2018年09月17日
M4 サバイバルライフル 製作記 04

マイナスネジは何気に面倒だった。
レシーバー周りの追加工をします。
ボルトストップスクリュー・バレルロックスクリュー・リアサイト固定溝&スクリュー穴を開けます。
この辺りも実銃図面を参考にしつつモデルとのバランスを見ながら開けていきます。
今回ボルトストップスクリューの雌ねじだけは真鍮材をインサートしています。
ボルト操作によってそこそこの力が掛かるのでABSに開けた雌ねじでは強度・耐久性が持たないと判断しました。
この辺りの加工もフライス盤で行いましたが、勿論手加工でもイケます。
取り付け穴が空いたらそれらに取り付けるべきパーツを製作します。
先ずはリアサイトです。
アルミの端材と真鍮の端材を使用して製作していきます。リアサイトのピープ部分は中空のネジになっていて後部にはローレットが切ってあります。
アヤメのローレットネジというのはモノタロウ様でも扱いがないので、自作することにします。
先ずは真鍮製のM4のネジの頭のモールドを削り落として、そこにローレットが刻まれたリングを半田付けします。
ローレットリングはジャンク箱に転がっていた(多分)デザインナイフの刃を固定する金具です。それを薄くスライスしています。

今見るとデザインナイフの部品じゃないかも知れ無い・・・デモ似たようななモノは探せばきっとあるはず
ピープ穴はこのサイズであれば1.5mm〜2mm程が丁度良いでしょう。今回は2mm径で開けました。
4mmのネジの中心に2mmの穴を開けるのは中々難しいので少なくともボール盤で開けるか、ピンバイスでユックリと開けていくのがよいのではないかと思います。

ピープを開けてるの図。もし穴が大きすぎたら、それより小径のパイプを突っ込めば小さい穴に出来る

リアサイトの横棒は真鍮の端材で製作して半田付け。
リアサイトを固定するネジはマイナスの皿丸小ネジのようで、コレも中々見つからないネジです。しかも仕上げのことを考えるとメッキ無しのモノか真鍮製が欲しいのです。
色々探しましたが途中で諦めて、マイナス皿丸小ネジも製作する事にしました。
先ずは真鍮製マイナスネジを購入して、「手旋盤」にて皿小ネジ風に削ります。
M4に限らずアメリカ製のモノは殆どが「インチ」サイズで作られていてそれを製作しやすいようにミリに落とし込んでいく作業の中で、小さい部品ほどその誤差が大きく見えます。
結局ネジ頭のサイズを微調整してバランスを取りました。

完成したリアサイト。機構は単純で調整は面倒だが、キッチリ調整できる

クリックなど無いが、機能は果たしている。
次にボルトストップスクリューとバレルロックスクリューを製作します。
前述したようにアヤメローレット付き真鍮ネジは売って無かったので、モノタロウで12mmのローレット丸棒を購入し、その中心に先端3mm突起付き4mmネジ(頭無し)をねじ込み>半田で固定するという手法で製作しました。
一番難しいのは、丸棒の中心に穴を開ける作業でした。

ローレット棒からノブ頭を切り出して中心にM4のネジを切る。
M4の真鍮ネジの頭を3mm径に削り削り写真のようなネジ棒も製作。勿論コレも電動ドリルを使った「手旋盤」

両者を合体させて半田で接合。
ねじ山はレシーバーの厚みの4mm程。その先端にボルトやバレル基部に差し込む3mmの突起を飛び出させるようにする。
飛び出し量は各パーツを組み込みつつ調整した。
まぁ失敗しても何度も繰り返せば幾つかマシなモノが出来上がりますから根気よく行きましょう。
ローレットにネジが固定できたら頭の部分にマイナスモールドを彫り込んで、バレルロックスクリューの方には穴を開けて謎のピンを差し込んでおきます。

ノブ部分にマイナスモールドを切って完成。
各スクリューの根元には薄板が仕込まれていますので、タミヤの薄刃鋸の刃を焼き鈍して曲げ>穴開けして製作してスクリューの根元にセットします。

ピンぼけがヒドイ。今回は豊富にあった切れなく成っちゃった鋸の刃を使ったが、もっと柔らかい薄板があればそれを使った方が楽
Posted by ひらりん@ at 10:57│Comments(0)
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