう少し前に出る様にすりあわせて下さい。
ストロークの長さは、シリンダーユニット横に生えているレールガイドの位置によって決められてしまいますから、スライドに組み込んで、様子を見ながら設定しましょう。

シリンダー最前進状態。この様にリターンSPが見えちゃうのが残念。

ココまで行けば発射まであと少し。
  

2017年06月16日

グリズリーウィンマグGBB製作記10

さて、しっかりと乾燥させて軸線に対して歪みがないことを確認できたら、グリズリーウィンマグの特徴である「スライド肩部の凹面」を成形して行きます。

使う工具は直径15パイのアルミ(真鍮)パイプと金属用エポキシパテです。
まず、アルミパイプにメンタムを薄く塗ります。コレは後の行程でパイプにパテがこびりつかないようする為です。
そしたらエポキシパテをよーーく練って、スライドの隙間に充填して行きます。その時に指に水を付けて作業するとパテが指にこびりつかないで快適です。

ある程度充填できたら、先ほどのメンタムパイプをしっかりと押しつけます。もう隙間からパテがムニュ~~っとはみ出す感じで。

まぁこんな感じ・・・

そしてそのまま少し放置します。

剥がして見て緊張の一瞬。ってほどでもないかなぁ。どうせこれからヤスリと格闘するしね。

完全硬化する前、使わなかった余ったパテを触ってツメが立つくらいの時に、メンタムパイプをはぎ取ります。そっとですよ。上手く行くとパイプにくっつかずに凹面が成型されているはずです。ちょっとパイプを回転させるようにこじると上手く行きやすいかな?
まだパテが少し柔らかいこのときに、裏側等にはみ出た要らないパテをナイフで削ぎ落とします。

この状態だと綺麗に仕上がるのか不安ですが、大丈夫。特殊工具(笑)があれば直線な凹面も自由自在。

パイプ取りたて状態。大きなバリやはみ出しはこの段階で処理。

左右この様にして成型できたら、パテの完全硬化を待ちましょう。エポキシパテはヒケないと言っても、後から泣かない為には我慢我慢。
完全硬化は一週間見れれば安心度は増します。

完全硬化したら、先ほどのパイプ(私は同直径の真鍮パイプを使用しました)に番手の粗い紙やすりを貼り付けてガシガシ削っていきます。

3M社製の裏がテープになってるロール型紙やすりの120番位を荒仕上げに使う。まるで木工やっているようだ。

ただしガシガシと言っても、平行が崩れないように、エッジを削らないように注意は必要です。また鬆やヒビなどが目立ちますが気にせず、綺麗なアールが出るように頑張りましょう。

ガシガシ・・・・

だいぶいいかんじになってきた・・・・

大まかなところまで来たら、そのパイプにプラ板などを貼り付けてこの様な断面に改造します。

貼り付けるプラ材は何でも良いが、パイプ軸線に平行でなければならない&かなり丈夫に作らないと持たない。

コレはスライドトップのリブの垂直面を出すためのモノで、コレを使うことで連続した曲線でリブだけ垂直にすることが出来ます。

実物はこんな感じ。特殊工具www

こうやって使う。

んでまぁひたすらコシコシと。途中で気泡などを見つけたら黒い瞬着を盛りつけてコシコシ・・・・
だんだんヤスリの目を上げていくのも忘れずに。

400番程まで研ぎ上がったら、黒いサーフェイサーを吹いて様子を見ましょう。
サーフェイサーですが、手で持ち、動かし、ぶつけることもあるエアガンにはあまり使いたくないのですが、流石にABS・金属用エポキシパテ・黒い瞬着・耐衝撃瞬着のMIXと成ると、ノーサフというわけに行きません。
今回はガンプラで使った「メカサフ」を吹いてみました。

今は真っ黒いサフもあるようなので、それも試してみたいですね。

それとサフ吹き時の注意ですが、刻印が埋まらないように刻印の場所には吹かないようにしましょう。今回はエアブラシを使用して、プラモを塗装をするようにサフを吹きました。刻印の場所には最低限しか掛からないようにしつつ、スライド肩部には何層も重ねて吹いてキズ消しを祈りつつという感じです。

