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Posted by ミリタリーブログ at

2017年08月21日

ステアー M-GB GBB化 製作記 04

仕上げ直すとかなり良い感じになるマルイステアーGB。GBB化しなくても仕上げ直すだけでも良い感じ。
 
次はトリガー周りです。

トリガー本体はGBのモノを使いますが、構成上ノーマルのトリガーを写真の様な形状に加工します。
ノーマルトリガーから生えている軸を切り取り、トリガー上部をブロック状に成る様にABS板やJBウェルドなどで成形しました。
マルイのノーマルトリガーの形状が右側面に壁があればこんな面倒な事しなくてもリンク機構を仕込めたのですが仕方有りません。

この様に右側面にトリガーバーとのリンクを作る

次にトリガーバーを製作します。材料は1.2mm厚の軟鋼板。コレを大まかに切り出し、後部にPX4のトリガーバーから切り取ったつめを1.4mmのネジなどで固定します。

最終的にはこの様な形状と成る

トリガーバー後端の出っ張りはノーマルPX4のトリガーバーから切り取った突起。1.4mmの小ネジ2本でトリガーバーに取り付けてある。
黒い物体は、スペースを埋めるためのABS板。2mm厚。

次にシア・ハンマーの動作を確認しつつ、トリガーバー上部のディスコネクト突起の形状を削り出します。少しずつ削りと仮組み仮作動を繰り返してきちんとディスコネクトされる事を確認しながら、トリガーバーを曲げて、フレームに収まる様にします。

インナーシャーシを組み込んでトリガーバーも組み込んで、トリガーの作動角とシングル・ダブルアクションするかどうか確認して最終的にトリガーバーの長さを決め、トリガーとコネクトするピン穴を開けます。

トリガーSPはトリガーとトリガーバーを押し開く感じのキックバネですのでジャンク箱にあったバネを少々曲げたりして製作しました。

トリガー周り一式。

スライドストップの軸はトリガー軸にも成っていますので、ノーマルのスライドストップをベースに軸だけアルミの5mm棒にしたモノを製作します。
ノーマルのスライドストップレバーの軸の部分に2mmの穴を開け、皿ネジが埋まる様にさらっておきます。同時に軸になる5mmアルミ棒にねじ穴を開け、2mm皿ネジで止めます。と同時に緩み止めの瞬間接着剤を流し込み、ネジの頭にパテを詰めて綺麗に成形します。
次にスライドに引っかかる部分をアルミの端材から製作し、1.4mmのネジと瞬間接着剤でしっかりと止めます。

スライドストップはこの様にプラ材とアルミのハイブリッドで製作しましたが、コレをベースにホワイトメタルへの置き換えも視野に入れておきます。もし破損しちゃったら修理しつつ、原形にして>複製という流れになるでしょう。
*完成して暫く使用しました(200発ほどの実射+その数倍の空撃ち)が、取り敢えず壊れず持っています。

フレーム左側には分解用のレバーがあります。何故かこの部品に関してはノーマルGBが亜鉛ダイキャストになっていますので、この部品を使いつつ軸に6mmアルミ棒で延長して図の様な断面に加工します。

テイクダウンレバーを左側面から見つつ中央部分の断面形状はこんな感じ。黄色い部分が削ってしまう部分

図はレバーを左側から見た状態です。赤い部分はレバーの裏側。軸の中央部10mm幅をこの様な断面に削ります。

分解時(図を時計回りに90度回した状態)は、切り込みのおかげでリコイルSPガイドが後退出来、バレルブッシングの穴に先端がはまっていたリコイルSPガイドが後に下がって、ブッシングを回転させる事が出来る様に成ります。

逆に組み立て時はまずリコイルSPガイドを差し込み、バレルブッシングを取り付けた後に、テイクダウンレバーを定位置に回す事で少しだけリコイルSPガイドが前進。それによってブッシングの穴に先端がはまり込んで回転止めと成ります。

