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Posted by ミリタリーブログ at

2017年10月16日

マルコシ ワルサーP5 GBB化 製作記04


右側面は刻印も無し、エジェクションポートもナシなのでアッサリしている。

さてスライドです。

実は今回のP5スライドを一本ダメにしてます。
と言うのも、ぱっと見余裕で入ると思ったエンジンが、実は端から無理ゲーだったことに原因があります。

歪んでしまった失敗スライド。スライドの左右幅が縮んでいる。カメラのレンズの歪みではなく、本当にこれくらい歪んでしまった・・・・。

実はP38、結構スライド容量が少なく、マルゼンはリアサイト前方のカバーの寸法も使ってエンジンを納めてあります。そこを見誤って「余裕で入る」と見込んだ私は、スライド上部内側をガンガン削っていきました。
削っちゃ組み、削っちゃ組み・・・・を繰り返してもどうもバレルと軸線が合わない・・・そこでよくよく検討してみると、しっかり軸線を合わせると実は3mm程、軸線が合わないことが発覚します。
そこでエンジン部分とフレームの組み合わせで0.数ミリ、スライド自体の高さを2mmかさ上げ後色々と寸法を譲って・・・何とか収まる算段が付きました。

ヒドイ有様・・・・熱湯につけて形を修正しようとしても、そこら中歪んできて、結局捨てることに。

しかしながらその算段が付く前に削ってしまったスライドの上方は厚みが0.5mm以下になってしまい、指で触るともうペコペコ凹む様になっちゃいました。苦肉の策でアルミ缶の切れっ端をスライド内側に貼ったりして何とかなるかな?と思っておりましたが、強度的にかなりヤバイ感じになっちゃいました。

一縷の望みを掛けて貼り付けたアルミ板。何時も飲んでる発泡酒を気って貼り付けたが無駄だった・・・でも樹脂部品との滑りは良い様なので、このノウハウは後で使えるかも知れ無い・・・・と思って自分を慰める。

更に、スライドの内側に隔壁を接着して行くのですが、その段階で歪みが出てしまい、どうにもならなくなりました。直すには、刻印・セレーション部分を残してスクラッチするか、新たにもう1丁入手するしか無くなりました。

で、ヤフオクで泣きながらもう一丁入手。スライドをもう一回製作します。


もう一回作り直したスライド。今度は上手く行った

さて、今度はスライド上方の厚みに気をつけつつエンジンを納めます。
バレルとの軸線は多少合わないのですが、少しだけなら斜めにシリンダーがバレルに突っ込んでも動きます。
ただし、今回の構成では実射したときにジャムが心配ですが・・・

スライド左側面。スライド下方にパテのラインが見えるが、その分上下方向に延長している。


スライド右側面。セレーションの目立てが下手くそすぎる・・・・

さてマルコシのスライド自体は刻印が深く入っていて玩具っぽさがありますが、ヒケもものすごく深いので、それを平面出ししていくと良い塩梅に刻印が薄くなります。ただ、一部刻印はヒケの中心にあって完全に平面を出してしまうと刻印が消えてしまいますので、追い彫りするか適当に諦めてしまいましょう。

エジェクションポートの形状&大きさが少し気にくわないので、ABS板とパテで成型します。エジェクターの溝も同時に掘ってダミーエジェクターはABS板からの削り出しで製作しました。

3mm程前に詰めて全体に小型化する。

スライド上部には細かいセレーションが切ってありますが、入手した個体は多少潰れていた上にそれを修正しようとして大失敗。どうにもならなくなってジャンクで転がっていたマルコシのSSオートマグのバレル上面のセレーションを移植しました。

フロントサイトは一度切り飛ばして、再生している。その方が全体の作業は楽になる。

成形時に邪魔になったフロントサイトとリアサイトは切り飛ばしてABS板から製作>装着。
フロントサイトは実銃でもスライドと一体成形なので、スライドに接着しています。

リアサイトは左右調整が出来るモノらしかったのですが。スペースの関係や気力の関係でスライドにはめ込んであるだけです(ネジのモールドは再現してますが・・・)。



先ほどお話しした様にエンジン組み込みのためスライドの高さを稼ぐために、スライドを2mm程かさ上げしています。
スライドの下端に2mm厚のABS板を接着しています。写真でスライド下方にうっすらとグレーの筋が確認出来ると思いますが、そこがノーマルのスライドです。
スライド下面の角は斜めに面取りしてあるので、その辺を上手く処理することで、スライドの厚みも、刻印のバランスも酷く崩れないようです。