2018年09月18日
M4 サバイバルライフル 製作記 06

ストックを伸張させると、コンパクトで中々構えやすい銃。
フレームがある程度出来たのでお次はストックです。
ストックは単純に鉄棒を曲げた形状なので、6mmの軟鋼棒を曲げて製作することにしました。
6mmの軟鋼棒はもう一つの趣味であるbikeいじりの時によく使うのですが、手で曲げるには限界ギリギリの堅さなんですよねぇ。

全然関係ない写真だが、このカブのリアサスの後にマウントしてある消火器やファーストエイドkitを取り付けるステーなんかを作って遊んでいる
と言う事で制作時の画像はありません。
大体1mほどに切った棒を先ずは真ん中でVの字型に曲げて、肩当ての部分の緩いRを付けます。
ガス溶接のようなバーナーがあれば赤めて曲げられるのでしょうけど今回は完全に冷間で曲げます。
緩いRはとても難しいです。万力で少しづつ曲げていったのでよく見ると「多角形コーナリング」のような感じになってます。
悪戦苦闘しながらも何とか形に出来ました。
材料の軟鋼棒は非常に安価(2mで200円位かな?)なので何度でも挑戦することが出来ます。
真鍮の棒でやった方が楽な気もしますが安くて固い素材で何度も挑戦した方がお得かと。
形状が出来て、後述するスライドブロックを本体に固定してスムーズに前後できることを確認できたら.ストック前端には抜け止めのロールピンを差し込む2mm穴を開けます。

一個ずつクリアして行けばこの様にカチッとロックするストックが出来上がる。ただし伸張・収納時に先端のピンで手にケガをしないように注意が必要。私は何度かひっかいてしまった。
丸棒に垂直に穴を開けるのは何気に面倒ですので慎重に開けましょう。私は2回ほど失敗して8mm程短くなっちゃいました。
ほんの少しヤスリで削って平面を出してそこにポンチを打つと、良い様なのですが、ドリルがはいった後に垂直でないことに気付いて焦りました。
後部には補強のためか横棒が溶接されているので、横棒も取り付けます。
多分銀ロウなどでも行けると思いますが、私は100Vの溶接機が有るのでので点止めしました。
ストックの製作と前後して、ストックを保持するブロックも製作します。
本当は真鍮のブロックがあればそれを削り出してフレームに半田付けしたかったのですが、真鍮のブロック材は中々にお値段がするので、豊富に在庫しているアルミ材のブロックから削り出しました。

後ろから見るとこのブロックのおかげで少しだけマッチョに見える。でも二度と分解はしたくない
ただ、真鍮のフレームとアルミのブロックの接合は非常に面倒で、結局裏側からネジ止めする方法になりました。
片方は、もう片方のネジ穴を通してネジ止めできるのですが、その反対側を止める場合が困ります。
手も、工具も入りにくいフレーム内側のネジを回すのは大変に困難です。結局ネジのひとつは斜めに開けて、ストックのロックラッチの穴から強引に止めました。
仕上げ終了後に瞬間接着剤で補強して緩まないようにしておきました。
ストックには伸張時にロックするロックラッチ&ボタンがあります。そのロックラッチのテンションは板バネを使っていますので、例のごとく薄刃鋸の交換済みの刃を切り出してバネ材とします。
その板バネに真鍮棒から削り出したボタンとラッチを貼り付けてフレームの内側から取り付けてロックボタン&ラッチとします。

板バネの素材といったら「コレ」の薄刃鋸の替え刃(使用済み)タミヤのモノはオルファよりも少々薄くて色がブルー。切り出ししにくいがPカッターやヤスリで傷を付けて折り切ると比較的簡単に切れる。くれぐれも手を切らないように注意が必要。

ストック収納時にはボタン&ラッチは押されっぱなし。ロックもない。

最後部まで伸ばすとロックされる。これ以上は抜け止めピンのおかげで抜けてこない
2018年09月17日
M4 サバイバルライフル 製作記 05

こうしてエジェクションポートを開くとどんな銃でも格好いいなぁと
次にフレームを作っていきます。
先ず1mm厚の真鍮板2枚を重ねて、その上に実銃図面から切り出した型紙を貼り付けて2枚一緒に切り出します。
左右同じ位置に開けなければ成らない穴なども2枚一緒に開けておきましょう。
真鍮板を貼り合わせるのは瞬間接着剤を使用します。切り出しが終わった後に隙間にカッターの刃などを入れて引きはがすことでほぼ同じ形の即板を切り出すことが出来ます。