でサフ吹いて、やっぱり出てくる気泡に黒い瞬着攻撃をした写真がこちら・・・


結局気泡は研げば研ぐほど、また出てくる感じなので、ある程度まで来たら、表面が薄くなった部分をほじってそこに瞬着を注入する感じで、それを数回繰り返せばほぼ消えます。ヤスリの番手が粗いままだと無間地獄に落ちつつ、大事な所も無くなっちゃいますので、適当なところで妥協も肝心です。

スライド前端部、フロントサイト下も凹面のアールで構成されています。そこは先ほどの要領と一緒で6mmの棒にメンタム塗ってパテ押しつけて・・・で完成します。ただし、距離が短いので水平が出にくいので気をつけて下さい。

スライド後部セフティの切り欠き部分のアールが一番厄介なところでしょう。凹面でカーブしていると成るとエッジがだれやすい&研ぎにくい場所ですので、気長に少しづつという感じでスポンジヤスリなどを駆使して頑張って下さい。

スライド側面前方のつなぎ目もかなり処理が難しいです。しっかりと接着して、目の粗いヤスリと、少量のパテ、もっと少量の黒瞬着、そして320番くらいのヤスリとスポンジヤスリでなんとか・・・・。

私はココでMEUのスライドをベースにしてしまったことを後悔しました。セレーションを埋めたところから次から次と気泡が・・・

それらを一個一個駆逐しながらスライドの表面の工作は終了します。

  

2017年06月16日

グリズリーウィンマグGBB製作記09

まだまだ続きますよ〜

で、幸いにもスライド後部のセレーション部分は片側1mm厚いので、表面の段差部分に1mmの板を噛ませば、台に乗せたときの平行は出るなぁと。

で試行錯誤の後この様なジグを製作して、この難関に挑みます。

こんなかんじ。

真ん中の黒い物がグリズリーのスライドの裏面。
ューターで邪魔なリブを削っただけの厚さ2,5mmの憎いヤツ。コイツを1.5mm程シェイプアップさせるのだ。

ガラステーブルに厚さ2mmの鉄板を両面テープで貼り付けます。
そこにスライド表面に1mmのプラ板を貼り付けて表面の段差を無くしたスライドの切り身をこれまた両面テープで貼り付けます。

1mmABS板を表面に貼り付けたグンゼのグリズリーの右半面。
コレでほぼほぼ平行がでてくれてラッキー。一応ざっと平面出したけど、ヒケが結構ある。

そして、鬼のような目の粗いヤスリで削り面に残った段差をある程度落としたら、

ウチにあるヤスリの中でも最強の通称「鬼」。邪魔なリブなどを退治してくれる。

カッターの刃を掴んでカンナの要領でスライド内側を削ぎ落として行きます。プラモなんかでパーティングラインを削る感じですね。
初めは上手く行かないかも知れませんが慣れてくれば朧昆布を作る感じで(実際削りカスも昆布のようになります)、しかもサイドに貼り付けてある2mm厚の鉄板ガイドのおかげでそれ以上は削れないようになっております。

この方法で飛躍的に作業効率が上がった。
しかも仕上がりが綺麗。

削り始めと終わりの方(スライド前部後部)は、力が入りづらくて上手く削れてくれませんので、そこだけはヤスリなどで平面を出します。

私の場合、片面40分ほどで終わりました。

まだ延長工作が終わっていないスライドと、薄くなったスライド側面*2。この後スライドを延長して合わせてみると奇跡的にエジェクションポートのラインがピッタリ同じになる。

で、サイドとトップの平面を出したスライドと合体です。

まず片側から。ABS用接着剤をたっぷり塗って慎重に合わせて貼り付けます。スライド後端部分を基準にすれば大体の所合うと思います。

で、もう片側。左右の位置がずれないように。また、横から見て水平が出るように慎重に位置合わせをしましょう。
水平を合わせるのはやはりガラステーズルに押しつける形にした方が簡単です。

