2018年08月18日
M6スカウトライフル 製作記 04

実銃で良く行われているバレルにパラコード巻をしてみた。確かに構えやすく、撃ちやすくなった。
ストックです。
実銃はプレスで断面形状を「ロの字型」に成形した後、ハンマーの後の部分で溶接しているようですが、結構深い折が必要なので、左右モナカで製作した後、半田で溶着させる方法をとりました。
350*170に切り出して貰った真鍮板を2枚瞬着で仮止めして、その2枚板に型紙を接着。

長い直線部分を真鍮板の端に合わせて切る長さを減らしたかったが、バカ正直にギリギリに設定してしまって、あえなく長い距離を切り出すはめに。
切り出しにはカミソリのこを使用した。
2枚一緒に切り出します。切り出しは糸鋸やカミソリのこを駆使。ストック下側に空いている穴などはフライス盤で開け、同じ形状の板を2枚切り出します。

切り出して、左右共通に空いている穴を開口して切り口を整え、OKなら、仮止めしていた2枚の板をカッターで剥がす。
仮止め時にあまりガッツリ接着すると、剥がすのに難儀する。型紙についても同様で、弱めのスプレー糊などを使用した方が良い。

左右切りだし>折り曲げを待つストック部分。曲線部分はリューターやフライス盤などを駆使して成形。
右側の板にはダミーのファイヤリングピンボルトがありますし、少し形状の違う場所もありますので、「大枠共通・細部に違いアリ」を意識しつつ製作します。
ストックの上部と下部は90度に折り曲げなければならないのでコレはもう力技にて折り曲げました。
万力に挟んで少しずつハンマーで叩きます。
当然のことながらキズ・歪みなど出てしまうのですが、ユックリと落ち着いて曲げていきます。
折り曲げているときの写真は撮影する余裕がありませんでした。
たたき終わった頃に割と安く「ベンダー」が売られていることを知り、ショックを受けつつも、キズはパテで埋め・歪みはハンマーで優しく叩き左右合わせたときにズレないように修正します。
外側に関しては最悪の場合、プラ材や板金系のパテで修正出来るので、ヤケを起こさないように頑張ります。

汗と涙を大量に流しつつ、折り曲げ終わって見てみると、エライ凹み&傷。。。仕方ないのでJBウェルドを塗りたくって後で研ぎ出しした
ストック後部上端には、予備弾が収まる様に成っていますが、その蓋も製作します。
蓋に関しては、コの字型なのですが、3枚の真鍮板材を半田で溶着させる方法をとりました。
頬当ての樹脂部品もあるので補強にも成り、半田付けでもそこそこの強度を出せます。
ストック本体も4枚板から半田溶着の方が楽かも知れません・・・。

コの字に半田付けしてるの図。20cmくらいしかも2箇所止めるので、
1.キッチリ治具を作って垂直を出して、端っこだけ仮半田>半田の際は必ず半田を流したい部分にフラックスを塗ること
2.水に濡らしたティッシュを仮半田の手前に置いて反対側を半分位本付け
3.ある程度冷えたら、本付けした部分に濡れティッシュを移動させて仮止め部分も含めて残りの本半田付け
以上の手順を踏むと成功しやすい。
溶接ではないのでムリな力が掛かると割れてしまうが、その際も慌てずに半田を溶かしたくない部分に濡れティッシュでガードして割れた部分をバーナーで炙ると「スッ」と溶けて修理完了。
苦労の甲斐あって、接合したストックにバルブブロックや後述するガスタンクASSYなどを組み込むとかなり丈夫な仕上がりとなりました。
Posted by ひらりん@ at 21:16│Comments(0)
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