今回製作時間が早めだったのは実銃図面が公開されていたから。原寸大に拡大して型紙を作れば深く悩まずに手早く進められる.紙を貼るのはスプレー糊で、剥がす時はバーナーで炙っちゃえば早い(火事注意)。
左右の側板の切りだしが終わったら1mm真鍮板を19mm幅に切り出した帯板を使ってフレームを作って行きます。

今回は大きな真鍮板から切り出したが、この様な加工は材料屋さんでも安価にやってくれるようだ。
大体の長さに帯板を切り出して、万力に咥えて気合いで曲げていきます。
原寸大に出力した図面と見比べながら曲げましょう。

万力に挟んで曲げてるの図。万力の跡を残したくない場合はアルミや木の板を挟む。

曲げ終わったフレーム後部部品と側板。何度か曲げると万力に挟んだ板のどこで曲がるか判ってくるので、失敗を恐れず何度でもやってみる.その為にも材料は多めに用意する。
帯板を曲げ終えたらバーナーを使って半田付けして行きます。部品が大きいので半田ごてでは少々厳しく、バーナーを使用します。ヤケドや火事に気をつけつつ、箱組みしていきましょう。

フレーム前側の半田付け連続写真。先ず万力やクリップなどで位置を固定する。固定できたらフラックスを塗布

しっかり炙ってフラックスが蒸発>変色する頃半田を流す。写真はフラックス蒸発中。撮影しながらだと難しい
ある程度組んで行くと熱が伝わりすぎて取れて欲しくない部品が取れちゃうと思いますが、取れて欲しくない部分には濡らしたティッシュを当てておくことで熱の伝わりすぎに依る熔解事故は少なくできます。
当然、接合面の洗浄・フラックスの塗布・隙間を作らないようにセッティングすることなど基本を守れば半田付けはかなり簡単で強度が出る工作方法です。
フレームの箱組みが終わると、かなり剛性感があるのを実感できると思います。バスタブ形状ですから上部開口部分は少したわみますが、その他の部分はしっかりしているはずです。

全体を見るとグリップが短いように感じるが、実はトリガーガードが異様にデカイ事から来る錯覚。握ってみると割と座りの良いグリップなのだ。ただ巨大なハンドガードが役立つほどの耐寒手袋をはめていると、やっぱり短いかも知れ無い。
M4サバイバルライフルの外観上の特徴として、スケルトン(と言って良いのか?)グリップとかなり大きなトリガーガードがありますがこれらも真鍮板を曲げて半田で接合します。
グリップに関しては2mm厚の真鍮板を気合いで曲げました。ユックリジンワリ曲げて行けばかなり近い形に持って行けます。
大きな曲線なんかは木の丸棒や鉄などの棒を芯にして曲げるとかなりの複合曲線を再現できるので焦らず頑張りましょう。
ハンマーで叩く時は様子を見ながら優しく行きます.いきなりガンガン叩くと傷だらけ&固くなる&戻せなくなります。

直角に曲げるより大きなRを曲げる方が難しい。ちなみにこの実銃図面、グリップの大きさがいい加減な図があるので注意。妙に長く描かれてる図面がある。

はみ出した半田は後でヤスリで削ってもOKなので気にしない。
グリップはフレームに貼り付けるとちょっとやそっとで曲がらないほどの強度が出ますので強度的な心配は要りません。
トリガーガードは初めグリップと同じ2mm厚の真鍮板を使用して作りましたが、フレームにあてがってみると何かバランスが良くないので1mm厚で作り直しました。

この写真では2mm厚の真鍮板を曲げている.後に1mmで作り直した。余ったこの部品は後で私が他の部品で美味しく頂きました。
Ω型に成形することが結構難しかったですねぇ。最後はある程度曲げたらプライヤーで挟んで曲げました。
2018年09月17日
M4 サバイバルライフル 製作記 04