今回私の場合は、エジェクションポートの開口部がピッタリの位置でした。グンゼのグリズリーが正確にモデルアップしてるとすれば、かなり良い感じです。

で貼り付けたら、しっかりと押さえ込んで密着させます。そして寝るか、他の事しましょう。まぁ24時間は置いた方が良いと思います。


貼り付け位置を慎重に確認したら、ありったけの挟む物で緊縛する。
で酒でも呑んで一日以上放置。
忘れそうな頃に作業再開できるとしっかりくっついて良い感じ。

ひとまずくっついたスライド。何か迫力が出てきた。で、手に持ってみるとかなり剛性感がある。

んで、3mmのABS板を幅15mm・長さ210mmに切り出したモノをスライドトップに貼り付けて、ひとまず大まかな形が出来ました。

リブトップを貼り付ける。この部分も縦横方面に平行がでていないと、歪んで見えるので要注意!
エジェクションポートは取り敢えず無視して全面しっかりと貼り付けよう。

ココでまた小休止。とにかくしっかり乾燥させましょう。

続きます。。。
  

2017年06月16日

グリズリーウィンマグGBB製作記08

さて繋いだスライドは取り敢えず放置して、次にグンゼの方をバラしていきます・・・。
と、その前に各部の寸法をとりましょう。

まず、マルイのガバのスライド幅
23.3mm

グンゼのグリズリースライド先端部幅

23.0mm

グンゼのグリズリースライド中央部幅

24.9mm

グンゼのグリズリースライド後部幅

26.9mm

グンゼのグリズリースライド中央部の肉厚

2.5mm弱

って事は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

グンゼのグリズリーのスライド片面(中央部)の厚みを1mmに削ってマルイに貼り付ければOK!
って・・・
2.5mmの肉厚のモノを1.5mm削ぎ落とすって超大変!

取り敢えずグンゼのグリズリーをばらすのですが、シリンダーとスライドが改造防止のためか接着されてますんで、もう切断して折って割ってはぎ取る感じで3枚に下ろします。

接着されてるので、もう総攻撃してスライド側面の刻印部分をゲットする。大事な所にキズが入らないように注意!
  

2017年06月16日

グリズリーウィンマグGBB製作記07

さて次にスライドのチャンバー部分の延長はどうするか・・・
その前にアウターバレルのチャンバーも延長せねば成りません。色々見ていると___ちょうど2段有るロッキングリセスの凸凹一つセット延長で何か.45WinMagっぽい感じになりそうです。
と言う事はスライド延長の2ヶ所めはロッキングリセスの前側にドナースライドのロッキングリセス1セット分を挟み込むと言う事にしました。

てことでカット&接着。

一時的にロッキングリセスが3段出来るが、最後尾エジェクションポート寄りの1セット分はエジェクションポートの拡大によって無くなる。

今回使ったドナースライドはタン色のジャンクスライドを黒く仕上げ直ししたモノを使ったんで写真の途中で延長部分の色が変わったりしてます。

接着して粗く平面を出したスライド。
延長部分の様子が分かる。ドナースライドが違うモデルのモノだったので色が違って判りやすいという副作用が・・・

スライドの延長時には、スライドの下面のバリなどを処理した後、ガラステーブルに乗せ、左右からL字材で挟み込み、出来れば友人などに頼んで瞬間接着剤で仮止め、それからガッチリと接着という手順を踏みましょう。

スライド延長の作業風景。
しっかり押さえながら接着するにはもう2本「手」が必要。友人は大事ですなぁ。

その時に無理矢理スライドを密着させるのではなく、切断面に隙間がでても慌てずに。
とにかくスライドがまっすぐに繋がるよう注意して下さい。
隙間は埋めることが出来ますし、何しろ今回は三方向ににもう一枚貼り付けるので、隙間は気にしなくて大丈夫です。また強度もそちらの方で十分持ちますので、「ともかくまっすぐ」に繋げることを1番に考えましょう。

