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Posted by ミリタリーブログ at

2018年08月22日

M6スカウトライフル 製作記 08


主要部品が出来上がりつつある状態で、モチベーション維持のために形にしてみましたの図。
途中でこうやってモチベを維持しないと半年の長丁場、精神的に持たない・・・。


ハンマー・トリガー

今回のM6ではハンマーがガス放出バルブを叩き分けることで上下のバレルを別々に発射できるようにしました。

上下や、4連バレルを個々に発射する方法としては、ガスルートを切り替える手法もあるのですが、かなり組み込みにくい寸法だったのと、私の技術では気密が取れそうもなっかたので、バルブを2コ組み込み、ハンマー側で切り替える方式にしました。


上下に2コバルブがあるのが分かるだろうか?上が上部バレル用、奥に見えるのが下段散弾用のバルブ。
上部バルブに関しては、ちょっとした悲しい事故でガス漏れするようになってしまい、現在の姿はもう少しみっともない姿になった。


で、そのみっともない姿になってしまったバルブ周り。どうもバルブを閉め込むねじ山を舐めてしまったようで、ガス圧が掛かると少し漏れた。
仕方ないのでバルブ周りに小ネジを立てて、ワッシャでバルブを押さえている。ホントにお恥ずかしい。


トリガー&ハンマーの機構としては単純なシングルアクションなので、割と簡単です。ディスコネクターとか要りません。

トリガーとハンマーのクリアランス調整はユックリと慎重に調整しましょう。
もし失敗して削りすぎたりした場合は補強のためにインサートした真鍮板を打ち替えることで再チャレンジできます。


トリガーASSY。独特の形状のトリガーの前方にハンマーに引っかかる突起がある。トリガー自体はアルミ製なのだが(実銃は樹脂っぽい)、突起部分には1mm厚の真鍮板をインサートしてあって、摩耗に備えている。塗装しちゃっているが、何となく色が違うのが分かるだろうか??


ハンマー。写真は上下逆さまに写ってしまっているが、写真上部のトリガーに設けられた突起とトリガーの突起が噛み合ってハンマーコックされる。
ハンマーもアルミの削り出しなのだが、トリガーとの接触部分には真鍮板をインサートしてある。


ただ、M6の場合ハンマーが倒れてバルブを叩いた後、そのままハンマーSPテンションがバルブに掛かったままだと、ガスが全放出してしまいますので、ハンマーのSPテンションはガスバルブに触れる寸前までしか効いていないようにしています。

要は「響き打ち」にしておかないとダメなんです。ガスバルブの戻りのテンションが弱い場合この方式にしないと、一発撃つと全ガスが出てしまいますし、ハンマーダウン時にハンマーを押すことでガスが放出されてしまいます。

作動シークエンスは・・・

1.トリガーを引いてハンマーが倒れてガスを放出(このバルブを叩く力はハンマーSPとハンマーの重量による慣性力)。バルブに直接メインSPの力は伝わらない。
>コレでBB弾発射。

2.ハンマーの慣性力(ハンマーの質量とハンマーダウンのスピード)によってハンマーがガスバルブを叩いてガスを放出後バルブSPとガスの内圧によりハンマー(このときはハンマーに掛かる力ははフリー)を押し戻す。
>多分BB弾加速中。

3.ハンマーはバルブに触れる寸前の所に戻ってきて停止(リバウンド)。
>多分BB弾飛行中

4.トリガーを戻すとトリガーに設けられたハンマーストップノッチ(ハーフコックみたいな感じ)に引っかかってバルブを押す寸前でハンマーを倒れないようにロック。
>BB弾着弾

作動シークエンスはこんな感じです。


トリガーASSY組み込みの図。

トリガーはインナーシャーシに固定されています。ハンマーはそのインナーシャーシとストックにハンマーピンでインナーシャーシもろとも固定されます。インナーシャーシも真鍮板の半田付けで製作しました。割と力が掛かるので、補強材を入れつつ丈夫に製作します。
分解・組み立て時にはバルブブロックを取り外してからユニットごと取り外します。


ハンマー組み込みの図。ストックが2つ割になっていないので、組み込みにくい。特にハンマーストラットをメインSPに入れるのとハンマーピンを差し込むのが手間だ・・・ハンマーが切り取られたようになっているのはこの部分にガスホースが通るから。


ハンマーSPはマルイのガバ用のハンマーSPを使用していますが、パワー調整のためにSPテンションを調整できるようになっています。結局最大にしてもパワー不足で困りましたが・・・

<ハンマーストラットは、転がっていた何かのハンドガン用ストラットを切って削って使っております。


ハンマーに設けられている上下バルブの切り替えレバーは、ハンマー内にプランジャーとSPにより上下のクリックさせています。

バルブ切り替えレバーの動作。クリックを設けたことで不意に切り替わったりしない。

  
Posted by ひらりん@ at 22:49Comments(0)M6 スカウトライフル 製作記