マイナスネジは何気に面倒だった。
レシーバー周りの追加工をします。
ボルトストップスクリュー・バレルロックスクリュー・リアサイト固定溝&スクリュー穴を開けます。
この辺りも実銃図面を参考にしつつモデルとのバランスを見ながら開けていきます。
今回ボルトストップスクリューの雌ねじだけは真鍮材をインサートしています。
ボルト操作によってそこそこの力が掛かるのでABSに開けた雌ねじでは強度・耐久性が持たないと判断しました。
この辺りの加工もフライス盤で行いましたが、勿論手加工でもイケます。
取り付け穴が空いたらそれらに取り付けるべきパーツを製作します。
先ずはリアサイトです。
アルミの端材と真鍮の端材を使用して製作していきます。リアサイトのピープ部分は中空のネジになっていて後部にはローレットが切ってあります。
アヤメのローレットネジというのはモノタロウ様でも扱いがないので、自作することにします。
先ずは真鍮製のM4のネジの頭のモールドを削り落として、そこにローレットが刻まれたリングを半田付けします。
ローレットリングはジャンク箱に転がっていた(多分)デザインナイフの刃を固定する金具です。それを薄くスライスしています。

今見るとデザインナイフの部品じゃないかも知れ無い・・・デモ似たようななモノは探せばきっとあるはず
ピープ穴はこのサイズであれば1.5mm〜2mm程が丁度良いでしょう。今回は2mm径で開けました。
4mmのネジの中心に2mmの穴を開けるのは中々難しいので少なくともボール盤で開けるか、ピンバイスでユックリと開けていくのがよいのではないかと思います。

ピープを開けてるの図。もし穴が大きすぎたら、それより小径のパイプを突っ込めば小さい穴に出来る

リアサイトの横棒は真鍮の端材で製作して半田付け。
リアサイトを固定するネジはマイナスの皿丸小ネジのようで、コレも中々見つからないネジです。しかも仕上げのことを考えるとメッキ無しのモノか真鍮製が欲しいのです。
色々探しましたが途中で諦めて、マイナス皿丸小ネジも製作する事にしました。
先ずは真鍮製マイナスネジを購入して、「手旋盤」にて皿小ネジ風に削ります。
M4に限らずアメリカ製のモノは殆どが「インチ」サイズで作られていてそれを製作しやすいようにミリに落とし込んでいく作業の中で、小さい部品ほどその誤差が大きく見えます。
結局ネジ頭のサイズを微調整してバランスを取りました。

完成したリアサイト。機構は単純で調整は面倒だが、キッチリ調整できる

クリックなど無いが、機能は果たしている。
次にボルトストップスクリューとバレルロックスクリューを製作します。
前述したようにアヤメローレット付き真鍮ネジは売って無かったので、モノタロウで12mmのローレット丸棒を購入し、その中心に先端3mm突起付き4mmネジ(頭無し)をねじ込み>半田で固定するという手法で製作しました。
一番難しいのは、丸棒の中心に穴を開ける作業でした。

ローレット棒からノブ頭を切り出して中心にM4のネジを切る。
M4の真鍮ネジの頭を3mm径に削り削り写真のようなネジ棒も製作。勿論コレも電動ドリルを使った「手旋盤」

両者を合体させて半田で接合。
ねじ山はレシーバーの厚みの4mm程。その先端にボルトやバレル基部に差し込む3mmの突起を飛び出させるようにする。
飛び出し量は各パーツを組み込みつつ調整した。
まぁ失敗しても何度も繰り返せば幾つかマシなモノが出来上がりますから根気よく行きましょう。
ローレットにネジが固定できたら頭の部分にマイナスモールドを彫り込んで、バレルロックスクリューの方には穴を開けて謎のピンを差し込んでおきます。

ノブ部分にマイナスモールドを切って完成。
各スクリューの根元には薄板が仕込まれていますので、タミヤの薄刃鋸の刃を焼き鈍して曲げ>穴開けして製作してスクリューの根元にセットします。

ピンぼけがヒドイ。今回は豊富にあった切れなく成っちゃった鋸の刃を使ったが、もっと柔らかい薄板があればそれを使った方が楽
2018年09月16日
M4 サバイバルライフル 製作記 03

