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Posted by ミリタリーブログ at

2017年10月13日

マルコシ ワルサーP5 GBB化 製作記02


普通の銃だとこちら側(右側面)か上方にエジェクションポートがあるのだが、P5では左側面にある。何でも内部構造と強度との兼ね合いでこうなったらしい・・・。

まずはマルゼンP38のフレームをP5っぽくして行きます。

大まかに書くと
・フレーム前端の形状変更
・フレーム前方の内溝の除去
・グリップ部分の高さを2mm程詰める
・それに伴いグリップ部分のフレーム形状変更
・フレーム後端をマルコシから移植
・グリップスクリューの場所変更
・テイクダウンレバー後方に六角のスチールインサートモールド追加
・トリガーガード移植
・トリガーガード上方の形状変更
・グリップ部分前方にセレーション追加
・バレル形状の変更
等々・・・・

結構作業量多いなぁ・・・。

今回は製作途中のDATAが飛んでしまって、仕上げ前の写真を元に解説します。
先ずは全体写真左です。

完成形ではなく、製作進捗90%位の写真。大きな所だとフレーム下部に補強を入れたりしている

フレーム/グリップ部分上部の金色のパーツは、デコッキングレバーの回転軸に成るねじ穴です。この支点を支持するためにグリップの肉抜き穴を埋めています。
ガバのグリップスクリュー基部を埋め込んでます。


グリップ下部のカットラインが判るだろうか?

右側
グリップ下部は2mm程高さを詰めます。この位置で繋いだのはハンマーSPのテンションを受ける部分をそのままにしたかったからなのですが、実銃とほぼ同じ肉抜きしてあるマルゼンのフレームはこのままでは強度が保てない様で、後で補強のプレートを接着しました。
握るとフレーム前部の接着面から割れちゃったんですよ・・・。

フレーム前部です。

トリガーガード前方にセレーションを彫ってある。ウチにある筋目ヤスリを使用

ABS板やパテなどでP5フレームを再現します。マルコシP5のスライドは形状がナカナカリアルに出来ている様なので、それとフレームを仮合わせしながらラインを出します。
ほんの少し長めに作ってスライドに合わせる様に前面を削り出すと組んだときにワルサーらしい精度感が出るのではないかと思います。今作で出てるかどうかは別ですが・・・。

トリガーガード周辺

リューターでの一発勝負。一応鉛筆で危険区域をケガいた後に削る。

マルコシP5を移植する事で簡単に済ませます。と言ってもマルコシのモノはエッジが少し太い&甘い感じがするので少々エッジを鋭く・細く成型します。
細い部品の移植で強度もそこそこ必要なので、接着面には軸を打った方が良いかもしれません。

フレームのひょうたん型ラインですが写真を見ながらリューターでコリコリと削り込みました。非常に微妙なラインなのでマルゼンさんがコマーシャルタイプのP38を出してくれると楽が出来たんですが・・・。なんで出さないんでしょうね?コマーシャルタイプ。某有名人が使ってるのでそこそこ売れると思うんですがね。

フレーム左面上部前方

こういったモールド再現は、何気に手間取る。

実銃P5はフレームがアルミ製でロッキングブロックが当たる部分に六角形のスチールインサートが埋め込まれているのでそのモールドを再現します。
P38の戦後VerのP4何かにもある様ですが、こういったモールドの再現は何かめんどくさいんですよね。

フレーム後部

仕上げ前に更にエッジを出したり寸法を調整したりしている

ココはマルゼンP38では別体になっているので、マルゼン製のパーツを成形しようかと思いましたが、マルコシP5の後部を切り取って製作しました。

左側面。一部メインフレームと繋がっていないのは、後述する「ハンマーを最後まで倒させないレバー」がここに来るため

上方から。

右側方。最後部の丸いパテ痕からマルコシベースと判る。フレームの幅自体はP38と同じで、すんなりと収まった。

この部分もスライドとラインを合わせる関係上、粗成形した後スライドの仕様が固まってから、スライドとラインを合わせる様に仕上げます。
最終段階でキッチリとスライドと合わせられればOKです。