2017年07月18日
ベクター CP-1 GBB化 製作記03

フレームとスライドの質感の差が出たと思うのだが・・・
ノーマルスライドにはエジェクターのモールドが施してありますが、ちょっと眠い感じなので、ダミーエジェクターをアルミの部材から削り出してエジェクターとします。

アルミのL字材を材料にエジェクターを製作する。この手のアルミ材は黒染めが結構メンドイ。

切り取って薄くして形を整えて完成。
エジェクターをはめ込むためにエジェクターのモールドを深さ1mm程彫り込んでやりましょう。
固定方法は、ネジ止めにしたい所ですが、肉厚や内部パーツとの関係でエポキシ系にて行います。もしブローバックの衝撃で外れて行方不明になってもまた作ってやればいいのです。

この様に彫り込む。
スライド尾部は長さの目安に成る様にまずは3mm厚のABS小辺を接着後、パテにて成形。ラインが繋がりつつ・リアサイトに影響が出ないように・左右対称に成る様に注意しましょう。
パテ盛りすると気泡の処理などが大変ですが、この部分は最終仕上げでストーン調スプレーで表面を荒らしますので適当でOKです。
スライド前部はノーマルのスライドに継ぎ足すように延長します。スライドを切ってABS板を接着して延長するやり方でも良いのでしょうが、強度的な問題が出てくるので、スライド先端を伸ばして行く手法をとります。
やはり一体で成形されたパーツは強度的に安心できますからね。

まずこの様に大まかにABS板を接着する。
まずはABS板を大まかに貼り付けて完全乾燥させた後に、バレルの穴を大きめに開けインナーバレルが通るアルミパイプを接着します。
ノーマルスライドに元々空いていたの穴を頼りにアルミパイプの軸線を出しましょう。

延長部分がしっかり乾燥したら、ラインを合わせて成形する。

アルミパイプを鋳込んだ後にパテで隙間埋め>乾燥後にリューターで形状出し。
その後、資料写真やノーマルスライドを参考にして成形します。
CP-1の外観の特徴としてスライド先端は上方に楕円形になっています(分解時にバレルが邪魔になるのでその逃げ)ので慎重にリューターで加工します。
ノーマルスライドの形状を参考にすれば割と綺麗に造形できると思います。
分解時には写真のようにバレルが軸線に対して上方に傾きます。

スライド後退時はこんな感じ。

分解時にはこの様にスライドが傾く。
後はフロントサイト用のアリミゾ切って、ABS板からフロントサイトを作ります。フロントサイトの固定は2mmのイモネジを立ててフロントサイト上部より固定するようです。
スライドのアリミゾは手加工でやると、溝がかまぼこ状に成っちゃったり、溝幅が広くなっちゃったりしますが、よく切れるヤスリを駆使して切って下さい。
また多少失敗してもABS板やJBウェルドで修正できますので、頑張りましょう。
2017年07月18日
ベクター CP-1 GBB化 製作記02

握ると非常にグリップフィーリングが良い。トリガーセフティーも気になる感じではなく自然に解除される。
まずはCP-1をバラしていきます。この手の銃は見えるネジやピンを抜いて「おりゃっ」とスライドなんかを広げるとばらせます。
まだ売っているモデルならばベースとしては安いので、半分破壊覚悟で分解するのも良いのですが、もはやレアモデル。
慎重にバラしましょう。

バラして余ったピンは使うので取っておく。トリガー上方のピン穴は実銃にはないので埋める。
さて、実銃の写真と比べるとやはり少々短い感じがします。
実測すると全長は168mm程のようです。
各部アレンジも入っているようですがココは自分の感覚を信じて、スライド前部7mm尾部3mm伸ばして全長175〜6mmに成るようにしました。

尾部にはパテを盛りつけて3mm程伸ばす。
スライド尾部は全長に影響を与えないのですが、写真を見るともう少し尾部の長さがあって良いのかなと思いましたので延長します。

スライドを広げて分解する。
まずスライドですが、必要ないと思われる内側のレールやリブを削ります。
スライド前方にあるレールは残しておきます。
スライド内部はこんな感じです。

スライド後半部分のリブは全て削り取る。
CP-1は分解時にスライドを一番後まで後退させて後を持ち上げて分解する方式です(ワルサーPPKやSIGP230のような感じ)。
またG26のインナーシャーシは前後2分割されているので、スライド側のレールも前後で2分割するような感じになります。
ガス作動の実銃ではフレーム前部のレールは存在せず、完全固定されたバレルがレールの役目の代用をするのですが、今回は前の方にも少しだけレールを設定しました。
スライド底面のレールは1mm*1.5mmのABS板を貼り付けます。
溶着系の接着剤を使いしっかりと接着しましょう。
スライド後部はエンジン固定用に左右1.5mm程の内張をしてやって、エンジン左右のガタを無くします。
またエンジン後部がスライドに固定できるように、3mmのナットを仕込んだブロックを接着してあります。
スライド全体の肉厚が薄いので、スライドのエジェクションポート回りに2mm位のABS板を、それ以外には1,5mm程のプラ板を貼り込んでスライドの肉厚を増しておきます。
バレルが固定なのでスライドとバレルのクリアランスをあまり大きく取らずに済みます。チルト式のショートリコイルだとロッキングラグとアウターバレルのクリアランスで苦労するのでその辺は楽かなと。

スライド加工を終えてエンジン搭載した写真。細々と加工をしているが、写真から読み取って頂きたい。

スライド前部左側。中央部の白いのは1.5mmのプラ板を貼り付けたモノ。スライドの左右も肉厚を増すためにABS板を貼り付けてある。

スライド前部右側。スライドの下端には0.5mmプラ板を貼り付けて少しだけスライドの高さを増している。
ちょっと長くなるので分けます・・・。