この辺りは中々にメカニカルな感じ。と言ってもシンプルライフルではあるが・・・
レシーバーがある程度出来たのでボルトを作ります。
今回のM4に関してはマルイのガバの発射機構(インナーシャーシetc)を使いますのでハンマー式と成ります。
ボルトを引くことでハンマーを起こして次弾の発射に備える感じです。
ブローバックによる疑似リコイルショックを諦めた時点でガスボルト方式も考えたのですが、自作するにしてもメーカー品のガスボルトを購入して改造するにしても少しハードルが高いように感じたので、デメリット(マガジンがリアルにならない・マガジン量産がメンドイ・ガス容量の不安etc)はありますが、ハンマー方式で行くことにしました。
ボルトはボルトハンドルの可動があるので2重構造になってます。ボルトの外形は20mmですので、都合の良いパイプ状の素材を探します。
ジャンクパーツを漁った結果、ボルトの外側はサンプロXP-100のシリンダーを使用することにしました。
外形20mm肉厚1mm内径18mmメッキが掛かっていること以外バッチリです。
内部は18mmのステンレスパイプを使用しました。

組み上がったボルトの外観。ボルト外側が3つのセクションに別れている。真ん中のボルトハンドル部分だけが回転し、前後はインナーパーツに固定されている
サンプロのシリンダーは3つに切って写真のように使います。
シリンダー部分はメッキ加工されていますので根気よくメッキを落としてやらないと半田が乗りません。メッキを落とすには初めは目の粗い紙やすりで傷を付けてから金ヤスリで落としていくと上手く行くようです。

ボルトの下側の開口部。この後、シリンダーに干渉する部分やハンマーを起こす部分などの小加工を施す

でこちらがその小加工を施した写真。内側ステンレスパイプの所を少し曲げたりしてシリンダーの位置決めを決めて、ハンマーの引き起こしを軽くするために角度を付けているのが判るだろうか?
ステンレスパイプやシリンダー(こちらの材質は真鍮っぽい)の切削にもフライス盤を使用しましたが、こちらも時間を掛ければ手加工でもイケます。

ボルトハンドルを半田付けする準備中の図。ボルトハンドル自体は6mmの真鍮棒を曲げてその根元に真鍮板でブロックを噛ませて一気に半田付けする。ほぼ一発勝負になるので万力等で角度を調整してしっかり固定して勝負する。もし角度など納得行かなかった場合は一回炙って半田を溶かしてバラバラにしてもう一度初めから挑戦。
ボルトハンドルを半田付けしたらその基部内側にボルトハンドルのラッチ用のプランジャーを仕込みます。
またそれに対応した内側パイプにクリックするように凹みを付けておきます。

ボルトハンドルの根元裏側にポチッと見えるのがボルトハンドルクリック用のベアリング。ホンの小さな音と感触だがコレがあると無いとでは完成時の酒の旨さが違うのだ。
ボルトハンドル部分以外の外側のパイプは内側のステンレスパイプと固定させますので、1.4mmの小ネジを使って、しっかりと固定できるようにテキトーに固定します。
ボルトの最後部にはジャンクパーツでダミーのコッキングインジケーターを再現します。

多分実銃は真ん中の突起がコッキング時に飛び出してインジケーターと成る(と思う)のだが、今回は適当にダミーとしてお茶を濁した。
シリンダーの前部には東京マルイのガバ系シリンダーをはめ込みますが、これはあまりしっかり固定せずに少しグラグラする位でイイと思います。
と言うのもマガジンとのクリアランスやズレを吸収するためで、多少の遊びを作っておいた方が良いかなと。
このシリンダー・チャンバー・マガジン・ボルト・ハンマーなどの位置関係は後ほど微調整して行きますのであまり詰めて加工してしまうと加工代が残らないのでココではチャンバーのセンターとボルト/シリンダーのセンターが出ているかどうかを確認してOKとしておきます。
2018年09月15日
M4 サバイバルライフル 製作記 02

M4の後継機であるM6と共に。折りたたんだ状態では双方同じ様な長さなので(M6の方は民生用でバレルが長いが)軍の要求が寸法に関してはあまり変わらないのではないかと思う
先ずは、上手く行くかどうか分からなかったアウターバレルの製作から行きます。
旋盤も無く、またテーパーパイプを削り出す技術もない私は懐かしのサンプロXP-100のABSアウターバレルを電動ドリルに噛まして良く切れるヤスリで削る
必殺「手旋盤」することにしました。
この「手旋盤」・・・非常に危険な行為なのでよい子はまねしちゃダメですし、マネをして何があっても責任は持てません。
最悪指を無くしたり、大けがをする可能性があります。またケガをしない場合でも家具が壊れたり、制作物がおシャカになります。
特に今回のように長いものをヤル時は、リスクが非常に高いです。
私は欲求に負けてやっちゃいましたが・・・・
熱が加わりすぎないように冷やしながら、ABSアウターバレルの外形を約2mm程シェイプアップさせます。
出来上がる頃には部屋と体中ABSの粉まみれになりました。

