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Posted by ミリタリーブログ at

2017年08月23日

ステアー M-GB GBB化 製作記 06 終

いじってると愛が生まれるのね。昔は負けた銃という感覚しかなかったけど、今はコレを採用してたら面白かったのに!と思う様になったりして。

スライドです。

いつもの感じで加工したスライド


動く物がスムースに動くか、止まる物はそこで止まるかが重要。

スライドも大型なので楽に入ると思ったんですが、PX4のエンジンもバカでかくて結局スライド内部(特に上部)をかなり削り込みました。
左右に関しては余裕があるので内幅を0.5mmずつ狭めています。

ガスディレイテッドであるGBはスライド前方のレールがありません。バレルとバレルブッシングがその役割を果たします。
スライド後方はレールが必要なのですがノーマルGBにもレールがあるのでそれを利用します。ただしストロークが短い分、後部のスライドレールを延長します。

レールはこのくらい延長してる。分解時に分解出来るくらいの長さに調整。

エンジン自体の外周が大きいのでスライドの方と相談しつつエンジンのブリーチ部分も肉厚を落とします。PX4のエンジンはデコックレバーの関係か大径ピストンが左側にオフセットされていますので全体の形状がスライド内壁に沿う様に削って下さい。

スライドの隔壁の概念図。ブルーがシリンダーで、パープルが隔壁。

そこそこエンジンが収まる様に成ってきたら、エンジンの搭載位置を決めて隔壁を作ります。
まずはブリーチが前後に動かない様に土手(隔壁)の高さは1mm程で、次にシリンダーが前方に抜けてしまわない様に一部分をもっと高くします。スムーズにシリンダーが前後する様に調整したら、シリンダーリターンSPを取り付けます。
マルイのエンジンではリターンSPは押しバネですが、スペースの都合上マグナに使われている引きバネを使用します。

後述するセフティレバーの受けなんかも作ってある

この状態で、まずスライドがスムーズに動くかどうかを念入りに確認します。ガスの流入口の位置などがキッチリ合っているかどうかの確認も重要です。
上手い事動く様なら、シリンダーが抵抗無く前後して、前方に抜けてしまわないのかを確認して、ひとまず作動testを行います。

上手く動く様なら良いのですが、ガス圧が上がった状態だとスライド内壁に設けた、シリンダー抜け止めを乗り越えてシリンダーが飛び出してスライドがスタックしたり、抜け止めの壁自体が剥がれたりします(私はやっちゃいました)。


この作例ではエンジン本体をスライドに直接固定してません。前後に関してはエンジンの隔壁で止まってますし、基本組み上げた状態ではエンジンが下方に落ちて来る事はないからです。
後述するセフティレバーでエンジン後部を支えているだけで十分です。

何気に最大の難関だったのはセフティレバーです。

PX4のセフティレバーの軸線とGBのセフティーレバーの軸線が微妙に離れており(約7mm)、3回目にようやく上手く行きました。

1回目はPX4のレバー軸(約8mm直径)の外周にピン穴を開けて、スライド側面に長穴を開けてピンを通して、GBのレバー裏側にリンクさせて動かそうとしました。
動作前

動作後はこうなると思ってた

でも作動が渋い&力が掛かりにくく、まともにセフティー軸が回らないのでボツに。


2回目の試作は、エンジンの軸穴を利用してレバーを仕込んで直接でコッキングレバーを押す方法を考えました。
動作前

こうなる予定だったのだ

しかし支点と作用点があまりにも近すぎて、作動量が稼げず、レバーを動かしてもデコッキングレバーはピクリとも動きませんでした。
せっかくスライドに開けた長穴を泣きながら埋めました。


で3回目。GBのセフティー軸を作りそこにカムを半田付け。分解できるようにキー溝切って、ハンマー側から接合する方式にしました。


動作前

動作後。こうなる予定でこうなった。初めからそうすれば良かった・・・

コレは以前製作したM645のセフティーを作動させるためにやった方式で、やっとこさ上手く行きました。
右側のセフティー軸を保持するためにスライド内側にABS板で保持するための形状を整えました。

コレが完成形のセフティーシステム。レバーの根元は1mm圧の真鍮板。それをプラ製のGBオリジナルのレバーと接合している。

上図の緑色のパーツがデコッキングレバーですが、形状を前下がりにしています。セフティーを作動させたときに力が後方に逃げてしまうとスライドが動いてしまうので、作動時に力が前方に逃げる様に角度やカムの当たり位置を調整します。

セフティーシステム展開写真。軸の真鍮棒とカムやレバー裏の真鍮板は半田で接合している

セルフリターンする機構はPX4に付いてるスプリングを利用して構成します。


コレで全体を組み立てて、完成です。

通常分解写真。ホントに普通のGBBっぽい仕上がりになった。

発射動画を下に載せていますのでご覧下さい。

ひとまず射撃動画&ハイスピード撮影。ハイスピード撮影の画質がヒドイので

機材購入して、そこそこ見れる様になった。