また今回2カ所でスライドの延長を行いますが、必ず一ヶ所ずつ行いましょう。手が4~5本有れば一気にいけそうですが、大抵が曲がってしまったり、段差が出来たりします。

つなぎ合わせたら良く乾燥させて、粗い番手のヤスリで平面出しを行って、芯が出ているか入念に確認しましょう。

2ヶ所の延長が終わったスライド。
細かい仕上げはしなくてもOK。1日以上乾燥させて、真っ直ぐに付いているのを確認して次に進む。

延長部分を内側から見た様子。

大体こんな感じになってれば半分くらい完成ですが、まだまだ辛い作業が待ち構えております。
  

2017年06月16日

グリズリーウィンマグGBB製作記06

フレームの方がほぼ目処が付いたら、スライドの加工に入って行きます。
大まかな流れはスライド延長>グンゼの側面の移植>スライドトップに3mm厚のABS板を接着>スライドの「肩」の部分の成形>エンジン・バレルのすりあわせ工作>細かなこと・・・となります。



まずはスライドの延長をやっつけましょう。

おもむろにスライドをカットしてますが。まぁ見てみて下さい。
場所はブリーチの前端、エジェクションポートの開口部より3mm後方にします。切った後にフレームに載せた写真がこちら。


いきなりスライドぶった切って、各パーツの構成を見てみる。
フレームは延長済み、インナーフレームも組み込み済み。
バレルを止めてマガジンを刺して、エンジン一式を閉鎖状態にしたところ。
この状態でハンマーが倒れて>バルブが開いて>ガスがエンジンに供給されれば普通にブローバック作動が始まる。

と言うか、バレル・エンジン(ノズル)・フレーム・マガジンをこの様な配置にすれば後はちょっとくらい合理性が失われても動いちゃうのだ。ガスブロ凄い!

ブローバック途中の各パーツ。
この状態ではもうBB弾はマズルから飛び出し、途中までブローバックしている最中。
スライド(マルイではピストンブロック込み)がこの辺りでマガジンからのガスをディスコネクトして(インナーシャーシ左側にある小さなパーツがグリップ方向へ押し下げられる)、もう少しスライドASSYが慣性で後退しつつ、シリンダーがシリンダーSPによって後方に引き込まれる。
スライドが最後部まで後退すると、後はスライドが前進しながらマガジンからタマを給弾して閉鎖する。
ガスの圧力がシリンダー内に入ってピストンを押し下げるのだが、の力の支点と成るのはチャンバーブロックとシリンダーブロックの接点なのだ。

.45WinMAGは.45ACPよりケース長で8mm長いと言うことですから、最低でもマガジン部(ブリーチ部分でも)で8mm、チャンバー部で8mmほど長くなると言うことです。
残念ながら私の所にある資料では真横から撮影して有る良い写真が無かったので立体資料たるグンゼのグリズリーも参考にしつつ、スライドの延長長を決めます。

仮装着したチャンバーと上手くかみ合ってます。またフレーム後方もキッチリ閉鎖しているようです。となると次にブリーチ部分を何ミリ延長するかなのですが・・・・。
色々考えた末に9mmちょっと延長することにしました。

この部分でスライドのブリーチ部を延長した。約9mm。
ノーマルスライドの内側のリブの意味を理解すると、この位置での切断>延長が一番スマートだと判断した。

何故8mmジャストでないのかは現物合わせ故に・・・言う事になります。
マルイのエンジン(に限らず殆どのモノ)はブローバック作動時にシリンダーが前方に残って暫くするとガスカット>シリンダーリターンSPの作用でシリンダーがブリーチに戻ると言う事になるんですが、スライド内側のリブの部分でこれ以上シリンダーとピストンが離れないように通せんぼしているのです。
よって、スライドの内側のリブを撤去して、シリンダーが動けるようにレールを付ければまぁいくらでもシリンダーストロークは伸ばせるのですが、アウターバレル(チャンバー)などに影響が出てくるので、これくらいがイイトコロかなと思っております。
エンジン作動量は現段階では約+15mmと言う事になりますかね。この辺はマガジンの完成を待って最終的に詰めて行きたいと思います。
最悪ノーマルのシリンダーを使用すれば、動くのは確実でしょう。