まだあるサンプロXP-100のアウターバレルと削り出したバレルとその元になった図面。ネットに転がっている図面は解像度も高くて寸法を読み取って実寸まで拡大することで製作時の感覚がつかみやすい。図面って素晴らしいと感じる一瞬。
アウターバレルが何とかそれらしい形状になったらバレル基部を整えつつ、アウターバレルに補強のアルミパイプを通します。
次に考えるのはレシーバーとの接合ですが、約20mm径のネジなんて切ることも出来ないし、タップもダイスもその直径では持っていませんし購入するにしても高すぎます。
で色々とジャンク箱を漁って、丁度イイモノを発見しました。
ハドソンのMAD-MAXガスカートです。

懐かしのMAD-MAXガスカート。何でも捨てずに持っているもんだなぁと。
コレのリムと本体のネジ径が丁度良い感じ。材質もABSの様で接着も可能。
早速必要部分を切り取ってバレル基部に接着します。

この辺りは寸法が決まれば分解しないのでガッチリ接着する。バレル周りの剛性を考えると金属で製作したい所だが、旋盤購入まで我慢かなぁ・・・
ただ、ガバ用のチャンバーが大きいので実銃のようにロックボルトを外してバレルを外すことは出来ない仕様になってしまいました。
バレルを外すにはボルトを抜いてインナーバレルASSYを引き抜いてからバレルを回せば分離できます。
もう数ミリチャンバー部分の高さを詰められればそのまま分解出来そうなので、後でやって見るかも知れません。ジャムが怖いですが・・・
今日BLOGの投稿してから上記の改修作業を行いました。
今のところ分解は実銃通りに出来ます。ジャムの確認は可変HOPの穴の修正が終わってから確認してみます(穴位置ちょっと失敗しちゃったのでパテ埋め>修正中。
次にレシーバーですが、ABSパイプの27mmと24mmを組み合わせて外形27mm/厚さ4mmのパイプを作ります。
そのままでははまりませんので24mmのパイプの外形を少し落としてインサートします。
両者を溶着系の接着剤でガッチリ固めて先端部分の内側にMAD-MAXの雌ねじ部分を瞬着で接着します。

微妙に径が合わない場合は紙を巻いて瞬着を染みこませて外形を太らせる。あまり巻き数が多くなければ比較的芯は出るようだ。チャンバーの逃げのためにねじ山の一部を切り欠いてある
次にエジェクションポートやボルトハンドルの溝・レシーバー下側の溝をフライス盤で削り出します。
ココの寸法だしは実銃の図面を参考にガスガンとして上手く落とし込めるように開けていきます。
まぁABSなので後からリューターやヤスリで追加工が出来ますから、ガンガン行きましょう。
焦らずやればこの行程も手加工でイケると思います。