リコイルSPガイドのテンションを支えるのはこのテイクダウンレバーの軸という事になります。

それでは左右フレームを接着しましょう。

接着したら、ガッチリ固定して一晩寝て待つ。

接着面にはみ出ているパテや瞬着を綺麗に落として、溶着系接着剤を流し込みます。表面は仕上げ直ししますので、とにかくガッチリ接着する事を目指して下さい。

一日おいて接着出来たら、接着部分や表面の荒れなどを直して、シボ仕上げでない部分をマスキングします。

ストーン調スプレーは塗膜が厚いので必要ない所には吹き付けたくない。しっかりマスキングする


で、アサヒペンのストーン調塗料で吹き付けます。この塗料はかなり癖が強い塗料なので、要らないプラ板などで吹き味を習得する事をお勧めします。
また気温がなるべく高い時期に吹き付ける方がコントロールしやすい様です。

しっかり乾くとこんな感じ。
  

2017年08月21日

ステアー M-GB GBB化 製作記 03

でっかい拳銃なのだが結構撃ちやすいのだ。

フレーム左

フレームの左右は同時進行で行う

スライドストップの穴位置、テイクダウンレバーの補強、グリップ裏のフレームの形状変更など、修正点が判るだろうか?

左側も右側と同様にインナーシャーシなどが入る様に各部を削ったりします。
この記事では左右のフレームを別々に説明していますが実際には仮組み>バラし>調整>仮組み・・・・と言うループをひたすら繰り返して形にしていきました。楽なのは加工だけですね。

今回はこの左側フレームにメインSPを仕込むための隔壁を設定しましたが、コレは左右どちら側でもOKです。左右で大きな工作を分けた方がパテや接着の待ち時間の間に反対側を加工できたりしますが、大して効率は変わらないかも。

2mmABS板工作。色々な部分の厚みや分解しやすさなどを考慮しながら進める

ハンマーストラットを組み込みし易い様に、調整する

メインSPはPX4のハウジング共々ユニットとして取り外せる様にします。

ハンマーSPハウジングはフレームを接着した状態を想定して難なく組めるかどうか確認しながら進める

この様に差し込めるのならば、フレーム接着してても大丈夫

メインSPハウジングの下側を切り飛ばして写真の様に加工した後、隔壁にスライドしてはめ込める様にします。注意したいのは必ず左右フレームを仮組みした状態で分解・組み立てが出来る様に製作する事です。

ハンマーSPハウジングの下側に分解時につめが引っかけられる凹みを付けておく

価格が安いモデルをベースにする場合、左右分割されたフレームを強固に接着し、仕上げ直す事で一桁違う高級感と剛性感を出す事が出来ます。
その際分割された構成を元に作ってしまうと、接着後に組み込めない!と言う事態になってしまうので十分に注意しましょう。
では初めから接着してしまえばいいと思いますが、やはり加工のしやすさを考えると左右割りした状態での工作の方が圧倒的に楽なのです。

よって最終段階まで左右に割れたモノで内部メカを納めて、最終段階で接着して外観を仕上げるのがイイと思います。


この様に2mm厚のABS板を切り出して穴同士を繋げて、形状を整えた後フレームに接着する

フレームの左右グリップに隠れる部分は長方形に穴が空いていますので写真の様に加工したABS板をはめ込んで接着して、実銃の「肉抜き穴」と同様の形状に直しています。
やはり、角が鋭角になっているより円形の方がクラックなどの発生防止になるのでよろしいかと。

細かな所は写真参照して下さい。


インナーシャーシ

フロントインナーシャーシは最終的にこの様な形状に削り倒しました。

左側面。バルブロッカーも厚みを減らす

右側面。マルイ特有の「蓋」も削って同じ厚みに

PX4のリアシャーシは前後共にかなり肉厚だったので、強度は問題無かった物のフレームとの摺り合わせには非常に手が掛かりました。

運良く、フレームの内幅とインナーシャーシのレールの一番狭い部分が良い感じの寸法だったので、その厚さを目安にザックリとリアシャーシの厚みを落とします。

大体の厚みはこんな感じ。結構な肉厚リアシャーシなので強度は問題無さそう

その後、リアシャーシ後部が上手くフレームに収まる様に削り、フレームに納めます。

リアシャーシ右側面には蓋をする様に一部が別パーツと成っていますがこの固定ネジはフレームと共締めする事で固定します。

この写真の形状が最適解ではないので、現物合わせをしながら上手く組み込んで下さい。