2017年08月26日
マルイ オートマグ3 GBB 製作記03

非常に長いオートバグ3。撃ち味はドンガシャ・・・という感じ。
ココでちょっと新しいことにチャレンジします。
セフティレバー・スライドストップ・リアサイト・ハンマー・マガジン延長部の鋳造です。
まずハンマー。
原形はマルイオートマグ3から切り出したハンマーの指掛けにマルイのガバメントの基部を接着して作ります。プラ+ABS+アルミパイプ+パテ+亜鉛合金というハイブリッドでは強度が出ませんので、シリコンゴムで型を取って低融金属でまるっと置き換えてしまおうとの算段です。

こんな感じで繋いでハンマーの根元も一体で鋳造しようと思ったが・・・今の私では精度・強度共に出せない。。。
で、マァ複製に関しては色々のノウハウが紹介されていますのでそこを参考にしながら、こんなかんじで型を作って・・・・

コレはスライドストップの原形を粘度に埋めて剥離剤塗った所、金属鋳造では写真の様なキャストの複製っぽい感じで型を作るより「露天掘り」に近い方が良いらしい事を後から知った

耐熱型シリコン4470。上手く熱を逃がさないとホワイトメタルでも型が痛む。

完成した型にチョークの粉を塗布して

ジャンクパーツを溶かした亜鉛合金を流し込んだ

失敗したレバー。また溶かされてしまう。
んで まずはコンロで亜鉛合金を溶かしてチャレンジ。
シリコンは耐熱シリコン旭化成4410を使用しました。タダ、このシリコン耐熱温度は亜鉛合金の融解温度より低いのです。それでもまぁ少しは耐えてくれるだろうと思ってチャレンジしてみました。結果は>>>見事に失敗。
やはり温度が高すぎてシリコン型が溶けてしまっています。
仕方がないのでもう一度シリコン型を作成して今度はホワイトメタルを使用します。数回の試し抜きをしつつ、型に湯の逃げなどを掘ったり、型の締め付ける力を加減したりしながら抜くと、今度は成功。
ただし、ハンマーの基部などの再現や、強度に不安が有るために、ハンマーの形状変更部分だけを型で抜き、マルイのハンマーに接合する方法をとりました。延長部とハンマーとの接合は1.4mmの小ネジ&JBウェルドにて行いました。

結局亜鉛合金では上手く行かずホワイトメタルでの鋳造に切り替え。コレはハンマー延長部分

この様にハンマーを繋ぐ。強度が心配・・・・
ホワイトメタルは強度的に心配なところがあるので、今後鋳造技術が向上したら、今度は石膏型を製作して材質を亜鉛合金にして、まるっと一体成形で製作しようかなと思っております。
セフティーレバーはカミソリのこで切り出したマルイ製品のモールドに直径12mmのアルミパイプを接合して原形としました。ホワイトメタルで鋳造してダミーのファイヤリングピンを仕込みます。ダミーのファイヤリングピンは適当なスプリングと真鍮棒を使って製作しました。
実銃のオートマグ3のセフティーシステムは、ファイヤリングピンをブロックするだけのモノですので、ココはそれに倣うとします。
従ってセフティーを掛けた状態でトリガーを引いた際に、ハンマーが倒れるんだけどファイヤリングピンは叩かないと言う作動を再現させなければ成りません。
実銃であれば発火にはスライドにあるファイヤリングピンをブロックするだけで良いのですが、GBBではハンマー基部にあるバルブノッカーが作動しないようにハンマーの作動を制限するか、バルブノッカーの作動をロックさせなければ成りません。
マルイのガバ系はハーフコックの位置でバルブノッカーを叩かなくなりますので、ハンマーが倒れてもハーフコックで止まるようにハンマー前面とセフティー位置に回した際のセフティーがぶつかるようにします。
セフティーレバーの心棒に2mm厚の板を1.4mmの小ネジで留めてハンマーとぶつかる厚みを作ります。またこのプレートが抜け止めの役目も果たしています。

セフティーの回転部分。この様にブリーチとスライドで保持できるように丁寧に工作する
スライドストップは大きなバリや湯逃げを削って形を整えた後、プランジャーを仕込むように加工します。プランジャーは2mmの棒をリューターに咥えて形を作り、適当なスプリングを仕込んで、オートマグ3の左右を留めていたロールピンを流用して抜け止めとします。

結局ホワイトメタル製になってしまった。構造はこの様に成っている

プランジャーをリューターを使って削り出し

組み上げて完成。軸が曲がってしまうかと心配したが、今のところ強度的に持ちこたえている様だ。
リアサイトは実銃ではミレットが装着されていてマルイのノーマルにもそれらしいモノが付いておりますが、MGCのミレットサイトを加工して原形を製作。無可動状態のサイトをホワイトメタルで作りました。
上下にエレベーションは出来ますが左右は無可動です。プラ製のノーマルをしゃっきりさせても良かったんですが、この方が良い感じです。

左がマルイについて来るリアサイトで、右がMGCのミレットサイト少々短いのでプラ板で延長>セレーションを切って>ホワイトメタルで複製した。したがって無可動。

右からMGCのミレットサイトを加工した原形>複製したて>ゲートやバリなどを処理して>黒く塗って完成。

こんな感じで完成。原形の出来が良いので、刻印もシャープに仕上がった
マグナムオートでおなじみのマガジンの作成もグリズリーの時のようなアルミ板を切り出し>積層>削りだし>穴開けをやらずに、グリズリーのモノを寸法を変更して複製しました。
結局、金属による鋳造はホワイトメタルになってしまいました。強度的に少し心配なので、もう少し研究して亜鉛合金に置き換えてみたいと思って居ます。
何しろ融点が100度以上高いようでシリコン型では難しいみたいですね。
もしかすると溶かし方や成分調整でシリコン型でも抜けるのかも知れませんが・・・開放型に型を変えればいけそうと思ってます。今度やる機会があったらその方法でやって見ます。
次はエンジン編です。