製作途中での構造検討・確認会議中の一コマ。大体イケそうな感覚はこの時点で判明。
2018年09月15日
M4 サバイバルライフル 製作記 01

半田付けが慣れて来て、ABSの箱組みよりも強度が出せるようになった。昔少しだけやってた鉄道模型の技が役立った。
1,材料
アルミ端材 A5052 端材
アルミパイプ 直径15mm/13mm/12mm/10mm/9mmなど
ステンレスパイプ 直径18mm
真鍮板 1mm/2mm/3mm厚
真鍮パイプ 8mm他
真鍮丸棒 6mm/10mm
軟鋼棒 6mm
ABS版 1mm/2mm/3mm
サンプロ XP-100のジャンクアウターバレル(ABS)
ハドソン MAD-MAXのカート
東京マルイ ジャンクガバのマガジンとインナーシャーシ・シリンダー・チャンバー
社外 マルイガバ用ロングインナーバレル
色んなジャンクスプリング
色んなネジ 真鍮マイナスネジ各種>モノタロウ
色んなピン〔平行ピン/ロールピン)
ローレット加工してある棒12mm
1.4mm/1.7mm皿ネジ
その他色々・・・・
2.工具
真鍮の大まかな切り出しやレシーバーの切削加工・細かなパーツの切り出しに例の秘密兵器を使用していますが、時間を掛ければ手工作でも何とかなります。
バーナー>真鍮素材の半田付けに多用しました。半田は多用します.フラックスもお忘れ無く・・・。
M1.4mm/M1.7mm/M2.6mmのタップ
>細かな部品締結用ネジタップ。
M6mm*1mmのタップ
後は何時もの工具です。
基本方針
・初めはガスブローバックの機構を応用してリコイル付きのボルトアクションを考えていましたが、ディスコネクターやバルブロックなんかをシンクロさせるのが苦しい&マガジンガス容量の不安からブローバック(リコイル)機能を無くしたガスボルトアクションにすることに決定。
・パワーソース と言うわけでガス。エアー式も考えたんですがアクションが重くなるので止めました。
・全体の材質は…>フレームは真鍮板の半田付け・レシーバーはABSパイプの組み合わせで行くことに。アウターバレルの製作に苦労しそうなのでそこから始めることにします。
・発射機構は…>ブローバックガバのバルブロックを除いた響き打ちガスライフルに。
・ストック部分は軟鋼棒を気合いで折り曲げて製作
・バレルに可変HOPは装備したい。記事公開時には可変機構は未装備(イモネジ付ければ可変化可能)
3.資料
Web上の色々なページ 特に実銃の図面はサイコーでした
2018年09月14日
M4 サバイバル ライフル 製作記 序

一月位で完成したM4。Webに乗っている写真はどれもかなりくたびれた印象。まぁ60年以上前のミリタリーだから仕方ないかなと。
製作する分には仕上げが多少汚くても良いのかなぁと油断してしまう
M6スカウトアイフルの製作が一段落して、次のネタを探していたときに、気になる銃がありました。
M4サバイバルライフル・・・
コレなら割と早く製作できるんではないかと思い、勢いで製作しました。
製作を始めるに当たって資料を探したのですが、実銃の図面が出てるんですね。
コレがあることで、非常に早く製作する事が出来ました。
一月くらいで出来上がりましたね。マァお仕事も超暇だったのもありますが。。。
実銃はWW2後に航空機のサバイバル用として開発されており、使用弾薬は.22ホーネット装弾数は4+1。
AR-5(後のAR-7のボルトアクション版)>M6スカウトライフルと進化していったようですが、今回は先祖返りでM4です。
2018年08月23日
M6スカウトライフル 製作記 09 終

スリングは今現在パラコードを平編みしたモノに変えた。よりサバイバルチックになった。
仕上げ〜完成
各部部品が仕上がって組み上げたら、先ずは試射。
動画に上げていますが、かなり命中精度は高そうです。
何回か書きましたが、基本パワー不足で焦りました。
色々な改修の結果、動画(記事の最後にもう一度URLを張っときます)にあるように、実用十分なパワーに落ち着きました。
で、仕上げ。
ストックなどの真鍮部品は折り曲げるためにガンガン叩いているので、全体的に傷だらけ+凹凸だらけ+半田等の汚れだらけです。
240番のヤスリで粗研ぎして、パテ埋め>再研面>またパテ盛って・・・を繰り返します。マァマァ見れるようになったら、サフを吹き>400番程度で均して・・・
まるで車の板金のようです。
もう一個の趣味であるバイクの塗装何かより面倒でした。
特に銃器は手に持って使うことが前提ですから、使って行くウチに所々剥げてきてしまって綺麗なままを維持するのは中々大変です。
セラコートみたいな強度の高そうな仕上げに出来れば良いのでしょうけど・・・
適当なところで妥協して、プライマーを吹いた後、銃身はダークパーカー・本体やストックなどはパーカーシール・実銃が樹脂っぽい部品はブラックパーカーで仕上げします。
他の部品に関しても同様に仕上げて組み上げます。良く触る部品は黒染めした部分もありますが、半田部分はガンブルーが反応しないのでやっぱり塗装に頼ることになりました。
組み上げている最中にも塗装が剥げたりしましたが、もう気にせず組み上げて完成です。
今後の課題としてはガス漏れ事故を起こしてしまって暫定修理状態のバルブブロックを新しく作り直すことと、HOPチャンバーの一や設定の再検討をしてもう少し命中精度を高める改修工事をするかどうかですかねぇ。
上段バレルに関しては弾筋自体、綺麗に飛んで行くので、まぁ良いかなぁと思います。
下段の散弾の「一発だけHOP効き過ぎ現象」を何とか出来るのか今後の課題ですね。
さてさて、暫く個々を休止して取り組んだM6スカウトライフルですが何とか完成し、お披露目することが出来ました。
お付き合い下さいまして、また色々とコメントを頂いて新たなモチベーションの源になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
で、完成動画をyoutubeに上げておりますので暇な時にでも見てやって下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=Zzfukv1511g
それでは。