でもその前に、もうちょっとだけエンジンについて考えます。
ブリーチが長くなると言うことはブローバックエンジンのノズル先端も8mm前方に移動すると言う事になります。それに関しては単純にピストン前面を8mmほどかさ上げしてあげればいいと言う事になります。

ノーマルのシリンダーでは後の方が空いちゃう感じに成るのですが、シリンダーの先端は綺麗にチャンバーにはまります。
シリンダーの中にガスが入って作用する「ストロークが短い」状態になりますが、動くわけです。

今回はシリンダーも延長して、よりWinMAGのリコイルを再現しようと(ツカ確実にスライドをストロークさせたかった)エンジン排気量(シリンダー容積)も長手方向に広げました。
シリンダーの延長には、以前後ろの部分が割れてしまったガバのエンジンの残骸を切り取って暫定的にアルミテープで接着>延長し使用していましたが、10Mag程撃つと、やはり潤滑油が染みこんでテープの接着面がはげてしまってダメでした。

試作品のアルミテープで延長型シリンダーユニット。
左のピストンも8mm程延長してある。シリンダーも8mm程延長してストロークは16mmアップとしたのだが・・・

そこで、壮大な家探しの結果、昔のアルミ製懐中電灯の筒がストロークアップピストンの材料としてピッタリ。

家に転がってた大昔の懐中電灯の残骸。
いやぁ、何でもかんでも捨てないで撮っておくモンですなぁ。
この写真では分解してしまって筒だけの状態になってますが、昔の単三電池が盛大に液漏れしていてそのクリーニングに手間が掛かった。

コレを使用してロングストローク&少しだけボアアップシリンダーを製作しました。

ノーマルのシリンダーをこの様に切り取って、先ほどの筒を不圧バルブを押さえているパーツにネジ止め>そのパーツをノーマルの固定ネジに2本追加して3点止めにして、ストロークアップシリンダーを製作。隙間埋めには瞬着を流し込んだ。
もう数百発発射したが、壊れずに持ちこたえている。

まだまだ続きます〜

  

2017年06月16日

グリズリーウィンマグGBB製作記05

さて、ABSのアウターフレームの延長が上手く行ったら、インナーフレームを切断します。
左右で違う所を切るのも良かったんですが、今回は普通にグリップスクリューの逃げのある場所で前後真っ二つにしました。
切断にはカミソリのこを使う。本来ならば金鋸を使うのであろうが、亜鉛合金であれば歯の消耗は少ない。また切断の切り代が最小で済む。一番良いことは正確に切りやすいと言うこと。

フレーム前部は前方合わせで、後部は後方に合わせてアウターフレームにはめ込みます。普通に上手くはまるはず。だって延長部以外はマルイガバそのものですから。

セフティ&スライドストッププランジャーは割と単純な形なので一から作っても良かったんですが、今回ジャンクパーツがあったので2個一することにしました。
写真の様に切って

この様に切って、大きい方同士を繋げる。亜鉛合金製なので私がが入手できる接続方法は「瞬着」

前後を繋げます。

中のプランジャーは片方をプラパイプなどで延長して使う。この辺りの加工は結構手間の掛かる作業だ。スプリングレートなどはなるべくノーマルの設定から外れないようにするのがコツ。9mm延長されたら、スプリングを伸ばすのではなく、プランジャーを伸ばそう。
プランジャーガイドのつなぎ目は瞬着を流し込んでパテ代わりにした。まぁほとんど気づかれないはず。

フレームの逃げの部分はリューターで彫り込んで収まるようにします。

ココの段差は初め、マルイガバのようなプランジャーガイドを使わない予定だったので、半分埋めてしまったいた。だが、急遽リューターで掘り直すことになってしまった。
フライス板ではないので精度はヒドイモノだが、プランジャーガイドが納まれば良い&グリップに隠れるので掘れてれば良しとした。