レシーバー部分のアップ。ボコボコだったストックの真鍮板は何とかこのレベルまで仕上げられた。
P.S.
次回作ですが・・・Mの後の数字を進めるべきか戻すべきか・・・それともGBBに進むのか・・・.22口径が元々好きなのでそっち行くか・・・
どっちにしても今回ほど時間は掛けずに公開出来るかな?と思ってます.お楽しみに〜
2018年08月22日
M6スカウトライフル 製作記 08

主要部品が出来上がりつつある状態で、モチベーション維持のために形にしてみましたの図。
途中でこうやってモチベを維持しないと半年の長丁場、精神的に持たない・・・。
ハンマー・トリガー
今回のM6ではハンマーがガス放出バルブを叩き分けることで上下のバレルを別々に発射できるようにしました。
上下や、4連バレルを個々に発射する方法としては、ガスルートを切り替える手法もあるのですが、かなり組み込みにくい寸法だったのと、私の技術では気密が取れそうもなっかたので、バルブを2コ組み込み、ハンマー側で切り替える方式にしました。

上下に2コバルブがあるのが分かるだろうか?上が上部バレル用、奥に見えるのが下段散弾用のバルブ。
上部バルブに関しては、ちょっとした悲しい事故でガス漏れするようになってしまい、現在の姿はもう少しみっともない姿になった。

で、そのみっともない姿になってしまったバルブ周り。どうもバルブを閉め込むねじ山を舐めてしまったようで、ガス圧が掛かると少し漏れた。
仕方ないのでバルブ周りに小ネジを立てて、ワッシャでバルブを押さえている。ホントにお恥ずかしい。
トリガー&ハンマーの機構としては単純なシングルアクションなので、割と簡単です。ディスコネクターとか要りません。
トリガーとハンマーのクリアランス調整はユックリと慎重に調整しましょう。
もし失敗して削りすぎたりした場合は補強のためにインサートした真鍮板を打ち替えることで再チャレンジできます。

トリガーASSY。独特の形状のトリガーの前方にハンマーに引っかかる突起がある。トリガー自体はアルミ製なのだが(実銃は樹脂っぽい)、突起部分には1mm厚の真鍮板をインサートしてあって、摩耗に備えている。塗装しちゃっているが、何となく色が違うのが分かるだろうか??

ハンマー。写真は上下逆さまに写ってしまっているが、写真上部のトリガーに設けられた突起とトリガーの突起が噛み合ってハンマーコックされる。
ハンマーもアルミの削り出しなのだが、トリガーとの接触部分には真鍮板をインサートしてある。
ただ、M6の場合ハンマーが倒れてバルブを叩いた後、そのままハンマーSPテンションがバルブに掛かったままだと、ガスが全放出してしまいますので、ハンマーのSPテンションはガスバルブに触れる寸前までしか効いていないようにしています。
要は「響き打ち」にしておかないとダメなんです。ガスバルブの戻りのテンションが弱い場合この方式にしないと、一発撃つと全ガスが出てしまいますし、ハンマーダウン時にハンマーを押すことでガスが放出されてしまいます。
作動シークエンスは・・・
1.トリガーを引いてハンマーが倒れてガスを放出(このバルブを叩く力はハンマーSPとハンマーの重量による慣性力)。バルブに直接メインSPの力は伝わらない。
>コレでBB弾発射。
2.ハンマーの慣性力(ハンマーの質量とハンマーダウンのスピード)によってハンマーがガスバルブを叩いてガスを放出後バルブSPとガスの内圧によりハンマー(このときはハンマーに掛かる力ははフリー)を押し戻す。
>多分BB弾加速中。
3.ハンマーはバルブに触れる寸前の所に戻ってきて停止(リバウンド)。
>多分BB弾飛行中
4.トリガーを戻すとトリガーに設けられたハンマーストップノッチ(ハーフコックみたいな感じ)に引っかかってバルブを押す寸前でハンマーを倒れないようにロック。
>BB弾着弾
作動シークエンスはこんな感じです。