トリガーに関しては、トリガーバーを鉄板からの切り出し>曲げ加工で行う予定でしたが、グンゼのトリガーバーを使います。
ノーマルのマルイのトリガーとグンゼのトリガーから切り出したトリガーバーを適当に繋げてやります。

マルイのトリガー+グンゼのトリガーバー。両者は1.4mmのネジで接合した。グンゼのモノはトリガーとトリガーバーが亜鉛合金で一体成形されている。
グンゼのノーマルトリガーをそのまま微調整>使用でもイイと思うのだが、亜鉛合金の染めの色が気にくわなくて、見えるところ(トリガー本体)はマルイを使用した。
寸法的にはほぼほぼOKなので後は各個体での現物合わせ調整と成る。


トリガーバーの内幅もマルイガバのマガジンをクリアする。もし引っかかるようなら様子を見ながら削って合わせよう。

この辺はフレーム延長などの誤差によって色々と変わってくるので「現物合わせ」にて対応してください。
組み込んでみて、シアを押せない場合はトリガーバー後部にプラ板を貼る等してトリガーバーを長くします。


ハンマーSPハウジングは、グリズリーの場合ダイヤモンドチェッカー&ストレートの様です。
で、形状が非常によく似てるのがデトニクスのメインSPハウジング。ジャンクボックスにちょうどマルイ・デトニクス用のハウジングがあったのでそれを使用します。
でもハンマーSPを止めている位置をもっと上方に移動しないとハンマーに力が伝わりません。
そこで2mmの真鍮線をこの様に加工して、横からハンマーストラットカップを止めます。止める位置はノーマルのガバの高さと揃えます。

左方にちょこっと見えるのが追加したハンマーSPの止めピン。

ピンの作り方はこの様にリューターに2mm真鍮線を咥えて、ヤスリで削って段付きに加工する。
先端の直径が1.5mm程に成ったら、長さを合わせて切断>ピンに合わせた穴をハウジングに開けて差し込んで完成。

まだまだ続きます。。。
  

2017年06月16日

グリズリーウィンマグGBB製作記04

ドンドン行きます。

トリガーガードの製作です。マルイのフレームにパテやABS板を貼り付けて再現しても良かったのですが、今回はグンゼのトリガーガードをドナーとして移植します。

まぁ適当に切って・・・マルイの方も切って・・・・張る・盛る・削る・・・だけです。が、トリガーが収まる穴の寸法にはちょっとだけ気を配りましょう。トリガーをガイドとして入れておくのも良い方法かと。
またドナーのグンゼの方は、トリガーガード内側のヒケやパーティングラインがヒドイので、切り取った状態で処理しましょう。



カミソリのこでさっくりと。この段階でグンゼの方は引き返せない橋を渡る。

マルイのトリガーガードを切り取ると、インナーフレーム前方の固定ねじ穴もなくなってしまうので、後からナットをエポキシパテで鋳込んフレームを固定できるようにします。

まずはマルイのサブフレーム前端の固定用ねじ穴を3mmに拡大する。

サブフレームに3mm皿ネジ(適当な長さにカット済み・今回は6mm程)と四角ナットをセット(このときにしっかりと締めずにサブフレームとの間に少し隙間をかけておく)した上で、剥離剤のメンタムを塗って、金属エポキシパテを盛りつけてフレームに押し当てる。
ムニュッとパテが押し出されて四角ナットが埋め込まれて隙間も埋まる。
少し固まったら、ネジを外しサブフレームも外す。こうすることで四角ナットだけがフレームに鋳込まれる。
バカトルクをかけなければ十分にサブフレームの固定の役に立つ。
エポキシパテが押し出されて出来た「バリ」は綺麗に取り除く。

ココまでの加工が終わったら、アール部分のライン出し、フレームの左右の平面出しと傷埋めを行います。
割と目の粗いヤスリでザックリと削った後に、細かい番手のヤスリで傷消しを行うと、綺麗にラインが出やすいと思います。

傷だらけなんだけどラインがぴしっとしているのと表面は綺麗なんだけど何となく歪んでいると
言うのでは前者の方が修正が楽だし出来上がったときの迫力が違います。