トリガーASSY組み込みの図。
トリガーはインナーシャーシに固定されています。ハンマーはそのインナーシャーシとストックにハンマーピンでインナーシャーシもろとも固定されます。インナーシャーシも真鍮板の半田付けで製作しました。割と力が掛かるので、補強材を入れつつ丈夫に製作します。
分解・組み立て時にはバルブブロックを取り外してからユニットごと取り外します。

ハンマー組み込みの図。ストックが2つ割になっていないので、組み込みにくい。特にハンマーストラットをメインSPに入れるのとハンマーピンを差し込むのが手間だ・・・ハンマーが切り取られたようになっているのはこの部分にガスホースが通るから。
ハンマーSPはマルイのガバ用のハンマーSPを使用していますが、パワー調整のためにSPテンションを調整できるようになっています。結局最大にしてもパワー不足で困りましたが・・・
<ハンマーストラットは、転がっていた何かのハンドガン用ストラットを切って削って使っております。
ハンマーに設けられている上下バルブの切り替えレバーは、ハンマー内にプランジャーとSPにより上下のクリックさせています。

バルブ切り替えレバーの動作。クリックを設けたことで不意に切り替わったりしない。
2018年08月21日
M6スカウトライフル 製作記 07

今日M6スカウトライフルに関する動画を撮影してきた。
やはり自然の中こそこの銃が映えるなぁと
リアサイト・フロントサイト テイクダウンレバー
実銃はリアサイトはピープとVノッチの切り替えになっています。
.22の時は小動物を良く狙えるピープ、.410の時は素早く蛇なんかを捕らえられるVノッチって感じなのでしょう。
試射してみると、思いの外弾道が安定していたので、フロント・リアサイトも真面目に製作しました。
真鍮板を切り出して,L字型に半田付けして回転軸も半田付け。回転軸にクリック用の溝を切ります。
チャンバーブロック(レシーバー)上部にアリミゾ切ってリアサイトベースを組み込み、クリック用のSPとボールベアリングを仕込みます。
左右調整は叩いてリアサイトベースごと動かす感じです。

リアサイトはクリック付きで可動する。左右の移動はもっとタイトにフィッティングすれば完璧だったのだろうが、私の工作精度ではそこまでは無理だった。
フロントサイトはABS板の積層にて製作します。アウターバレルとマズル部分は直径が違う様なので写真のように製作しました。

5mm厚のABS板を2枚重ねて銃口が通る穴を開けて、2枚にバラして、後の一枚だけ銃身が通るように穴を広げる。
それが出来たら2枚を接着して、外形を削り出し、横穴を通して完成。
フロントサイトはABS製だと強度的に心配なので、後でメタルに置き換えようと思いますが、割と肉厚が薄いので上手く亜鉛合金が流れるか心配です。
>その後やってみましたが、案の定湯が流れにくくて失敗しました。後でまたチャレンジします。
実銃ではサイトの上下調整はフロントサイトを削って合わせる(笑)為に少々背が高く作られているそうですが、大体合うように高さを調節しました。
中折れ式なので、装填後に銃身をロックさせなければ成りませんが、そのテイクダウンレバーもアルミ材からの削りだしで製作しました。

この部品も削る際に色々難儀した。微妙なクリアランスというのが基本分かっていないので、ある程度キツメに製作してヤスリで調整。
この部品が、きつすぎるとロック解除の時に固くてダメですし、緩いとガタガタになってしまいます。
なので少しだけキツメに製作して各部を組み立てながら調整することで、動画のように「パチッ」とロックできるようになります。
ホントは銃を痛める&行儀が悪いのであんまりしちゃダメなんですが、手首のスナップでロックすることも可能です。
スナップロックはもう出来無くなっちゃいました。と言うのも昨日お知らせしたガス漏れ修理>パワーダウンを解決するためにもう一個パッキンを噛ませたためです。
でもそのおかげで0.5J程のパワーが出たので結果的にはokかと。
詳しくは下の方にあるyoutubeの動画をご覧下さい。
んで、本日、M6の完成試射動画を撮影してきました。
youtubeにて公開していますので、見てやって下さい。初めての顔出し・・・緊張しましたねー
カミカミ&不都合多いのは大目に見て下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=Zzfukv1511g